JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

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UPOJENIE / ANNA MARIA JOPEK

upojenie.jpgポーランドの歌姫、アナ・マリア・ヨペクがプロデューサーにパット・メセニーを迎え2003年に発表したアルバム。
全14曲中、メセニーのオリジナルが8曲も。実質的にメセニーのリーダーアルバムと言えそう。
タイトルの「UPOJENIE」とはポーランド語で読み方は「ウポイエニェ」、日本語では「虜(とりこ)」という意味。
ヨペクの透きとおったヴォーカルと、この陶酔感たっぷりの美しき音世界はタイトルどおりクセになりそう。
メセニーのオリジナルはこのアルバムのための書き下ろしではなく、過去にPMGや自己のソロアルバムで発表しているものからチョイスされているが、オリジナルの雰囲気を忠実に残しつつも、ヨペクの魅力的なヴォーカルが付加されており実に素晴らしい出来となっている。

このアルバムについては、risaさんのサイト「Slow & Simple Life」、猫ケーキさんのサイト「ジャズ/フュージョンCDガイド」で紹介されており存在を知りました。
国内盤は発売されておらず、HMVにてEU盤を注文したところ在庫切れとの連絡があり、入手困難か。。。と落胆していましたが、先週HMVから突然届いた。
届いたCDはポーランド盤。クレジットその他が全てポーランド語。参加ミュージシャンの名前を見ても、メセニー以外は地元のミュージシャンのようだ。
メセニーのオリジナルは曲名が変更されているが、出典が記載されており迷うことはなかった。

ポーランド人の女性ヴォーカリストとしてはバーシアが昔から好きでよく聴いていた、アナ・マリア・ヨペクは初めて。最初に聴いたときにジェーン・バーキンが思い浮かんだ。聴き進めて行く内にいろいろな表情を見せるアナ・マリア。東欧、インド、ブラジル、中国、時には“和”のテイストも感じられる。
収録されているポーランドのトラディショナルナンバーを聴いているとアジアのサウンドを感じてしまう。ルーツが同じなのかな?

とにかく音世界が美しくかつ叙情的なので日本人の好みにぴったりではないかと。叙情派の方には特にオススメします。
今週は長距離バスに乗る機会があり、往復6時間の道中これをずっと聴いていた。全然疲れないし、何度も繰り返し聴いてしまう。まさしく虜になる作品ですね。

彼女の作品の数々は公式サイト(日本語対応)にて試聴可能。メセニーとのジョイントコンサートの映像もあり。ポーランド音楽の素晴らしさに一度触れてみてください。

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01. Cichy Zapada Zmrok
ポーランドのトラディショナル。ヨペクとメセニーの42弦ピカソギターによるデュオ。
まずこの1曲目が素晴らしい!いきなりヨペクの世界に引き込まれます。
イメージとしては雪の降り積もる東欧の風景。あの“冬ソナ”のテーマソングが流れる冒頭のシーンに近い。全然違うか(笑)

02. Przyplyw, Odplyw, Oddech Czasu
(Tell Her Saw Me / Secret Story)

このアルバムはメセニーの「Secret Story」に近い雰囲気を持っていると思う。
「Secret Story」好き派ならこの「UPOJENIE」もきっとFavorite Albumになるはず。
オリジナルでギターが執っているテーマ部をヨペクのウィスパーヴォイスで。絶品です!
後半パーカッションが絡んでくるところも素晴らしい。この冒頭の2曲で魂を完璧に持っていかれました。

03. Tam, Gdzie Nie Siega Wzrok
(Follow Me / Imaginary Day)

打ち込みも導入されており、オリジナルに比べてリズムがカッチリ。
ヨペクの歌が乗っていることとアレンジがアンテナのようなフレンチポップス風に仕上がっている。

04. Biel
チャートを意識したような3曲目の後、再びヨペクとメセニーのデュオでしっとりと。
ここで聴かれるヨペクの歌も素晴らしい。

05. Czarne Slowa
この曲もツボ!ツボの連続なわけですが。。。
このピアニストがいい。名前が読めないのでポーランドのミュージシャンだろうが、素晴らしいピアノ。
後半メセニーがちょこっとギターシンセを弾いている。

06. Letter From Home
(Letter From Home / Letter From Home)

そしてそのピアニストのソロで。これが絶品!
ヴォーカルアルバムにピアノソロを入れるというアイデアがいい!
名曲、名演です。

07. Are You Going With Me?
(Are You Going With Me? / Offramp)

本作のメイン、「ついておいで」
risaさんのサイトでもジョイントライヴの映像が紹介されていました。
打ち込み&パーカッションをバックにメセニーのギターシンセが泣く。
勿論ヨペクの漂うようなヴォーカルも絶品。

08. Zupelnie Inna Ja
(Always and Forever / Secret Story)

メセニーのオリジナルにポーランド語の歌詞を乗せて歌うというアイデア。メセニーとヨペクのどちらからの申し出かはわからないが、とにかくハマリまくっている。
「Always and Forever」に歌詞をつけたらこうなるという理想形がここに。
サックス・ソロもありでオリジナルに忠実に。

09. Mania Mienia
(So May It Secretly Begin / Still life(taiking) )

これは強力にカッコイイ!本作の裏メイン。Still life(taiking)から。
特にメセニーのギター・ソロは必聴かと。
ブリッジ部分にクワイエット系のアレンジが施されておりニヤリとさせられます。

10. By On Byl Tu
(Farmer's Trust / Travels)

まずこの曲を選んだことに感謝。ひたすらこの美しいメロディとヨペクの澄み切った声を聴く。癒されます。
メセニーのギターソロも当然ながら素晴らしい。
ここでも美しいピアノソロが聴けます。

11. Upojenie
悲しくも美しいヨペクのオリジナル。
ポーランドの音楽の素晴らしさとヨペクの歌声に酔いしれてください。
メセニーのオリジナルだけでなく、それ以外の曲のクオリティが高いのがこのアルバムのスゴイところ。

12. Piosenka Dla Stasia
ヨペクとメセニーのアコースティックギター。コントラバスとパーカッションをバックに。
メセニーが長めのソロを弾いている。

13. Me Jedyne Niebo
(Another Life / Speaking of Now)

このAnother Lifeもいい!
メセニーの曲にヨペクの歌はなんでこうもマッチングするのだろうか。
ギターソロも素晴らしいソロです。

14. Polskie Drogi
最後は悲しくも美しすぎるメセニーとコントラバスのデュオで。
感動的な名盤でした。


「お気に入り度」 ★★★★★

# 何でこんな名盤が国内で発売されてないのか謎です。
# ヨペクの他の作品も買い漁ることになりそうだ。
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219:名盤!
あーっ、ご紹介ありがとうございます。聴かれましたか!milkybarさんの丁寧な解説・・・どれも同感です。このアルバムはほんとアタリでしたね。隠れた名盤です。友人は新宿の中古レコード屋で最近1000円で購入したそう。(私が紹介したので探しに行ったらしい)
パットのアルバムでも1枚の中に好きな曲は1曲くらいしかないっていうのもあるのですが、この中の曲は好きなのがいっぱい!私も何度聴いたことか・・・。Letter From Homeのピアノ盤をどうしても自分で弾きたくて、練習しましたね。シンプルなのに涙が出そうに美しいです。
220:ありがとうございます。
risaさん、名盤を教えていただきありがとうございました。今年購入した作品の中では一番のヒット!でした。
このアルバムでの「Letter From Home」も美しいです。ここで弾いてるポーランド人のピアニスト、要チェックです。
risaさんの「Letter From Home」も是非聴いてみたいです!
221:
こんにちは。リンクありがとうございました。こちらの記事からもリンクさせて頂きました。「虜」という意味でしたか。とにかくポーランド圏の作品ということで基礎知識ゼロですが、本当に良い内容ですよね。おっしゃる通り、なぜ国内盤がでないのかナゾです。今からでも遅くない、十分に需要あると思うのですが、、、。

それにしても、なぜジャケットがバッタなのでしょうね???

(トラバ送ってしまいましたが、相互にリンクしあうだけで十分だったかもしれません、失礼しました。)
222:コメント&TBありがとうございます。
猫ケーキさん、わざわざリンクありがとうございました。
お二人の記事を見て間違いないと思い購入しました。大満足盤でした!
ジャケットは彼女の美しいお顔のほうがよかったですね。バッタの虜ではどう考えてもおかしいですよね(笑)

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