JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

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Reunion / Gary Burton

秋の気配を日に日に感じるようになってきた。朝晩も肌寒い。
今回はそんな初秋にぴったりの1枚を。

ゲイリー・バートンがパット・メセニーと再会し、1989年にGRPから発表した「Reunion」。
おそらくメセニーがGRPレーベルに参加した唯一の作品。

ゲイリー・バートンはメセニーを世に送り出したことで有名。メセニーの才能を見出し、マイアミ大学を中退させ、ボストンのバークリー音楽院に引き入れた。
メセニーはバークリーの講師を経て、1974年にゲイリー・バートンの「リング」でレコーディング・デビュー。1976年迄ゲイリー・バートンと活動を共にしている。

それから12年後、1988年のモントリオール・ジャズ祭での再会をキッカケに翌年録音されたのが本作。
当時ゲイリー・バートンはGRP所属、パット・メセニーもゲフィンとの契約があり共演は難しい状況だったらしいが、「師匠と弟子」のコネでなんとかメセニーのGRPレーベルへの参加が許されたとか。

そんな感じ?で作られたこの「Reunion」。これが素晴らしい出来。
まず良い点がメセニーが1歩引いた感じで、サイドマンに徹しているところ。「師匠と弟子」の力関係なのか、あくまでリーダーはゲイリー・バートン、メセニー色が若干薄い。そのあたりのサウンド作りが秋を感じさせる基なのかも?
他の参加ミュージシャンも豪華。

Gary Burton : Vibraphone,Marimba
Pat Metheny : Guitar
Mitchel Forman : Piano and Keyboads
Will Lee : Electric Bass
Peter Erskine : Drums and Percussion

こういった感傷系の作品にピーター・アースキンの繊細なタイコはバッコシはまる。ミッチェル・フォアマンの透明感あふれるプレイもいいですねー。
“スター同士の再会”というエポックな感じではなく、優しくしっとりと爽やかなフュージョンに仕上がっている。今の時期に絶対オススメの1枚であります。

----------------------------------

01. Autumn (Polo Orti)
1曲目の題名が「Autumn」ですから。
このアルバムの方向性が垣間見える爽やかなフュージョン。
バートンのソロ→メセニーのソロへ。よく聴くとメセニーのソロのバックでウイル・リーがチョッパーを演っている。

02. Reunion (Mitchel Forman)

マイナーな旋律で感傷系ど真ん中。冷たい風が体の中をすり抜けていくようなサンバフィールの曲。
ビブラフォンの音色ってほんとに秋にぴったり。ミッチェル・フォアマンのピアノソロも絶品!
さらに感傷系でのメセニーのプレイ。。。切なすぎて感無量です。

03. Origin (Mitchel Forman)
郷愁系のゆるやかなミッチェル・フォアマンのシンセをバックに、メセニーのアコースティックギターがこれまた染みる。

04. Will You Say You Will (Vince Mendoza)
ヴィンス・メンドーサのオリジナルで、ウイル・リーが全編チョッパーのライト・フュージョン。
それでもサウンドはセンチメンタルな秋。

05. House on the Hill (Pat Metheny)
5曲目にして初めてメセニーのオリジナル。美しいバラード。
バートンのアドリブパートで倍テンになるが、自分のオリジナルなのにメセニーのソロは無し。
あくまでサイドメンとしての参加が徹底されてる。

06. Panama (Paul Meyers)
と思ったらギター・シンセ登場!
バートンもマリンバをプレイ。本作で唯一とも言える明るくポップな雰囲気。

07. Chairs and Children (Vince Mendoza)
変拍子を挟んだ複雑なテーマながら感傷的なナンバー。
バートン→メセニー→フォアマンとソロが続くが、感傷的なメセニーに対して明るいフォアマンのソロ。

08. Wasn't Always Easy (Pat Metheny)
漂うようなメセニーのバラード。
幻想的なシンセをバックに、バートンのソロが素晴らしいです。
ここでもメセニーはソロをとっていない。

09. Chief (Pat Metheny)
アースキンの手数が多いアップ・テンポなメセニーのオリジナル。
ようやくメセニーが前に出て来た。

10. Tiempos Felice (Happy Times) (Polo Orti)
ハッピー・タイムスと副題のついた美しいテーマの名曲。
またメセニーが引っ込んだ。

11. Quick and Running (Polo Orti)
最後はかなり激しい演奏。ステップス・アヘッドのようなリズムの切れ込み具合。マイク・マイニエリを意識したか?
複雑で長いユニゾンセクションがある。メセニーのシンセ・ギター、本アルバム唯一のアースキンのシンバル強打あり。


「お気に入り度」 ★★★★★


# 再会アルバムと銘打ってるのにメセニーがほとんど弾いてないのがポイント。
# ミッチェル・フォアマンのセンスも堪能できます。

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163:
お邪魔致します。
パット・メセニーさんには数小節弾いただけで作品全部を持って行ってしまうくらいの強烈な個性があるので、サイドマンに使うのは大変難しいと想います。そのコントロールにはゲイリー・バートンさんのような大御所でも難しいのかも知れませんね。
164:こんにちは
milkybarさんこんにちは。

このアルバムの事を昨晩書いていたのですが、結局、前に書き置いていたWR'81を先にアップしてしまいました(笑)

このリユニオン、従来のバートン作品に比べるとちょっと緩い気がして物足りない感じがしてしまい、昔はそれほど好きではなかったのですが、最近は楽しく聞いています。人の好みって変わりますね。

また記事アップしたらトラバさせてくださいませ。
167:
>ayuki様

コメントありがとうございます。
このアルバムはメセニーの存在感の大きさを改めて感じました。弾いてないのにスゴイんですよ。メセニーがサイドマンとしての参加作品が最近少ないのはそういった面があるんでしょうね。

>猫ケーキ様

コメントありがとうございます。
ほぼ同時に同じアルバムの記事を書いていたことになりますね。もし先に猫ケーキさんが「リユニオン」をアップされていたら、自分の記事は永遠にオクラ入りしていたことでしょう(笑)
知り合いの方が書かれた題材はなかなか取り上げにくいです。

何人かでレヴューするアルバムを予め相談の上で決めておいて、同日同時刻に一斉にアップするのは面白いかもしれませんね。(更新時刻の極度のプレッシャー&開けてびっくり玉手箱みたいなことが起こるかも(笑)
168:
はじめまして、さりさんのところからやってまいりました。
このアルバムは昨年ブルーノート東京でのゲイリー・バートン&パット・メセニーライブを見る前に予習するために何度も聴いたアルバムです。ブログで紹介されていらっしゃる方は初めて見ましたので、思わずコメントしてしまいました。突然ですみません。
169:
risaさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
ブルーノート東京でのゲイリー・バートン&パット・メセニーを見に行かれたようで、羨ましい限りです。
このアルバムは漂うような感じがとても気に入ってます。
risaさんのブログに今度お邪魔しに伺いますのでその節はよろしくお願いします。

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ゲイリー・バートン/リユニオン

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