JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

AGAIN AND AGAIN / CHICK COREA

しばらく入手困難となっていたチック・コリアの1982年の作品が、「ワーナー・ジャズ紙ジャケットSHM-CDコレクション」として国内初CD化された。

チック・コリア(key)
スティーヴ・クジャラ(fl,ss,ts)
カルロス・ベナヴェンテ(b)
ドン・アライアス(perc)
トム・ブレックライン(ds)

南アフリカでのツアー中、ヨハネスブルグの放送局スタジオでのセッションをレコーディングしたもの。この隠れ名盤、カセットテープで所有していたがいつの間にか行方不明になり、今回の再発を心待ちにしていた。
この時期のチックは多様な試みを行っていた頃で、前年にはブレッカーとの「スリー・カルテッツ」、ピアノ・トリオによるフリー&モンク集の「トリオ・ミュージック」、この「アゲイン・アンド・アゲイン」のツアー後には、クラシック界の巨匠フリードリッヒ・グルダとの共演盤「ザ・ミーティング」を残している。

Three Quartets (1981年1月)
Trio Music (1981年11月)
Again & Again (1982年3月)
The Meeting(with Frederich Gulda) (1982年6月)

そんな何でもアリのこの時期の本作、実に良い。
春の南アフリカツアー中の録音ということもあってか、とてもリラックスした雰囲気で心地よい春の風を感じさせてくれる。やはりスティーヴ・クジャラのフルートの存在が大きい。
今回の再発にあたり、このアルバムの紹介記事で、“第1期リターン・トゥ・フォーエヴァーを彷彿とさせるサウンド”というのがある。チックのエレピ、フルート、パーカッション。確かにこのグループのフォーマットは“カモメ”と共通している。そういう視点でこのアルバムを聴いたことは無かったが、言われてみればそうかも。改めてカモメと聴き比べてみるのもいいかもしれないですね。
(やはりカモメとは違う気がする。。。温度が2~3度はこちらが高い。春だからコッチは。)

個人的な思い入れとしては、Tap Step (1980年) にも参加していたトム・ブレックラインのドラム。
軽いタッチでセンスの固まりの様なプレイ、特に1曲目「クインテット#3」は必聴。これが今回のCD化で1番聴きたかった曲。改めて聴いてカッコ良さにしびれます。
チックのエレピ、クジャラのフルート&サックスが堪能できる。肌寒い年の瀬、かなり暖かい気持ちになれそうなアルバムです。

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01. Quintet, No. 3
実にチックらしいラテン・ナンバー。
ドン・アライアス&トム・ブレックラインが超カッコイイ!ボトムを支える カルロス・ベナヴェンテのベースもノリノリ。スティーヴ・クジャラの激しいフルート・ソロの後に続くチックのエレピ・ソロがこれまた絶品。
そして、トム・ブレックラインの優雅なドラム・ソロ→ドン・アライアスのコンガ・ソロへ。メンバー5人が一体となった大名演。

02. Waltze
フルートがテーマをとる軽やかで優雅な雰囲気のワルツ。
エレクトリック・バンドの「シルバー・テンプル」で同じようなチックのエレピ・ソロが聴けます。
クジャラのフルートソロが素晴らしいです!

03. Again and Again
爽やかな春の陽気を思わせるボサノヴァ。
チックのエレピソロが最高!クジャラのフルートは楽園の鳥のさえずりの様です。
マニアックなネタとして、デイヴ・ウエックルの教則本(コンテンポラリードラマー+ワン)でこの曲が4ビートにアレンジされたものが収録されておりました。

04. 1-2-1234
一転してモーダルな4ビート。このバンドの実力がうかがい知れるスリリングなナンバー。
ドン・アライアスのコンガをベースにクジャラのサックス。ウェザー・リポートを彷彿とさせる。

05. Diddle Diddle
マイルス風のファンク(笑)
ドラム・パターン、所々に顔を出すキメがマイルスしております。
後半チックとクジャラのソロの掛け合い以降、バンド全員がスパークします。

06. Twang
当時のチックの冒険的な何でもアリ状態を現していると言えそうな実験的なナンバー。
ライナーによるとチックは、“この曲は、あまり録音したくなかった”ようだが、バンドの一体感はすさまじい。


「お気に入り度」 ★★★★★


# スティーヴ・クジャラの名演が光るアルバム。
# SHM-CDはもう少し安くなれば購買意欲もわくのだが。。。

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ドラム部屋

V-Drums

我が家のピアノ室兼ドラム部屋。
RolandのV-Drums「TD-20」と「Miles Davis And The Modern Jazz Giants」。
1954年のクリスマス・イブの出来事、マイルスとモンクのいわゆる“伝説のケンカセッション”に思いをはせながら夜毎ドカスカやっております。(このセッションの謎については12月号のスイング・ジャーナルで詳しく解説されておりますのでご一読ください。)

そして、ここのところ練習しているのが“ルパン三世のテーマ’78”。大野雄二さん作曲のカッコイイキメが随所に出てくるあの名曲。
リットー・ミュージックの教則本「はじめてのビック・バンド[ドラム編]」のマイナスワンCDを教材に。CDプレーヤーからTD-20にMIX-IN、ヘッドホンからはCDの音と自分の叩くドラムの音が混ざってモニター出来るので、気持ち良くプレイ出来ます。

プロのミュージシャンとセッションしている気分が味わえる全13曲入り。ドラムレスのCDと、この教則本の著者である坂田稔先生の模範演奏入りCDも付属。模範演奏のCDを聴くとかなり凹みますが、そんな事は深く考えず自分のやりたいようにドカスカ叩くのが良いかと(笑)。酒を飲んだ後に叩くのが最高です。

ルパン三世のテーマ’78


DEVIL SOLDIER ~戦慄の奇蹟~ / LOUDNESS

LOUDNESS樋口宗孝、肝細胞癌のため逝去 - ナタリー

LOUDNESSのドラマー樋口宗孝氏が11月30日午前10時44分、大阪市内の病院にて肝細胞癌のため逝去されました。享年49歳。
今週月曜日の朝、会社でこの訃報を聞き言葉を失った。まだ49歳、あまりに早すぎる死。

80年代前半、日本のヘビメタ少年達にとってラウドネスは憧れの存在、“夢そのもの”であった。当時高校生だった自分も部活が終わった後、音楽室のドラム部屋にロッキンf のバンド譜を持ち込み、ひぐっつあんのドラムを必死にコピーした。

高1:
2ndアルバム『DEVIL SOLDIER 〜戦慄の奇蹟〜』 (1982年7月)
3rdアルバム『THE LAW OF DEVIL'S LAND 〜魔界典章〜』 (1983年1月)

高2:
1stライブアルバム『LIVE-LOUD-ALIVE LOUDNESS IN TOKYO』 (1983年11月)
4thアルバム『DISILLUSION 〜撃剣霊化〜』 (1984年1月)

高3:
『DISILLUSION English Version』 (1984年7月)
『THUNDER IN THE EAST』(1985年1月)

当時は空前のジャパメタ・ブームというのは確かにあったが、高校時代を黄金のラウドネス第一期とともに過ごしたわけで、影響を受けるなという方が無理。
4枚目までは狂ったように聴いていたが、高3の時の2枚は海外を意識した作品で、もはやラウドネスは別世界にいってしまったような寂しい気がしてた。まだレコードの時代、CDなど出ていない頃。

今週はずっとラウドネスを聴いていたけれども、アルバムの中でどれが一番好きかと考えたとき、やはり最初に聴いた2枚目が強烈に頭に残っている。
もこもこした録音で、けっしていい音ではないが、そんな事は当時の高校生にわかるはずもなく、ただただ心酔しておりました。冒頭の2曲、「LONELY PLAYER」→「ANGEL DUST」の流れは最強。特に「ANGEL DUST」はラウドネスの中で1番カッコイイ曲だと思っているし、この曲のエンディングでの高速6連符のドラム・ソロは永遠に語り継がれるだろう。

ひぐっつあん、夢をありがとう!
安らかに眠ってください。

drummagazine_no6.jpg

LOUDNESS:
高崎 晃 (Guitar)
二井原 実 (Vocal)
山下 昌良 (Bass)
樋口 宗孝 (Drums)

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01. LONELY PLAYER
02. ANGEL DUST
03. AFTER ILLUSION
04. GIRL
05. HARD WORKIN’
06. LOVING MAID
07. ROCK THE NATION
08. DEVIL SOLDIER

(限定盤追加収録)
09. GERALDINE
10. LONELY PLAYER(LIVE VERSION)





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