JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

Soul Of The Tango(The Music Of Astor Piazzolla) / Yo-Yo Ma

中国系アメリカ人チェリスト、ヨーヨー・マが“タンゴの革命児”伝説のバンドネオン奏者「アストル・ピアソラ」の曲を取り上げたアルバム。邦題は「ヨーヨー・マ・プレイズ・ピアソラ(1997年発売)
サントリーローヤルのCMにこのアルバムの中の曲「リベルタンゴ」が採用され大ヒットしました。

最近ヨーヨーの作品をよく聴いているが、キッカケは我が家の音楽事情から。
うちの息子(小6)は、国立音楽大学声楽科卒の先生(超美人)に声楽を、娘(小1)も同じ先生にピアノをそれぞれ習っています。
先日そこの音楽教室の発表会があり、息子はカッチーニの「アヴェ・マリア」を歌い、娘は「かわいい音楽家」を演奏しました。息子の「アヴェ・マリア」では家内がピアノ伴奏を行ったため、自分以外一家総出の発表会となり結構大変な事になっていましたが。。。

そして発表会の最後に講師の先生方による演目があり、そこで演奏されたのがアストル・ピアソラの「リベル・タンゴ」でした。ピアノ、チェロ、ヴァイオリンによる3重奏で、この情熱あふれる曲にいたく感動した次第。
「リベル・タンゴ」の入っているアルバムを探したところ、ヨーヨーの作品がすぐに見つかり本作「プレイズ・ピアソラ」と別ヴァージョンのリベルタンゴが聴ける「Yo-Yo Ma The Best Collection」を購入。最近はこの2枚がヘヴィローテーション。

タンゴというと「ラ・クンパルシータ」ぐらいしか思い浮かばなかったが、このピアソラ曲集を聴きアルゼンチンタンゴの奥深さに少し触れられた感じで、タンゴのイメージが自分の中で広がりました。
ライナーにあるように、タンゴの本質は自由、情熱、エクスタシー。現代最高のチェリスト、ヨーヨーによって奏でられるタンゴはとても情熱的。チェロの響きは人間の肉声に近いと言われており、ストレートに体に染み込んでくるような気がする。静かな夜に聴くと格別な一枚ですね。

ヨーヨー・マ(チェロ)
セルジオ&オダイル・アサド(ギター&編曲)2,3
キャサリン・ストット(ピアノ)5,6,9
ネストル・マルコーニ(バンドネオン)1,4,6,8-11
アントニオ・アグリ(ヴァイオリン)1,6,8,9
オラシオ・マルビチーノ(ギター)1,6,8,9
エクトル・コンソーレ(ベース)1,4,6,8,9
レオナルド・マルコーニ(ピアノ)1,4
ヘラルド・ガンディーニ(ピアノ)8
フランク・コルリス(ピアノ)10
エドウィン・バーカー(ベース)10
オスカル・カストル=ネベス(プロデュース、アコースティック・ギター)1
ホルヘ・カランドレリ(編曲)1,4,6,8-11
アストル・ピアソラ(バンドネオン)7, (1987年8月録音)

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01. リベルタンゴ
情熱的なテーマ。チェロの響きが染みてくる。
プロデューサー、オスカル・カストル=ネベスのアコースティックギターもいい。
どことなく時代劇「江戸を斬る」のテーマにも似てるかな?

Astor Piazzolla - Libertango(ヨーヨー・マがプレイしてます。)


タンゴ組曲
02.アンダンテ
03.アレグロ


このタンゴ組曲が本作のベストか。
ピアソラがセルジオ&オダイル・アサドのギター兄弟に惚れ込んで進呈した組曲とのこと。
特にアンダンテにおける二人のギターが素晴らしい。ヨーヨーの息づかいも聴こえてくる。

アレグロでは速いパッセージとゆったりとした部分の緩急が素晴らしい。ギターとチェロの絡みが情熱的かつ官能的。「ブン、チャ♪ブン、チャ♪」というリズムが自分の中でのタンゴのイメージだったけれども、全く変わってしまった。

04. スール(南):愛への帰還
「南」とはブエノスアイレスの下町のこと。ネストル・マルコーニのバンドネオンによるテーマが泣ける。後半チェロとのユニゾンのテーマも郷愁たっぷり。

05. ル・グラン・タンゴ
ヨーヨーとキャサリン・ストット(ピアノ)による二重奏。
漂うように情感たっぷりのチェロ、寄り添うように曲を盛り上げるピアノ。
素晴らしく美しい曲。生で聴きたい曲だ。

06. フガータ
アルゼンチンを代表する舞踏家オスカル・アライスの依頼で書いたバレエ組曲「タンガータ」の第1楽章。チェロ、ピアノ、コントラバス、バンドネオン、ギター、ヴァイオリンによる演奏。

07. 追憶のタンゴ
ヨーヨー・マ チェロ(1997年4月)&アストル・ピアソラ バンドネオン(1987年8月)

87年にピアソラが録音したバンドネオンのモチーフに10年後の97年ヨーヨーが多重録音で共演。

08. ムムーキ
ピアソラが晩年のコンサートでは必ず演奏していた曲。
冒頭のピアノとチェロの部分、ヴァイオリンが入ってくる展開部が美しい!
これもコンサートホールとかで生で聴きたい曲。

09. 現実との3分間
アレンジが「マイスパニッシュハート」あたりのチック・コリアの雰囲気。

10. 天使のミロンガ
舞台劇のために書かれた哀愁たっぷりのバラード。(器楽曲の場合バラードのことを何と呼ぶんだろうか)
バンドネオンの響きが泣かせてくれる。叙情的でとても美しいナンバーです。

11. カフェ1930
最後はチェロとバンドネオンによる二重奏。
バンドネオンの悲しい響き、ヨーヨーの情感的なチェロの音色に酔いしれます。
素晴らしいアルバムでした。


「お気に入り度」 ★★★★★


# 来年はチェロを中心に室内楽もチョコチョコ聴いていきたい。
# 「次回の発表会はお父さんもドラムで参加OK!」との事なので今から楽しみ。娘とリチャード・ティー&スティーヴ・ガッドのデュオみたいな感じで演りたい。(夢のまた夢ですが。。。)


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Maurice White / Maurice White

Earth Wind & Fire のリーダー、モーリス・ホワイト唯一のソロ・アルバム。
「邦題=スタンド・バイ・ミー(1985年発売)」

「クリスマス・イヴに聴きたい曲の3大要素」
1.切なく甘いラヴ・バラード
2.子供達の笑い声&幸せいっぱいの歌声
3.ハッピーハッピーなサウンド


全てこのアルバムに詰まっています。
20年以上前の作品だけど、クリスマスに聴きたいアルバム№1はコレ以外ありえないといまだに思ってる。

世のお父さんお母さんのクリスマス・イヴは忙しい。
まず子供達へのプレゼントの手配。事前に欲しい物をリサーチしてサンタさんに連絡、イヴの夜までにプレゼントが届いていないといけない。
この時期、年末商戦で欲しいモノ(ゲームソフト等)がどうしても品薄となる。早めに段取りしないと「我が家にはサンタさんが来なかった。。。」という最悪の結果に。
当日は予約してたケーキやシャンパンを会社帰りに買ったりしないといけないし、部屋の飾りつけもまだ出来てない、あー忙しい忙しい;
ただ、今年のクリスマス・イヴは3連休の最終日ということで進行自体が超ルーズ。特に慌てて段取りすることも無く、家庭内の空気も既にだらけきっている(笑)

この「スタンド・バイ・ミー」は大学生の頃よく聴いていた。
打ち込みの使い方を含めて典型的な80年代のサウンド。それがたまらなく懐かしい。
そして80'sを代表する珠玉のバラード「I Need You」の存在。この曲を聴いてると何故か涙が溢れ出す。当時の出来事がいろいろ思い出されてイントロが始まった瞬間じわーっ

現在は病気のため一線から退いているモーリス・ホワイト唯一のソロという点も思い入れに拍車がかかっている。
いまだに80年代から抜けられない自分にとっての特別な一枚。(アフロのジャケットも含めて)
我が家の二人の子供達もこれから成長していく過程で、いい音楽に出会い、自分だけの特別な一枚を見つけてほしいと願う今年のクリスマス・イヴでした。

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01. Switch On Your Radio
この仰々しい打ち込みが80年代の香り。
ただ、モーリスの歌の持つ包容力が仰々しさをメロウに。

02. Jamboree
ジェフ・ローバーのキーボード、ジェラルド・アルブライトのサックスが大きくフィーチャーされているところがポイント。

03. Stand By Me
日本盤タイトルチューン。ベンEキングのナンバー。
ようやく生のドラムが登場。ジョン・ロビンソン&エイブラハム・ラボリエルの繰り出す骨太のボトムに注目。

04. Sea Of Glass
次の「I Need You」への序曲。この流れが素晴らしい!
このピーター・ウルフによる幻想的なインストゥルメンタル、心が乱される。

05. I Need You
このイントロのロビー・ブキャナンのシンセ。じわーっ。。。
モーリス・ホワイトのふくよかな歌声はもちろんだが、この曲で最も印象に残ってるのがテーマ部のバッキング・コーラス。
この曲を聴いて、自分自身初めてコーラスというものを意識した。モーリスと共にテーマをなぞる女性コーラスの美しさは特筆すべき。
あまりに素晴らしいミュージシャンを紹介。

Drums : John Robinson
Bass : Abraham Laboriel
Guitar : Paul Jackson,Jr.
Keyboards & Synthesizers : Robbie Buchanan
Percussion : Paulinho da Costa
Background Vocals : Maxine Willard, Julia Tillman, Marva Holcolm

素晴らしすぎるのでPVも。


06. life
「I Need You」の後、この軽快なグルーヴのこの曲が最高!
どっぷり沈みそうな気持ちを上方向に引き上げてくれる。後半、子供達といっしょにテーマを歌う。

07. Believe In Magic
尺八の様な音色のイントロからスタートする激しい打ち込みナンバー。
ユーロ・ビート系ではあるが、モーリスの歌が絡んでいるので上品。アフリカの香りもする。
途中で聴けるマイケル・ランドゥのソロがらしくて素晴らしい!

08. Can't Stop Love
「I Need You」とまではいかないが、これも大好きなバラード。
ドラムはリッキー・ロウソンか? ジョン・ロビンソンに比べてマイルドな音色がGOOD!
ジェリー・ヘイのホーンが要所で決めてくれる。

09. Invitation
モーリスのヴォコーダー、「レッツ・グルーヴ」を早回しにしたようなファンキーなナンバー。

10. Lady Is Love
この懐かしい響き。
作曲&キーボードでミシェル・コロンビエが参加しているためだろう。とても透きとおったサウンド。
鳥のさえずりも聴こえる。女性バックコーラスも最高に心地よい。

11. Children Of Afrika
Earth Wind & Fireを彷彿とさせるアフロ・チューン。
凝ったアレンジもモーリスの世界。
密かにビニー・カリウタが参加しているのもポイント。打ち込みと生ドラムの共演に注目。

12. The Sleeping Flame
ピーター・ウルフ作の雄大なナンバー。
モーリスが歌いあげている。

13. Alpha Dance
アフリカンリズムを打ち込んだインストゥルメンタル。

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14. Life (Freedom Mix)
ここから2001年に追加されたボーナストラック。
「06. life」のコーラス&パーカッションのみのトラック

15. Adventures Of The Heart(Demo)
アウトテイクだが素晴らしい出来。
打ち込みが被ってないため、シンプルな印象を受けるが、モーリスの歌がよけいに際立っている。

16. Sam The Jam
「01. Switch On Your Radio」のFMジングル用バージョンか。


「お気に入り度」 ★★★★★


# このアルバム、一般的にはクリスマスっぽくないかもしれないが、とりあえず Merry Christmas!

UPOJENIE / ANNA MARIA JOPEK

upojenie.jpgポーランドの歌姫、アナ・マリア・ヨペクがプロデューサーにパット・メセニーを迎え2003年に発表したアルバム。
全14曲中、メセニーのオリジナルが8曲も。実質的にメセニーのリーダーアルバムと言えそう。
タイトルの「UPOJENIE」とはポーランド語で読み方は「ウポイエニェ」、日本語では「虜(とりこ)」という意味。
ヨペクの透きとおったヴォーカルと、この陶酔感たっぷりの美しき音世界はタイトルどおりクセになりそう。
メセニーのオリジナルはこのアルバムのための書き下ろしではなく、過去にPMGや自己のソロアルバムで発表しているものからチョイスされているが、オリジナルの雰囲気を忠実に残しつつも、ヨペクの魅力的なヴォーカルが付加されており実に素晴らしい出来となっている。

このアルバムについては、risaさんのサイト「Slow & Simple Life」、猫ケーキさんのサイト「ジャズ/フュージョンCDガイド」で紹介されており存在を知りました。
国内盤は発売されておらず、HMVにてEU盤を注文したところ在庫切れとの連絡があり、入手困難か。。。と落胆していましたが、先週HMVから突然届いた。
届いたCDはポーランド盤。クレジットその他が全てポーランド語。参加ミュージシャンの名前を見ても、メセニー以外は地元のミュージシャンのようだ。
メセニーのオリジナルは曲名が変更されているが、出典が記載されており迷うことはなかった。

ポーランド人の女性ヴォーカリストとしてはバーシアが昔から好きでよく聴いていた、アナ・マリア・ヨペクは初めて。最初に聴いたときにジェーン・バーキンが思い浮かんだ。聴き進めて行く内にいろいろな表情を見せるアナ・マリア。東欧、インド、ブラジル、中国、時には“和”のテイストも感じられる。
収録されているポーランドのトラディショナルナンバーを聴いているとアジアのサウンドを感じてしまう。ルーツが同じなのかな?

とにかく音世界が美しくかつ叙情的なので日本人の好みにぴったりではないかと。叙情派の方には特にオススメします。
今週は長距離バスに乗る機会があり、往復6時間の道中これをずっと聴いていた。全然疲れないし、何度も繰り返し聴いてしまう。まさしく虜になる作品ですね。

彼女の作品の数々は公式サイト(日本語対応)にて試聴可能。メセニーとのジョイントコンサートの映像もあり。ポーランド音楽の素晴らしさに一度触れてみてください。

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01. Cichy Zapada Zmrok
ポーランドのトラディショナル。ヨペクとメセニーの42弦ピカソギターによるデュオ。
まずこの1曲目が素晴らしい!いきなりヨペクの世界に引き込まれます。
イメージとしては雪の降り積もる東欧の風景。あの“冬ソナ”のテーマソングが流れる冒頭のシーンに近い。全然違うか(笑)

02. Przyplyw, Odplyw, Oddech Czasu
(Tell Her Saw Me / Secret Story)

このアルバムはメセニーの「Secret Story」に近い雰囲気を持っていると思う。
「Secret Story」好き派ならこの「UPOJENIE」もきっとFavorite Albumになるはず。
オリジナルでギターが執っているテーマ部をヨペクのウィスパーヴォイスで。絶品です!
後半パーカッションが絡んでくるところも素晴らしい。この冒頭の2曲で魂を完璧に持っていかれました。

03. Tam, Gdzie Nie Siega Wzrok
(Follow Me / Imaginary Day)

打ち込みも導入されており、オリジナルに比べてリズムがカッチリ。
ヨペクの歌が乗っていることとアレンジがアンテナのようなフレンチポップス風に仕上がっている。

04. Biel
チャートを意識したような3曲目の後、再びヨペクとメセニーのデュオでしっとりと。
ここで聴かれるヨペクの歌も素晴らしい。

05. Czarne Slowa
この曲もツボ!ツボの連続なわけですが。。。
このピアニストがいい。名前が読めないのでポーランドのミュージシャンだろうが、素晴らしいピアノ。
後半メセニーがちょこっとギターシンセを弾いている。

06. Letter From Home
(Letter From Home / Letter From Home)

そしてそのピアニストのソロで。これが絶品!
ヴォーカルアルバムにピアノソロを入れるというアイデアがいい!
名曲、名演です。

07. Are You Going With Me?
(Are You Going With Me? / Offramp)

本作のメイン、「ついておいで」
risaさんのサイトでもジョイントライヴの映像が紹介されていました。
打ち込み&パーカッションをバックにメセニーのギターシンセが泣く。
勿論ヨペクの漂うようなヴォーカルも絶品。

08. Zupelnie Inna Ja
(Always and Forever / Secret Story)

メセニーのオリジナルにポーランド語の歌詞を乗せて歌うというアイデア。メセニーとヨペクのどちらからの申し出かはわからないが、とにかくハマリまくっている。
「Always and Forever」に歌詞をつけたらこうなるという理想形がここに。
サックス・ソロもありでオリジナルに忠実に。

09. Mania Mienia
(So May It Secretly Begin / Still life(taiking) )

これは強力にカッコイイ!本作の裏メイン。Still life(taiking)から。
特にメセニーのギター・ソロは必聴かと。
ブリッジ部分にクワイエット系のアレンジが施されておりニヤリとさせられます。

10. By On Byl Tu
(Farmer's Trust / Travels)

まずこの曲を選んだことに感謝。ひたすらこの美しいメロディとヨペクの澄み切った声を聴く。癒されます。
メセニーのギターソロも当然ながら素晴らしい。
ここでも美しいピアノソロが聴けます。

11. Upojenie
悲しくも美しいヨペクのオリジナル。
ポーランドの音楽の素晴らしさとヨペクの歌声に酔いしれてください。
メセニーのオリジナルだけでなく、それ以外の曲のクオリティが高いのがこのアルバムのスゴイところ。

12. Piosenka Dla Stasia
ヨペクとメセニーのアコースティックギター。コントラバスとパーカッションをバックに。
メセニーが長めのソロを弾いている。

13. Me Jedyne Niebo
(Another Life / Speaking of Now)

このAnother Lifeもいい!
メセニーの曲にヨペクの歌はなんでこうもマッチングするのだろうか。
ギターソロも素晴らしいソロです。

14. Polskie Drogi
最後は悲しくも美しすぎるメセニーとコントラバスのデュオで。
感動的な名盤でした。


「お気に入り度」 ★★★★★

# 何でこんな名盤が国内で発売されてないのか謎です。
# ヨペクの他の作品も買い漁ることになりそうだ。

School Of The Arts / School Of The Arts

Tラヴィッツを中心に結成されたバンド「スクール・オブ・ジ・アーツ(SOTA)」
まずこのメンバー構成がそそられる。

T Lavitz (Piano)
Dave Weckl (Drums,Percussion)
Frank Gambale (Acoustic Guitar)
John Patitucci (Acoustic and Electric Bass)
Jerry Goodman (Violin) on 02,05,08
Steve Morse (Acoustic Guitar) on 03,04

Weckl、Gambale、Patitucciのチックコリア・エレクトリック・バンド軍団。元マハヴィシュヌ・オーケストラのヴァイオリニスト、ジェリー・グッドマン。
そしてディープ・パープルのギタリスト、スティーヴ・モーズが参加。
一体どんなサウンドなんだろうと。

リーダー格のTラヴィッツについて自分の持ってるアルバムは2枚のみ。
○ジェフ・バーリン「チャンピオン」 [Jeff Berlin(b),Scott Henderson(g),T Lavitz(kbds),Steve Smith(ds)]
○プレイヤーズ「プレイヤーズ」 [チャンピオンと同メンバー]

最近はスコヘン系はあまり聴いていなかったけれども、今回このアルバムを購入したキッカケは、最近お世話になっているTさんのサイト「Swingroove Review」内のブログ「Swingroo_blog 2007」で紹介されていたから。

聴く前の予想では、アコースティックであること、エレクトリックバンドの主要メンバーが参加していることから、エレクトリックバンドの3rdアルバム「EYE OF THE BEHOLDER」のようなサウンドではないかと思っていた。

全く予想が外れてました。。。
エレクトリックバンドでもなく、プレイヤーズ風でもなく、HMVの紹介記事「室内楽」風でも無かった。
新しい感覚のコンテンポラリー・フュージョン・バンドの誕生と言えるかも。

ボトムがパティトゥッチ&ウェックルだから超安定感がある。
特にパティトゥッチはアコベとエレベを両方曲によって使い分けており、これがまた良い。
ウェックルもパーカッションソロ&ドラムソロを一人で叩き分けていたりして、久しぶりに叩きまくっているアルバムではないかと。
ジェリー・グッドマンは初めて聴いた。ギャンバレは個人的にあまり好きではなかったが、今回のアルバムを聴いて少し見直した。いいプレイが随所にあり。

そしてリーダー格のT Lavitz。全曲彼のオリジナルでプロデューサーも兼ねている。
参加してるメンバーからどうしてもチック・コリアと比べてしまうが、なかなか良い。チックのような仰々しい感じではなくインテリ系。
複雑な構成の曲もあるが、メンバーがメンバーだけに実に上品に仕上がっている。
T Lavitzも全曲ピアノをプレイしているように、あくまでアコースティックにこだわった音作り。(ディープ・パープルのスティーヴ・モーズにアコースティックギターですから)
個人的にはウエックルが叩きまくってくれているのがGOOD!これからも、自分のバンドだけでなく、90年代の頃のようにもっといろいろなセッションに顔を出してガッツンガッツン叩きまくって欲しい。

テクニカルなんだけど上品。とりあえず要注目のバンドが出て来たのは間違いない。

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01. Fairweather Green
パティトゥッチのウッドベースから始まる1曲目。
途中いろいろな表情を変える美しい曲。デイヴ・グルーシンっぽいか?

02. No Time Flat
ジェリー・グッドマンのヴァイオリンがテーマをとる6/8拍子のスパニッシュ系。
ヴァイオリンが入っていることで、とても上品かつクールな印象となっている。

03. On Fire
ピアノ&ギターのリフのボトムを支えるパティトゥッチ&ウェックルのリズム隊のキレが素晴らしい。
かなり複雑なピアノとギターのユニゾンプレイあり。

04. Portrait
途中曲調がラテン風に変化したところでウエックルのドラムソロ&パティトゥッチのベースソロあり。
爽やか系のT ラヴィッツのピアノソロも良い。

05. Like This
ジェリー・グッドマン&Tラヴィッツのユニゾンテーマが印象的なファンキーな?ナンバー。
ジェリー・グッドマンのソロを大きくフィーチャーしている。ヴァイオリンはフュージョンに合いますね。

06. High Falutin' Blues
4ビートっぽいアプローチの曲。
エレクトリックバンドで聴かれるようなギャンバレの高速プレイあり。(ピアノ、ベースと恐るべしユニゾンで)

07. Gambashwari
曲名からもギャンバレをフィーチャーして作られたものか。
曲調はウエックルがブラシをプレイする静かな曲だが、ギャンバレの高速ピッキングが聴ける。

08. Dinosaur Dance
爽やかなクラシック調からラテン系へ。
複雑なリズムアレンジだが、ボトムが安定しているため安心して聴ける。
T ラヴィッツのクールなピアノソロは必聴。

09. Teaser
チック・コリアの香りがする4ビートっぽいナンバー。
ピアノとギターのユニゾンプレイが随所に出てくるがメロディがきれいなので全く嫌味を感じない。

10. Little Mouse Music
本作で1番のお気に入り。ウエックルの一人ドラム・ソロ&パーカッション・ソロの聴けるラテンナンバー。

11. Maybe Next Time
最後はこのバンドのリーダー、T ラヴィッツのピアノソロ。
意外と黒っぽいソロ。


「お気に入り度」 ★★★★☆


# ライヴ盤や映像が見てみたいバンドです。
# 自分の買ったCDだけかもしれないが、1曲目にノイズが入ってる(CDも停止したほど)。全体の出来が良かっただけに残念。

「狂熱のライヴ」Special Edition / LED ZEPPELIN (DVD)

レッド・ツェッペリンのライヴ盤「永遠の詩」が未発表だった6曲を追加・リマスタリングされ「永遠の詩(狂熱のライヴ)~最強盤」として発売された。同じく映画「狂熱のライヴ」も未発表映像を追加して再発。このDVDはその映画版の方。
店頭で見かけて思わず買ってしまった。税込み3,980円也。
うほっ。安い!と思っていたが、家に帰って調べてみるとamazonで2,945円で売られてた。(いきなり1,000円超の値引きかよ!)

もう何回もビデオで見てる映像だが、最強盤との同時発売なので多分最後だと思って買った。
最初に見たのは大学生の頃、友人宅で見せて貰った。当時このビデオは17,000円近くしてたはず。ビデオデッキも10万円してた時代。高嶺の花もいいとこ。
それが今では“にーきゅっぱ”ですからね。有り難味が違う。

「永遠の詩」は長らくレッド・ツェッペリン唯一のライヴ盤とされていたし、ライヴ映像もこれしか知らなかった。いろいろ編集されているなんてことを知ったのも随分後の事で、これが全てでした。ライヴ映像の間に挿入されている評判の悪い“ファンタジー映像”もむしろカッコイイと思っていた(笑)

改めてこのスペシャル・エディションを見る。ドラムの音がいい。ボンゾの叩くパイステのシンバルの音がクリアに聴こえる。ギターも前に出ている感じ。
注目は特典映像をまとめた [DISC-2]ということになるだろうが、高嶺の花のビデオ世代とすればやはり本編が重要。

[DISC-2]の最後、キャメロン・クロウのラジオ・ショーで語られているように、当時のツェッペリンはライヴの開催が発表される何ヶ月も前からチケットが売切れてしまっていたという。
「プラチナ・チケットを入手するために極端な努力が必要とされるという事実は、大半のファンだけでなく、バンドにとってももどかしかった。」とある。

これは“史上最高のバンドの最も有名なドキュメンタリーロック映画”にして、ツェッペリンから世界中のロック少年少女達に贈られた最高のクリスマス・プレゼントだったのだ。
そういった意味をかみ締めつつ2,945円で買って見て欲しいライヴ。

監督:ピーター・クリフトン/ジョー・マソット
出演:ジョン・ボーナム/ジョン・ポール・ジョーンズ/ロバート・プラント/ジミー・ペイジ/ピーター・グラント
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[DISC-1]
01. ROCK AND ROLL
大歓声の中、曲が始まる前にジョン・ボーナムの「OK!Let's Go!」の掛け声からあの黄金のドラム・パターンへ。全ドラマー必聴。
ブレイク部分でバスドラ16分裏打ち技あり。
音が良くなってるから強烈にカッコイイ!痺れる~!!

02. BLACK DOG
この黄金のギターリフ。
聴衆とロバート・プラントの掛け合いも素晴らしい!

03. SINCE I'VE BEEN LOVING YOU
今から思えば、かなり編集されている映像だが、この曲がこのライヴの個人的ベスト。1番繰り返して見た。
とにかくギターとドラム。このテンポで普通ここまで叩けない。アマチュアバンドが適当にコピーしてもこの雰囲気は絶対出せないのだ。
この神がかり的演奏にオーディエンスが陶酔しきってる。

04. NO QUARTER
この曲はジョン・ポール・ジョーンズの幻想シーンを見る曲。
ゆったりとした雰囲気はとても好きだが、ヴォーカルのエフェクト等が気になる。

05. THE SONG REMAIN THE SAME
このイントロ、このドラムパターン、カッコ良すぎる。
次のレインソングが控えているだけによけいに際立つ。

06. THE RAIN SONG
このギターのアルペジオ。。。素晴らしすぎて。。。言葉になりません。
古城でのロバート・プラントの映像も完璧。王子です。
(お姫様が今ひとつだが。。。)
この曲で聴かれるボンゾのクラシカルなプレイも心に染みます。必聴の名演!

07. DAZED AND CONFUSED
まずこのベースラインで幻惑されてください。
長い曲でペイジのギターソロ等 見所はたくさんあるが、やはりエンディングのドラムソロ。
コレ見たらぶっ飛びます。テープの速回し疑惑が浮上したほど。恐るべきプレイです。
(よく見たら速回しに見えなくもないが。。。)

08. STAIRWAY TO HEAVEN
レッド・ツェッペリンの代表曲にしてロック史に燦然と輝く金字塔。これが無いと始まらない。
前半部分、ドラムが入るまでのプラントが素晴らしすぎる。
今回のリマスターでボンゾのハイハットがよりシャープになった。
そしてギターソロへ。。。
大熱狂のオーディエンス。

09. MOBY DICK
まずイントロのドラムパターン。
タカタカ スタッタ ッタッタ タカタ♪ これが強力に渋い。

あとはもう見て貰うしかない。伝説のドラムソロを。
「栄光の130ポンド、ジョン・ボーナム!」

10. HEARTBREAKER
短いけれどもこのリフはカッチョいいです。
ホテルでの18万ドル盗難のシーンが挿入されている。

11. WHOLE LOTTA LOVE
めまぐるしく展開していくこの曲。
やはり一番の肝はスネアの タカタカタカタカッタンタン デデ(ブレイク) チャララ チャラララ ラリラ~(ギター) ですね。


[DISC-2]
01. タンパ・ニュース・レポート
02. Over The Hills and Far Away
03. インタビュー
04. Celebration Day(ラフカット)
05. ホテルでの盗難事件
06. Misty Mountain Hop
07. オリジナル予告編
08. The Ocean
09. キャメロン・クロウのラジオ・ショー(音声のみ)



「お気に入り度」 ★★★★★


# DISC-2の解説は省略させていただきます。
# サントラの「最強盤」も同時購入が基本でしょう。


  • ALLAN HOLDSWORTH IN JAPAN (05/05)
  • アナログ音源のデジタル化 その4 (07/23)
  • アナログ音源のデジタル化 その3 (05/11)
  • アナログ音源のデジタル化 その2 (05/05)
  • アナログ音源のデジタル化 (05/04)
  • 廉価盤1,000円CD (12/29)
  • SON / 松岡直也&WESING (Romantic Version) (05/03)
  • 結晶~SOUL LIBERATION / ORIGINAL LOVE (04/14)
  • first / 夜総会BAND (03/23)
  • ブラームス 間奏曲集他 /グレン・グールド (03/04)
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