JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

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You Must Believe In Spring / Bill Evans

1981年、没後追悼盤として発表された後期ビル・エヴァンスの代表作。

ビル・エヴァンス(p)
エディ・ゴメス(b)
エリオット・ジグムンド(ds)
(1977年8月23日~25日録音)


「ワーナー・ジャズ紙ジャケットSHM-CDコレクション」として最近発売され、近くのCDショップではこのアルバムだけの特設コーナーが出来ていた。田舎のCDショップで1枚のジャズ・アルバムがイベントブースで山積みなど、およそ尋常ではない事であり即購入。“ビル・エヴァンスの最高傑作”との大きなポップに誘われた。

今回のSMH-CDによる再発にあたり、ライナーノーツを書いているのが中山康樹氏。著書「新・エヴァンスを聴け!(ゴマ文庫)」でもこのアルバム評価は破格の扱い。マイルスの聴けシリーズ他でお馴染みだが、アルバム紹介は基本的に2ページ。重要作品や氏の思い入れが強いアルバムでも4ページのところ、「You Must Believe In Spring」はナント6ページ!
本SHM-CDの新ライナーの解説は聴けに書かれていたものとほぼ同じだが、

○ビル・エヴァンス最終到達地点
○エヴァンスにとっての「カインド・オブ・ブルー」
○すべての音がエヴァンス化される奇跡

大絶賛である。

kike_evans.jpg

しかし、このアルバムに関する氏の評価についてamazon「新・エヴァンスを聴け!」のカスタマー・レビューはフルボッコ状態?(下記商品リンク先参照)
作品の素晴らしさは認めるが、この論評は認めないというエヴァンスファンの怒りにも似た書き込みが。。。

最近特に思うのは、ライナーノーツや書籍、ネット上の意見にとらわれることなく純粋に音楽を聴くのが本当に難しくなってきたという事。いろいろな論評がある中で、実際にアルバムを聴いた自分自身がどう感じたのかを見失いそうになる。ブログ記事を書く前にそのアルバムの他人のレビューをひととおりチェックしたりしてますから(笑)

今年の抱負:
そのあたりを踏まえつつ、中・高校生時代の気持ちを忘れずに週1ペースで更新がんばります!
(書く前にググるの禁止)

-------------------------------------

01. Bマイナー・ワルツ(エレーンに捧ぐ)
1976年に亡くなった妻エレーンに捧げられた美しいバラード。
イメージは白。雪が深く降り積もっているような情景が浮かぶ。

02. ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング
1曲目とこの2曲目でこのアルバムの自分の評価が決まった。完成度がどうこうという難しい話ではなく、好きか嫌いかという点。叙情派なので、この世界は大好きだ。
冒頭のピアノ・ソロからエディ・ゴメスのベース・ソロ、そして再びエヴァンスのソロが入ってくる瞬間はゾクゾクする。ゴメスのベースの音がいい。

03. ゲイリーズ・テーマ
これも叙情的なワルツ。
アルバムジャケットの湿地帯の枯れ木?の雰囲気。

04. ウィ・ウィル・ミート・アゲイン(兄ハリーに捧ぐ)
1977年に自殺した兄ハリーに捧げられたナンバー。しかし、録音時に兄はまだ生きていた。
エヴァンス、ハリーの死後にプロデューサーのヘレン・キーンによって副題がつけられ発表されたもの。そのへんの情報を何も知らずに聴いていると、あたかも兄への追悼曲に聴こえる。

05. ピーコック
このアルバムはとても内省的。イメージは冬。
本人を含め、特に身近な人の死をテーマにしているところから、スティングの「Nothing Like The Sun」や「The Soul Cages」を連想した。白い世界感。

06. サムタイム・アゴー
このアルバムほどブラシが似合う盤もないだろう。
ブラシによる連打(プルプルプルプル~ワサワサワサワサ~)が心に染みる。

07. “M※A※S※H※”のテーマ
イントロ、ベース・ドラムの入りがキースのスタンダーズを髣髴とさせる。
エディ・ゴメスのベースが歌っている。今回のSHM-CD化で音がどう変化したのかはわからないが、ベースの音がとても良い。


(以下ボーナス・トラック)
このアルバムのイメージが崩れるので聴かない。明るめの曲や4バースのソロ・トレードはいりません。

08. ウィズアウト・ア・ソング
09. フレディ・フリーローダー
10. オール・オブ・ユー

...

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478:
謹賀新年。

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

新年早々、いろいろと考えさせられる記事ですね。(苦笑…)
この作品についてもそうですし、レビューに関してもそう。

中山氏はマイルスで、もうお腹いっぱいなんで
続編のようなサザンやこのエヴァンスなどは、
全く読んでおりませんが、
良くも悪くも、この人は、確信犯的に極論を
述べて、読者を挑発する芸風なんで、信者を持つ反面、アンチも多く生んでしまってますね。

本作が、エヴァンスにとっての
マイルスの「カインド~」だ、という切り口など、
まさに氏の典型ですね。

確かに、言ってる意味はよく分かります。

スロウ~ミディアムテンポ中心で、
大半の人のエバンスのイメージのコアである
「ワルツ・フォー・デビー」から
そう離れたものではないし、
エヴァンス独特のハーモニーを満喫できる
作品ではあります。
好きか嫌いかと聞かれたら、当然のことながら、
大好きと答える名盤です。

しかし、「究極」とかいう言い回しをされると、
氏の信者ではない普通のファンなら、
う~ん、ちょっと待って・・・と言いたくなるんですね。

エヴァンスという人は、
やっぱり、ぞれぞれの時代に、別々の良さが
あると思うんです。

一般的に評価の高いリバーサイド時代は勿論、
批判的な意見の多いエレピや多重録音にも挑戦した
70年代初期の作品だって、
ユニークな意欲作として、
個人的には評価してます。

自分の書くレビューでの反省も含めてなんですが、
中山氏のように極論でぶった切るのは、
面白いんですが、反面、読む人に不快感を与えてしまう危険性もあるんですね。

そのあたりも、今年は、特に気を付けていきたいところであります。
479:コメントありがとうございます!
T様、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

やはり中山氏は煽って盛り上げるタイプだということなんですね。納得です。
T様は音楽・出版業界関係の方だとお見受けしておりますが、関係者ならではのブログでの辛口系論評についても特に不快な点は感じておりません(笑)
今後もディープな記事を楽しみにしてますので、今後もよろしくお付き合いください。
480:ふつうの女の子になり損ねました。
milkybarさん、こんばんは
このアルバムは聴いたことないですが、特に
ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリングを
聴いてみたいです。アルバムは先入観なしで
聴きたいものですね。できれば書籍も映画も。。。
紆余曲折の末、なぜかブログは私が続行と
いうことになりましたw お騒がせしました。
というわけで、今後ともよろしくお願いします。
481:祝!復活
復帰おめでとうございます!
どういう展開が待っているのかドキドキでしたが、
“姫のご乱心”だったということなんでしょうねw
何はともあれ、今後ともよろしくお付き合いお願いします。

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