JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

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The Dream Of The Blue Turtles / Sting

今週木曜日、午前中たまたま家でワイドショーを見ていたら、POLICEの来日公演(東京ドーム)の模様を放送していた。
チケットがとんでもないプレミアム価格となっていたらしいが、アンディ・サマーズが年取って風貌が変わってたのに少々驚き。(スティングとスチュワート・コープランドは変わってない。いつまでも若い!)

いまさら説明不要でしょうが、これはPOLICE活動休止時代にスティングが発表した記念すべき初ソロ・アルバム。邦題は「ブルータートルの夢(1985年)」。
スティングの呼びかけで主にアメリカのジャズ界から参加ミュージシャンを募り、オーディションの結果4人の男達が選ばれた。

Darryl Jones (bass)
Omar Hakim (drums)
Branford Marsalis (saxophones)
Kenny Kirkland (keyboards)

「とにかくすさまじいテクニックをもっているジャズ・ミュージシャンたちとプレイしたかった」とのこと。
(実際にすさまじいことになったわけですが。。。)

自分は最初にソロ活動時代のスティングから入り、POLICEを遡って聴いたクチ。
このアルバムと次回作「Nothing Like The Sun」は自分の中でも特別な存在でとても影響を受けました。この2枚は自分の音楽性(好きな音楽の趣味)を形作ってくれた作品のような気がしてます。
まず好きなのがこの作品に漂うムード。より洗練されて完成度の高い「Nothing Like The Sun」もいいですが、この「ブルータートルの夢」のもつ独特の雰囲気もたまらない魅力。

冷戦構造を題材にした政治的メッセージの強い曲が多いのも特徴。このアルバムの発売当時(1985年)はまだ東西が冷戦の時代で、ようやくゴルバチョフが出て来たかなーぐらいの頃。ソ連の解体やベルリンの壁崩壊はもう少し後。今聴くと時代の流れを感じ、感慨深いものがあります。

このバンドでのリハーサルやツアーの模様を収めたドキュメンタリービデオ「Bring On The Night」もカッコよくてしょっちゅう見てました。とにかくオマー・ハキムが凄くて。。。(DVD化されてます)

POLICEの再結成来日公演をキッカケに久しぶりに聴いたこのアルバムだけど、まったく古さを感じない。20歳前後の学生時代に聴いてた音と40歳過ぎて現在聴く音、また違って聴こえる。どんどん良くなってくるなー

4人のスゴ腕ミュージシャンの他に注目が2人の女性コーラス、ドレット・マクドナルド&ジャニス・ベンダーヴィス。この方々も最高!是非映像版を見て欲しいです。

-------------------------------

01. If You Love Somebody Set Them Free
イギリス・アメリカでも大ヒットしたナンバー。
スゴ腕ミュージシャンを従えているからか、とても安定感のあるサウンド。暖かい。

02. Love Is the Seventh Wave
ゆったりとしたフィールのレゲエビート。
後半、ポリス「見つめていたい」の一節が出てきます。

03. Russians
このあたりから独特の世界が展開されていく。
フルシチョフやレーガンの名前も登場する政治的メッセージの強い曲。
戦争モノのドキュメンタリー映画を見ているような感覚に陥る。

04. Children's Crusade
この曲でのオマーのゆったりとしながらも説得力のあるドラムパターンは必聴!
それに乗っかって漂うようなブランフォードのソプラノ。素晴らしすぎる。。。
この時代のスティングとブランフォードのソプラノサックスは絶対に切り離せない。詞の内容も政治的メッセージの強いもの。

05. Shadows in the Rain
ポリスの曲をアレンジ。
オマーの持ち味全開、バネのきいたシャッフルプレイが聴けます。冒頭のスティングとのデュオ部分でハーフタイムになる所がゾクゾクきます。ケニー・カークランドのキーボードソロも超が付くほどカッコイイ!このソロは伝説です。

この曲にはちょっとした思い出が。。。
大学4年の3月、卒業式も終わり大学生活もあと10日余りとなった頃、地元のライヴハウスで卒業記念ライヴのようなものを演りました。
バンドの他のメンバーもスティングが好きだったため、“Englishman in New York”や“Little Wing”そして無謀にもこの曲まで。当日のビデオが残っていますが、かなり悲惨で笑えます。映像版の“Shadows in the Rain”を参考にしてますが、最後のあたりみんなで「チョップ!チョップ!(ジャンプ?)」の大合唱してる。泣けるw

06. We Work the Black Seam
邦題「黒い傷あと」。核による放射能汚染をテーマにした曲。チェルノブイリの原発事故(1986年)は1年後に起きた。映像版での2人の女性コーラスの素晴らしさが印象に残ってる。

07. Consider Me Gone
希望を失い死を望む男の歌。詞がシェイクスピアの引用(らしい)
ジャズっぽいフィーリングとバックミュージシャン達(男声)によるスキャット。

08. Dream of the Blue Turtles
アルバムタイトルチューンはインストゥルメンタル。
ケニー・カークランドのソロがクール!

09. Moon Over Bourbon Street
クルト・ワイル的なサウンドで、「Nothing Like The Sun」の“シスター・ムーン”に繋がっていく。
スティングの歌、そして自身でプレイしているダブルベースの響きがたまらない。
後ろのほうで静かに鳴っているブランフォードのソプラノがこれまた雰囲気。このアルバムの中で1番のお気に入り。

10. Fortress Around Your Heart
セット・ゼム・フリーに続いてシングルカットされヒットした人気曲。
戦争や地雷をテーマにした重い詞の内容だが、曲だけ聴いていると希望に満ちた曲に感じるのが不思議。そのあたりがスティングのセンスか。


「お気に入り度」 ★★★★★

# 65歳のアンディ・サマーズに勇気をもらった。
# まだ40だから“Shadows in the Rain”叩けるゾ!

 
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264:
これとBring On The Nightには燃えました。メンバー集めるのにオーディションがあったとは知りませんでした!
265:
なつかしいですね。
後輩がBlue ~をカヴァーしていました。
かっこいんですよね。
イングリッシュマンも良いですね~。
私もこのアルバム好きです。
266:マル「さり」ス
素晴らしいレビューだと思います♪
さすがは現役ドラマーのmilkybarさん!
聴いてるところがコア&ツボです。

ソプラノサックスって、サックスの中では一番難し
くて、なかなか名手がいないらしいですね。
スティングは、いいプレイヤーと組めたと思います。

>最後のあたりみんなで「チョップ!チョップ!(ジャンプ?)」
>の大合唱してる。泣けるw

おかしかったです!!
267:コメントありがとうございます!
>猫ケーキさん
Bring On The Nightはとにかくカッコよかったです。
オマー・ハキムのプレイは見てるだけでアツくなれました。ケニー・カークランドもすごかったです。

>bonejiveさん
この時期のスティングは特にいいですよね。
「Englishman in New York」や「Fragile」など歴史に残る名曲が多いです。インストナンバーの「ブルータートルの夢」も渋いですね。

>マル「さり」スさん
実はウイントンの妹だったんですね!

「The Dream Of The Blue Turtles」と「Nothing Like The Sun」の素晴らしさはブランフォードのソプラノに依るところが大ですよね。あの音色を聴くと切なくなってきます。
268:管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
269:
これと次の2枚組LPだった「ナッシング・ライク・ザ・サン」は、スティングのソロでは、いいですよねぇ。

「ブルータートル~」では、
ドラムはオマーですが、
次の「ナッシング~」では、ドラムは
ピーター・ゲイブリエルのとこから
マヌ・カッチェを連れてきて、ベースは自分で
弾いてますが、サウンドの基本コンセプトは
同じながら、何かリズムに関し思うところが
あったんでしょうか。

黒人音楽とのダイレクトなぶつかり合いの
インパクトがあるのは、
「ブルータートル~」ですが、
スティングが意図した音楽が完成したのは、
「ナッシング~」ではないかなぁ、と思います。

リズムは変わっても、
この2作で重要なポジションを担ってるのが、
サックスのブランとピアノのケニーなんですよねぇ。
どうしても、彼らのジャズを源流とした黒人音楽の
要素は必要だったんでしょう。
あと、「ナッシング~」では、
公式なものとしては唯一の
ギル・エヴァンスとの邂逅も重要なポイントですね。
270:コメントありがとうございます。
「The Dream Of The Blue Turtles」では黒っぽさと白っぽさが混ざってますが、「Nothing Like The Sun」ではクッキリと白くなってますね。そのあたりが「Nothing~」の作品イメージの明確化&人気につながっているのではと思います。
オマー&ダリル・ジョーンズは粘っこすぎたんでしょうね。
返信
275:はじめまして!
私もスティング大好きです!

非常に的確なレビューに思わずうなってしまいました。

また遊びにきます!
返信
286:
ご無沙汰してます。
自分もブログで取り上げたことがありますが、
さすがに詳細で読み応え抜群ですね。
「Shadows in the Rain」
自分も大好きな曲で、この曲についてのコメントが一番感動しました。
返信
287:
もくまおう様、コメントありがとうございます。
毎年この時期、卒業式シーズンになるとスティングのアルバムの曲を思い出します。
ブランフォード・マルサリスのソプラノを聴くと学生時代の恥ずかしい思い出がいろいろと蘇ってきますね(笑)
返信

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