JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

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All-in All-Out / 佐藤允彦

佐藤允彦さんがニューヨークでデイヴ・リーブマン、ハーヴィー・メイソンらと製作したフュージョン・アルバム「オール・イン・オール・アウト(1979年)」。
中国系の子供達が遊んでいる様子が描かれているピンク色の鮮やかなジャケットが目を引く。日本人ピアニストだけあって、日本風の叙情的メロディの曲が多いのだが、とにかく演奏が切れまくっている。特に佐藤さんのアコースティック・ピアノとハーヴィーのドラムの切れ具合が半端ではない。
ジャケットの子供達、よく見ると爆竹で遊んでいる。まさに爆竹に火を点けたような演奏なのだ。

CD再発が望まれる一枚で、とりあえず今日現在のamazonマーケットプレイスで2万円。
一度CD選書で再発されていたようだが、また市場から消えた。(マーケットプレイスのぼったくり価格は極端だが、ヤフオクとかでは適正価格でまだ入手できるようです。)
自分も当然のごとくCDは持っておらず、CBSソニー信濃町スタジオの完成記念盤レコード?(大々的に新スタジオの設備と当時の最先端録音技術について書かれたライナー入り)を聴いている。

メンバーは、
佐藤允彦 : acoustic piano, Rhodes piano,Korg Synthesizer, percussion
デイヴ・リーブマン : soprano saxophone,tenor saxophone, alto flute
川崎燎 : electric guitar
フランシスコ・センテーノ : electric bass
ハーヴィー・メイソン : drums
ルーベンス・バッシーニ : percussion

その他、ホーンセクションにランディ・ブレッカーやバリー・ロジャースらが参加。ストリングスもある。
シンコー・ミュージックの「ディスク・ガイド・シリーズ」や「フュージョン決定盤101」などのフュージョン本でも絶賛されている本作。

“練りに練られたアレンジと熱いインプロヴィゼーション。冷静と熱狂の絶妙なコンビネーション”
(フュージョン決定盤101より)

ここまで叩きまくっているハーヴィーも珍しい。1979年といえばフュージョンの黄金期、どちらかといえば難解で前衛的なイメージの佐藤さんだが、時代が佐藤さんをフュージョンに走らせた?
時代のアツサがビシビシ感じられるアルバムである。

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<SIDE A>
01. Sapajou Walk
懐かしくも古くさい感じのフュージョンナンバー。ストリングス&管のアレンジが70年代の香り。
リーブマンのソプラノ・ソロが光っている。

02. Grama Grass
これまたリーブマンのソプラノをフィーチャーしたバラードでしっとりと。。。と思いきや、ローズ・ソロで突然曲が倍テンに。続くリーブマンの長いソロで曲調がめまぐるしく変化する。
美しくも激しい佐藤さんらしいアレンジである。

03. Salamander
複雑なリズムギミックのある3拍子のナンバー。
ここでもリーブマンが存分に吹きまくっているが、バックの演奏も凄くて、特にベースのフランシスコ・センテーノのプレイが強力。
川崎燎さんのギター・ソロもいいし、ハーヴィーも十八番フレーズで手数王と化している。
複雑なリズムアレンジでもビシッとタイトな演奏。さすがに佐藤さんとハーヴィーはバークリー時代の同級生だけあって息もピッタリ?

<SIDE B>
01. Moth Ball
「モス・ボール」とは虫よけの玉、ナフタレンのことらしい。(最近みかけなくなったなー。。。)
曲調はハイテンションの激しいナンバーで、ステップスの「ノット・エチオペア」にテーマが似ている。
チック・コリアの「サンバ・ソング」にも通じる部分がある。
リーブマンのテナーサックスがやたらカッコイイのと、佐藤さんのアコースティック・ピアノのスピード感が尋常ではない。本作のハイライトといえる曲である。ハーヴィーもビシビシです。

02. Thus The Song Passed Out Of Their Mind
ストリングスをバックに佐藤さんのアコピによるバラード。
リーブマンがアルト・フルートでテーマをとっている。
アルト・フルートという楽器の存在もこのレコードで初めて知ったけれども、丸くて味わい深い音がする。リーブマンはソプラノ・サックスでの大ブローイングのイメージが強かったが、フルートで優しい音を紡ぐ彼も魅力的である。

03. Fallout
宇宙的な広がりのある高速テンポのナンバー。曲名から隕石の落下をイメージさせる。
とにかく佐藤さんのシンセのプレイが圧巻。リーブマンのソプラノ高速ソロも存分に。



「お気に入り度」 ★★★★★

# デイヴ・リーブマン VS ハーヴィー・メイソン 
# 今さらながら、ソニーのCD選書とかコロンビアのQ盤とかの廉価版シリーズはニーズがあったのだろうか。再発モノこそクオリティを上げるべきだとつくづく思う。

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444:
むかーしアナログで数回聞いただけで、内容は全く覚えていないのですが、記事を拝見したらまた聞いてみたくなりました。ジャケットなんのこっちゃ、と思っていましたが、バクチクだったんですねー。
445:ハーヴィー・メイソン
ハーヴィーといえば私の中ではフォープレイでの
パフォーマンスしか知らないのですが、以前カシオペアと
交流あったりしましたよね
彼は日本人とやるの好きなんですかねえ?
ジャケットもアジアンテイストでとてもかわいいし♪

446:コメントありがとうございます!
>猫ケーキ様
このジャケットに深い意味があるのかはわかりませんが、なかなかシリアスな作品だと思います。デイヴ・リーブマンがいいですよ。

>さり様
フォープレイでのプレイとは全く違う激しいドラミングを展開してます。
ハーヴィーと佐藤さんはバークリーの同期なので友情出演の可能性が高いですね。(日本人はギャラをはずんでくれるので参加したのかも。。。)

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