milkybar音盤絵巻

手持ちCD・DVDのレビューを徒然なるままに書き綴ります。JAZZ、FUSION系を中心に週1ペースで更新(目標)

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Captain Marvel / Stan Getz

2008.06.15 (Sun)
1972年、スタン・ゲッツがチック・コリアのRTFのメンバー+トニー・ウィリアムスという超強力なメンバーで製作したアルバム。

スタン・ゲッツ (ts)
チック・コリア (p)
スタンリー・クラーク (b)
トニー・ウイリアムス (ds)
アイアート・モレイラ (per)


RTFのファーストアルバムのわずか1ヶ月後の録音で、収録された曲もRTFの1stや2nd「Light As A Feather」と重複しているものがあり、“裏RTF”と呼べる作品。

「Return to Forever」(1972年2月)
「Captain Marvel / Stan Getz」(1972年3月) ← 本作
「Light As A Feather」(1972年10月)

このバンド、正式にはスタン・ゲッツ・カルテットということになるようだが、RTF結成直後のチック・コリアがRTFと平行してバンドメンバー総出でスタンゲッツと共演しているのが興味深い。今後の方向性も含めてRTFがまだ固まっていなかったということか。
その後チックはRTFでの活動にシフトしたため、結局、このスタン・ゲッツ・カルテットは本作の他に2枚のライヴ盤(「Portrait」、「Stan Getz Quartet At Montreux」)を残して半年で消滅してしまう。

そんなワケで、とても貴重な音源であると同時に、メンバー構成もおもしろい。
スタン・ゲッツとチック・コリアの共演は自然な感じがするが、これにトニー・ウィリアムスが参加している点が大きなポイント。スタン・ゲッツ+RTFなら普通だったかもしれないが、トニーが入ったために大変なことに(笑)

トニーに煽られ、スタン・ゲッツが激しくブローしている。
「ゲッツ/ジルベルト」の甘くソフトなスタン・ゲッツしか聴いたことの無い人は驚くハズ。ゲッツがヒーヒーいってますから。スタンリー・クラークのベースも超強力で必聴!!

自分の持っているCDはソニー傘下の「KOCH JAZZ」から出てるブートくさい盤(音がひどい)で6曲収録。
一昔前は入手困難な時期もあったが、追加収録3曲あるものがコロンビアから再発されています。ハードなゲッツが聴ける貴重な一枚と言えるのではないでしょうか。
(「これ以上無理。もう勘弁して。。。」とゲッツが言ってるように聴こえなくもないが。。。)

-----------------------------------------

01. La Fiesta
いきなり「ラ・フィエスタ」で来るか。初日から千秋楽横綱相星決戦の雰囲気。
イントロからアイアート・モレイラのカスタネットが情熱の国スペインの風を運んでくる。
スタンリー・クラークの高速ベース+トニー・ウイリアムスの煽りドラム。
煽られながらもスタン・ゲッツは切ないメロディーを吹きあげてます。
チック・コリアのエレピ・ソロも最高にカッコイイ!

02. Five Hundred Miles High
RTFの2nd「Light As A Feather」に収録されている哀愁のラテンナンバー。
フローラ・プリムの歌のイメージが強いこの曲をゲッツが吹くとどうなるか?
結果、煽り合いせめぎ合いの大ブローイング大会系高速サンバチューンになってます。
チックのエレピ・ソロ、スタクラのベースソロが素晴らしい。

03. Captain Marvel
ラテン・カーニバル風のタイトル・チューン。
アイアートのパーカッションが基本のグルーヴ形成、そのリズムをベースにトニーがひたすら煽る。
特にチックのエレピ・ソロ部分のトニーはすごい。
ゲッツもブローしてます。

04. Times Lie
ようやく落ち着いてきた。ほっと一息つけるワルツのテーマ。
と思いきや、高速サンバへ突入。
チック→ゲッツと炎のソロが続きます。ゲッツの尻に火をつけるようなトニーのフィルが印象的。

05. Lush Life
やはり、このような甘いバラードがゲッツに似合う。

06. Day Waves
最後の曲も高速サンバ。
ここでのスタン・ゲッツのプレイがアルバム中で一番いいかもしれない。

(以下追加収録)
07. Crystal Silence
08. Captain Marvel
09. Five Hundred Miles High

未聴のため語れません。
クリスタル・サイレンスはどんな演奏になってるのか興味ある。


「お気に入り度」 ★★★★★


# 「半年間の活動で燃え尽きてしまった」と言えるほどアツすぎる演奏です。
# 再発盤では音質が改善(特に低音部)されているといいのだが。。。

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コメント

>「ゲッツ/ジルベルト」の甘くソフトな
>スタン・ゲッツしか聴いたことの無い人
まさに私です(笑) レアな音源ですね
1曲目から熱そうです 聴いてみたい!
さり様、コメントありがとうございます。
このアルバムではブローするアツいスタン・ゲッツが聴けますよ。
もし見かけたら是非聴いてみてください!
こちらの記事で本作を思い出したんで、
今日、梅田のタワレコで、
コロンビア/レガシー盤を買ってきました。

値段は1250円という超お買い得価格でした。

そちらがお持ちの「+3」なしの
旧盤は未聴なんで、
比較はできませんが、
今回買った盤の音質ですが、
特に悪いという印象ではなかったです。

スティーヴ・グロスマンとか
ディヴ・リーヴマンとかが、
出てきそうなサウンドで、
ゲッツが出てくるというのが、
なんとも面白いですね。

そちらのコメントにもあるとおり、
トニーのタイコが本作の「肝」ですね。

忘れていた面白い作品を
再び手に取るきっかけを頂き
ありがとうございました。
T様、コメントありがとうございます。
1250円は安かったですね!音質も改善されているようですね。
このアルバムはやはり1曲目の「La Fiesta」がカッコイイと思います。ゲッツが吹くテーマがいいですね。
「ラ・フィエスタ」良いですね。

これの「珍品」といえば、
エルヴィン・ジョーンズの
71年作「メリー・ゴー・ラウンド」に
入ってるバージョンですね。

チックが「カモメ」で、
これを演ったのが翌年ですから、
その1年前、エルヴィンの下で、
トライアルしてたんです。

ここでは、チックはローズではなく、
アコピで演ってるのが、面白い所です。
サックスは、RFT同様のジョー・
ファレルでした。

現在、この作品は、単品CD化されておらず、エルヴィンのモザイク8枚組BOXのみでデジタル化されてるもので、
ボクも、これを聴きたいがために、
大枚叩いて買ったといっても過言じゃないです。
エルヴィンが「ラ・フィエスタ」を演ってるんですか。しかも「カモメ」の1年前に!
それは面白いですね。どんな演奏なのか興味が尽きないです。

8枚組BOXのみでデジタル化ですか。。。
入手困難ですね(泣)
http://jp.youtube.com/watch?v=dL9rvv_QFTs

アイアートはいませんが、同一メンバーのライブ映像がありました。
おーっ、このメンバーの映像がありましたか!
猫ケーキさん、情報ありがとうございます。
半年間の活動ながら映像が残っているということは、当時かなり話題になっていたんでしょうね。
チックが若い!トニーも叩きまくってますね。

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