JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

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Everyday Everynight / Flora Purim

桜もまだ咲いてないが、一足お先に夏気分!
フローラ・プリムは、チック・コリアのリターン・トゥ・フォーエヴァー「第1期」の大ヒット作“リターン・トゥ・フォーエヴァー”、“ライト・アズ・ア・フェザー”に参加したことで知られるブラジル生まれの女性ヴォーカリスト。本作はストリングス&ホーンアレンジにミシェル・コロンビエーを迎え、米ポップシーン進出を狙って1978年にLAで録音されたブラジリアン・コンテンポラリー・フュージョン・ヴォーカルアルバム。要するにごちゃまぜ系(笑)

参加ミュージシャンも超豪華!

Flora Purim(vo)
Michel Colombier(arr.elp)
Randy Brecker(tp)
David Sanborn(as)
Michael Brecker(ts)
Lee Ritenour(g)
Jay Graydon(g)
Herbie Hancock(p.elp)
George Duke(elp.vo)
David Foster(p.elp)
Jaco Pastorius(b.vo)
Harvey Mason(ds)
Airto Moreira(per)

ジョージ・デュークやジェイ・グレイドン&デヴィッド・フォスターの参加が目を引く。ブラジリアンなサウンドではなく、コンテンポラリーなAOR系を狙ってることが想像できる。リターン・トゥ・フォーエヴァーのフローラしか知らない人は、「一体どんなサウンドなんだろう?」と...(聴いてからのお楽しみ)

フローラ、アレンジャーのミシェル・コロンビエーの他に本作の主役がジャコ・パストリアス(4曲に参加)。かれこれ20年近く聴き続けてる本作ですが、きっかけもジャコからだった。特にオススメは「03.The Hope」。冒頭のフローラのヴォーカルとジャコのユニゾンプレイ。これ聴いたら震えます。ベースってこんなにもセクシーな楽器なのかと...

フローラ・プリムの歌は実に不思議な感覚がある。少女っぽい面があると思えば突然演歌系になったり、それでいて、バラードをしっとりと歌い上げてしまう。麻薬不法所持で御用になったりとダークな一面もあったりして、自由奔放な生き方が歌に出てると思います。

ブラジルありAOR風ありと、トータル的にはごちゃまぜ感のある本作ですが、ミシェル・コロンビエーのアレンジが1978年という時代を真空パック。思わず笑ってしまいそうになるクサいアレンジや、クワイエット・ストーム系の曲なのにドラムとかパーカッションがやたら音がデカいなど、全く洗練されてない音作り。本格派にはそっぽを向かれるかもしれないが、それが味。大好きです。
これを聴くと自分はどんな音楽が好きなのかよくわかる。ブラジルなのかAORなのか、それともクワイエット系なのか。結局、全部好きということに気づくわけですが...

-----------------------------

01. Everday, Everynight
ホーンアレンジが70年代ディスコ。男性コーラスがマントラ風。
テンポが変わりフローラ・プリムのエモーショナルなヴォーカルパートへ。
マイケル・ブレッカーの素晴らしいソロあり。

02. Samba Michel
高速のサンバチューン。ヴォーカルパートの速いパッセージはフローラ・プリムの独壇場。
勿論ブラジリアンパーカッションが主役だが、ジョージ・デュークやジェイ・グレイドンが参加しているため、どことなくAORの香りがする。L.Aサンバですか。

03. The Hope
本作のメインと位置づけてます。
フローラのヴォーカルと絡むジャコを聴いてみて。痺れるから絶対に。
この曲だけでも買う価値あり。
デヴィッド・フォスターがローズを弾いてます。

04. Five-four
5拍子のコンテンポラリーなブラジリアンナンバー。
フローラとご主人であるアイアート・モレイラのヴォーカル。
リトナーとジェイ・グレイドンのツインギター。

05. Walking Away
米のチャートを意識したスイートソウル系。フローラ・プリムがスイート系を歌う。
この違和感が味。
マイケルブレッカーのソロが素晴らしい。

06. I Just Don't Know
これまたロバータ・フラックを意識したようなクワイエット系が続く。
後半ジョージ・デュークがヴォーカルで絡んでくる。
基本的にフローラは黒くないので二人は馴染まない。クワイエット系の必須条件である霧がかった包み込むような感じは無い(笑)

07. In Brasil
3曲連続でソウル系バラード。
やはり各楽器のバランスがおかしい。ヴォーカルよりバックの音がデカイってありなのか?
それが味。

08. Las Olas
ご存知ジャコのオリジナル。本作で一番ジャズっぽい演奏。
フローラ、ハービー・ハンコック、ジャコ、アイアートの4人の演奏。
ハンコックが無限の広がりを見せる。

09. Blues Ballad
このバラードは素晴らしい。ジャコのプレイ、サンボーンのアルト、泣いている。
もっと聴きたいのに1分57秒で終わる。何故だ?

10. Overture
70年代という時代の空気を一番感じられる曲。
ミシェル・コロンビエーのオリジナルアルバムにも収録された当時の人気曲。

11. Why I'm Alone
最後はハスキーなフローラのヴォーカルとサンボーンの泣きのアルトが冴え渡るバラード。
ヘレン・メリルwithクリフォード・ブラウンのアルト版という趣。フローラの魅力が全開。


「お気に入り度」 ★★★★★


# 聴かなきゃ損!レベルの激賞盤。特にジャコ。
# トータル的には聴く人によって極端に評価が分かれそうですが。

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89:
なかなかツボを得たセレクトですねー。
このアルバムもかなり聞き込みました。これからの季節にはピッタシですねー。
ある意味聞きやすい作品ですよね。
彼女の作品はナゼか(?)殆ど持っていますけど、このアルバムは別格です。
ちなみに私はライターではありません・・・たまたまライナーを書いただけで・・・(照)。
といいつつ、今月号のADLIBにも書かせていただきましたが、本業は違います(笑)。
90:聴いてみたい
フローラ・プリムは聴いたことないのですが、レビューを読んで
いると聴いてみたくなりました。

おっしゃるとおり参加ミュージシャンが凄いですね。
自分でもほとんどわかります。ジョージデュークの名前は
高校の時以来です。確かシャイン・オンとか聴いてたような? 
デヴィット・フォスターなんかももういい歳のはずですよね。

「黒い」「ブラジリアン」「AOR」…この種のフレーズには反応が
過敏になるタカでした(笑)

PS マイアミ・サウンド・マシーン(完全な夏テイスト)も
   久々に聴きたくなりました。
91:コメントありがとうございます。
Musicmanさん
>今月号のADLIBにも書かせていただきましたが、本業は違います。
副業でADLIBに執筆ですか...本気で憧れます。
ADLIB AWARDSとかの審査員も?
とりあえず相互リンクだけでもお願いします(笑)

タカさん
>マイアミ・サウンド・マシーン(完全な夏テイスト)も久々に聴きたくなりました。
やはり同世代ですね(笑) “コンガ”とか“リズムでゲッチュー”とか好きでした。
フローラ・プリムの本作もぜひオススメします。
92:憧れるなんて・・・
恐縮しちゃいます。
ADLIB AWARDSは今まで参加したこと無いんですよー。
大御所のライターさんが多数いらっしゃいますからね(笑)。
私なんぞがそんなそんな・・・。
相互リンク、こちらからもよろしくお願いします!!
93:相互リンクありがとうございます!
Musicmanさん、相互リンクのご承諾ありがとうございます。
ADLIBは毎月チェックしてますが、楽しみが増えました。
今後ともよろしくお願いします。
160:
こんにちは。

>これを聴くと自分はどんな音楽が好きなのか
>よくわかる。ブラジルなのかAORなのか、
>それともクワイエット系なのか。結局、
>全部好きということに気づくわけですが...

なるほど。そうすると、私はやっぱりブラジル
系が好きということになるのかなあ。でも
実際どれも良いですよね。で、やっぱり全部好き
という事に気付きました!
161:
猫ケーキさん、コメント&トラバありがとうございます。
このアルバムは全部好きですね。フュージョン史に残る名盤ですよね。
彼女達夫婦の呼び名はフローラ・プリン、アイルト・モレイラなんですね。勉強になりました。
返信
162:
私もフローラ・プリム、アイアートという呼び方が染み付いてしまい、なかなか抜けません(笑)でもJobimが「ジョビム」じゃなくて「ジョビン」なのと一緒です、と言われると、なるほどなと納得してしまいます。
返信

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フローラ・プリン/エヴリデイ、エヴリナイト

最近はフローラ・プリンと表記されることの多いブラジル出身のシンガー、フローラ・プリムの1978年作品。全編がフランス人作編曲家/キーボーディストのミシェル・コロンビエとのコラボレーションになっています。(ほとんど
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