JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

KYLYN / 渡辺香津美

高校時代、悪魔に魂を売り渡しヘビーメタルの権化と化していた俺様は、大学進学と同時に軽音楽部に入部。大学でも重金属音楽をやるつもりだったが、そこで先輩に聴かされたのがコレだった。多分最初に聴いたFUSION MUSIC。

1曲目の「199X」を聴いたときに心に決めた。悪魔の申し子バンドはもうやめようと(笑)

以来、20年以上経った今でもFUSIONを聴き続けている。
とにかく「199X」と次の「Sonic Boom」のポンタさんのドラムが強烈に印象に残ってる。こんなドラムはそれまで聴いたことがなかったから。この盤をキッカケにテクニカルなドラムに惹かれるようになっていった。

大学1回生の頃(1985年)、当時の上級生の先輩たちは皆KYLYNバンドの洗礼を受けていた。“KYLYN LIVE”に収録の「Inner Wind」とか本作にも収録の「I`ll Be There」とかが大人気で、“Tochika”も含めて香津美ブームだったように思う。自分たち後輩も当然その影響を受けるわけで...

プロデュースは坂本龍一、A面(01.~04.)は香津美色が強く、B面(05.~09.)は教授色が強い。A面はフュージョン、B面はテクノポップと言えるかも。CD化されてからは通しで聴いてしまうが、A面だけ聴いていた時期、B面ばかり聴く時期と、それぞれ偏って聴いていた。

40代になった今、改めて思うに、国内フュージョンの中から好きなアルバムを1枚だけ挙げろと言われればコレを選びます。それだけ思い入れのある作品。

渡辺 香津美 : guitar
坂本 龍一 : keyboards
益田 幹夫 : keyboards
小原 礼 : bass
村上“ポンタ”秀一 : drums
ペッカー : percussion
向井 滋春 : trombone
本多 俊之 : alto/soprano saxophone
清水 靖晃 : tenor saxophone
矢野 顕子 : keyboards, vocal
高橋 ユキヒロ : drums

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01. 199X (Kazumi Watanabe)
FUSION MUSICへの入り口。重金属音楽から軽音楽へ。
このイントロのカッコ良さは尋常では無い。
小原礼さんの4ビートプレイが聴けるのはこの盤だけでは?

02. Sonic Boom (Kazumi Watanabe)
ポンタさんのパリパリしたイントロのドラムソロ。
FUSION MUSICの洗礼です。
益田幹夫さんのローズソロが必聴の名演。

03. Water Ways Flow Backward Again (Akiko Yano)
アッコちゃん(el-p)と教授(ac-p)のデュオ+香津美のアコースティックギター。
このアルバムが名盤たる所以がこの曲の存在。美しすぎる。

04. Milestones (Miles Davis)
KYLYNといえばこの曲。“KYLYN LIVE”でも迫力の演奏が聴ける。
マイルスのオリジナルは当然聴いたことなかったので、これが自分の中での標準。(後でマイルスを聴いたとき、オリジナルの方は何か間の抜けた感じがした。)
向井滋春さんのトロンボーンソロの後、シャリシャリした音の香津美のギターソロが強烈。何百万もすると言われるアレンビックというギターか?
教授のソロ「千のナイフ」のタイトルチューンでの香津美のギターソロがアレンビックを使用。あまり自信はないが、多分このMilestonesのギターソロもアレンビックだと思う。
そして複雑なブリッジの後でテーマに戻る部分で聴ける教授のシンセ。
ビヨビヨビヨビヨ~~
今では絶対に聴くことの出来ないものです。必聴!

05. E-Day Project (Ryuichi Sakamoto)
ここからB面。
視界がぱーっと開けるような、朝日が昇っていくようなイメージの曲。
B面はドラムがユキヒロ氏にチェンジ。A面のテクニカルなフュージョンからポップなB面に変わる。

06. Akasaka Moon (Kazumi Watanabe)
香津美と教授のデュオ。
ここで聴かれる教授のac-pが素晴らしい。香津美のフレットレスベースプレイもあり。

07. Kylyn (Ryuichi Sakamoto)
イントロのギターソロ。伝説の鳥獣、麒麟をイメージしているのか。
これはストラトっぽい音色。
レゲエビート風の曲で、曲中のギターソロもクール系でカッコイイですねー。

08. I'll Be There (Akiko Yano, Ryuichi Sakamoto)
アッコちゃんのヴォーカルあり。KYLYNの大人気ナンバー。
やはりこの曲も香津美のギターソロの素晴らしさが際立っている。
中盤と後半に2回ソロがあるが、後半のソロの最初が特に気に入っている。終盤の男たちによるコーラスはちょっといただけないかな。

09. Mother Terra (Ryuichi Sakamoto)
これはYMOです。ビョーキサウンドでもろ教授の世界。


「お気に入り度」 ★★★★★


# KYLYN LIVEとセットで聴くべしです。
# KYLYNバンドの映像とかあったら盛り上がるだろうなー

紙ジャケリマスター盤が2005年に1000枚限定で発売されたんだけど、まだ入手出来るということは、あまり売れてないのかな。。。

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Rising(虹を翔る覇者)/ Rainbow

基本中の基本。HR史上に燦然と輝く金字塔。
リッチー・ブラックモア、コージー・パウエル、ロニー・ジェイムズ・ディオ、トニー・カレイ、ジミー・ベイン。
HRファンでコレを聴いてない人はいない。聴いてないとすればモグリか相当な偏屈もの(笑)
特にレコード時代のB面に収録の2曲、「05.Stargazer」と「06.Light in the Black」は超重要。

先週のツェッペリンに続いて今週はレインボーを聴いている。高校生時代に死ぬほど聴いていた。
レインボーの魅力はやはり様式美。ロニー・ジェイムズ・ディオ在籍の時代が最高で、特にこのRainbow Risingは別格。
B面は推定2万回ぐらいは聴いてるかな。

Ritchie Blackmore – Guitar
Ronnie James Dio – Vocals
Tony Carey – Keyboards
Jimmy Bain – Bass
Cozy Powell – Drums
Munich Philharmonic Orchestra – Strings, Horn

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01. Tarot Woman
幻想的なキーボードのイントロ。まさに黒魔術的とも言える。
コージー・パウエルの1拍半フレーズからロニーが入ってくる。
サビがカッコイイ名曲です。
リッチーのギターソロも最初は変なんだけど、中盤から神がかってくる。とにかくロニーの歌がいい。

02. Run With the Wolf
ミディアムテンポのバウンスナンバー?コージーのドラムだからほとんど跳ねないわけですが。途中コージーの激しいフィルが聴き所。

03. Starstruck
人を小馬鹿にしたようなこのイントロ、大好きです。
これがリッチーの様式美。レインボーファンには人気のある曲。

04. Do You Close Your Eyes
ポップ路線。ボンジョビとかデフ・レパードが演っててもおかしくなさそう。ライヴのアンコールで演奏され、リッチーがギターを壊す曲として知られている。

05. Stargazer
ここからB面。そしてこの「Rising」を歴史的名盤にした2曲、どちらも8分を超える大作。
今まで散々語りつくされてはいるものの、恐るべき2曲だ。
とにかく絵に描いたような感動が得られる。

このStargazer、イントロのコージーのドラムソロや曲中のフィルは勿論だが1番好きな点は、曲の終盤に延々と繰り返されるサビの部分でのロニー。


「I see the rainbow rising ~~」

「My eyes are bleeding and my heart is weeping ~~」


じわーっと涙が出てくる。
そして、ぐわーっと感動の波が。。。
奇跡の名曲だ。

06. Light in the Black
Stargazerと詞の内容が繋がっている。
異常な長さのギターソロとコージーのツーバスの絡み。キーボードとのユニゾンソロ。そしてロニーの神がかり的なヴォーカル。

このアルバムについては酷評もよく聞く。ドラムの音がスカスカだとかギターソロが長すぎるとかベースの音が聴こえないとか。。。
でも結局この2曲を聴いていると、そんなの関係ねーそんなの関係ねーのリフレインです。(あのアクション付きで)

感動って理屈じゃないんだよなー


「お気に入り度」 ★★★★★


# ジャケットも秀逸!
# レインボーが売れなかった当時のアメリカってオッパッピー!(特に意味は無い)

Coda / Led Zeppelin

レッド・ツェッペリンが1回限りの「再結成」=11月にコンサート - gooニュース

レッド・ツェッペリンが「再結成」され、ロンドンで11月26日に1回限りのコンサートを行うことが明らかになった。
彼らが契約していた「アトランティック・レコーズ」の創設者で、昨年死去したアーメット・アーティガン会長を追悼して行われる。125ポンド(約3万円)のチケットは争奪戦が予想され、抽選で販売される。

この記事を見て、今週はずっとツェッペリンを聴いている。
ロバート・プラント、ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズの3人がそろってコンサートを行うのは19年ぶりということで、インターネットでのチケット申し込みが殺到、注文を受けるサイトがダウンしているとか。
ドラムはジョン・ボーナムの息子のジェイソンが参加。ツェッペリンの代表曲「天国への階段」は3人が揃わないと演奏されない曲とされており、今回のコンサートでは「天国への階段」が聴けるかもしれない。3万円は安い。

今日紹介するのは、自分が初めて聴いたツェッペリンのアルバム「CODA~最終楽章」
ジョン・ボーナムの急逝により1980年12月4日に解散したレッド・ツェッペリンが、解散から2年後の1982年に未発表曲などを集めて発表したジョン・ボーナム追悼盤。
発売当時、自分は高校1年生。この強力なボンゾのタイコに圧倒され、YMO少年からロック少年に移行するキッカケになった自分の中での超重要盤。
アルバムの1曲目「We're Gonna Groove」のドラム譜がドラム・マガジン第2号に載っており、レコードを聴きながら必死で譜面を追っていた。とにかく感動した。

本作は編集段階では「Early Days and Later Days」と仮タイトルが付けられていたぐらいで、A面が初期のツェッペリン、B面が後期のツェッペリンの曲配列。
録音時期がバラバラなのにも拘らず、アルバム全体を通して統一感がある。アウトテイクの寄せ集めとは到底思えないクオリティーの高さ。
この「CODA(最終楽章)」の凄さ、今改めて聴いてみて、高1の時にリアルタイムで聴いていた頃と全く変わらない。ボンゾの死によってツェッペリンは解散という道を選んだわけだけど、誰もボンゾの代わりは出来なかったのは当然のことだろう。コレを聴けばわかる。

Jimmy Page : guitar
Robert Plant : vocals
John Paul Jones : bass
John Bonham : drums

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01. We're Gonna Groove
(1969/06/25 - ロンドン録音)

70年初期のツアーでオープニングを飾っていた曲。ベン・E・キングのオリジナル。
ジミー・ペイジがギターをオーバーダブしている。ロバート・プラントのハイトーンヴォーカル、特徴的な16音符のキメ。
恐ろしくカッコイイ。

02. Poor Tom
(1970/06/05 - ロンドン録音)

「Led Zeppelin III」のアウトテイク。
イントロのドラムパターンですでにボンゾの世界。すごい音圧で、ヘッドフォンで聴くとその凄さを体感出来ます。
悲しい詞の内容と激しいドラムサウンドのギャップが。。。

03. I Can't Quit You Baby
(1970/01/09 - ロンドン、アルバートホールでのライヴ録音)

この曲もボンゾが凄い。このハイハットのズリズリ感。
リマスターされたCDを大音量で聴いたときチビリそうになりました。
エンディングのドラムソロも大迫力。

04. Walter's Walk
(1972/05/15 - イングランド、バークシャー録音)

「聖なる館」のアウトテイク。当時ヴォーカルパートが未完成だったため収録をはずれたとのこと。
ストレートなロックナンバーで、これまたボンゾとジョン・ポール・ジョーンズのリズム隊が気持ちよい。
ジミー・ペイジのリフとボンゾのバスドラで強力なノリを作り出している。

05. Ozone Baby
(1978/11/14 - ストックホルム録音)

ここからB面。後期ツェッペリンの録音が並ぶ。
実質的なツェッペリンのラストアルバム「In Through the Out Door」のアウトテイク。
リアルタイムで聴いていた高校時代はこれが人気№1だった。
やはり時代の流れか曲調がポップになっている。

06. Darlene
(1978/11/16 - ストックホルム録音)

これも「In Through the Out Door」の未収録曲。
ジョン・ポール・ジョーンズのピアノが入っている。
ギターのリフと絡むボンゾのドラム。ハイハットの使い方がカッコイイ!

07. Bonzo's Montreaux
(1976/09/12 - モントゥルー録音)
ジミー・ペイジがボンゾのタイコをベースに様々なエフェクトを施し編集しているドラムソロ曲。
このCODAはボンゾの追悼盤と言われているが、その象徴的な曲であり、ジミー・ペイジのボンゾへの思いが伝わる。

08. Wearing And Tearing
(1978/11/21 - ストックホルム録音)

これも「In Through the Out Door」の未収録曲。
この曲はとんでもなく好き。1曲目の「We're Gonna Groove」と並んで、本作の重要曲と位置付けてます。
突然走りまくるテーマの部分。ロバート・プラントのヴォーカルのみ残る部分。バンドがブレイクしてのギターソロ。全てがしびれまくり。
ツェッペリンの中で1番好きな曲かもしれない。


「お気に入り度」★★★★★



生意気な顔をした奴が、ある日俺のところへやってきて「お前には俺が必要だ」といった。(ロバート・プラント)

ジョンのドラムは特別なものじゃない。誰でも買える市販品であの音を出してたんだ。(ボンゾ使用のドラムメーカー、ウイリアム・ラディック氏)

(ドラムマガジン№28より)



TE-VOU! / Roy Haynes

ロイ・へインズは1925年生まれ。
チャーリー・パーカーやバド・パウエル、マイルス・デイビスと共演するなど1940年代から活躍するジャズ・ドラマー界の巨星。
現在82歳で現役バリバリ!の恐るべき超人ドラマー。

本作はパット・メセニーが自分の曲を提供しほぼ全面参加。メセニーのリーダーアルバムとも言える内容。メセニーファンには結構有名かも。。。

Roy Haynes (Drums)
Donald Harrison (alto sax)
Pat Metheny (guitar)
David Kikoski (piano)
Christian Mcbride (bass)

「James」や「If I Could」が違った解釈で演奏されている点がポイント。
ロイ・へインズとメセニーは「Question and Answer」(1990年)で共演しており、本アルバムが2度目のレコーディング。他のメンバーも素晴らしいプレイを聴かせてくれる。

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01. Like This (Chick Corea)
アルバムの冒頭を飾るに相応しい軽快な4ビート。
ロイがTRIO MUSICやNOW HE~でも共演しているチック・コリアのナンバー。
ドナルド・ハリソン→メセニー→キコスキーと素晴らしいソロが続く。
この1曲目でこの盤がフェイバリットアルバムとなった。

02. John McKee (Pat Metheny)
メセニーがハービー・ハンコック、ジャック・デジョネットと結成した「パラレル・リアリティーズ」にオリジナルが収録。
3人にベースのデイヴ・ホランドを加えて世界ツアーを行い来日もした。ライヴ・アンダー・ザ・スカイだったかな? ツアーの模様を収録したビデオもよく見てました。
ドナルド・ハリソンのアルトがメインで、パラレル・リアリティーズとは違った趣がある。キコスキーのピアノソロが素晴らしい。

03. James (Pat Metheny)
ある意味このアルバムのハイライト。「OFFRAMP」収録のメロディアスなナンバー。
オリジナルは美しいピアノとトライアングルで静かに始まるが、本作ではいきなりのドラムソロ!(笑)
バタバタした感じのソロの後、テーマ部分をドラムがユニゾン気味になぞって叩く。
「OFFRAMP」のファンが聴いたら怒るだろう。「コレはJamesじゃねーぞ!!って」
思わず笑ってしまうJamesです。

04. If I Could (Pat Metheny)
「First Circle」収録のバラード。
はっきり言ってコレはオリジナルよりイイです。
ドナルド・ハリソンのアルトが染みます。

05. Blues M45 (Charlie Haden)
思わず体が動いてしまうブルースナンバー。
メセニー→キコスキー→マクブライトとソロが続く。

06. Trinkle Twinkle (Thelonious Monk)
メセニー抜きのカルテットで。
ロイ・へインズはモンクとも共演してるんですねー。本作録音時72歳、ほんとにこのお方は超人です。

07. Trigonometry (Ornette Coleman / Pat Metheny)
本作のメイン。圧倒的な緊張感と美意識。
メセニーがオーネット・コールマンと共演した衝撃作「SONG X」(1985年発売)にオリジナルナンバーが収録されている。
追加収録6曲で2005年にリマスターされた「SONG X:20thアニバーサリー」を最近購入。ヘヴィー・ローテーションになっている。
「オーネット=フリージャズ=取っ付きにくい」というイメージを持っていたけれども、とても優しい音楽だった。今までオーネットを食わず嫌いだった人も是非聴いてみる事をオススメします。
この曲はいわゆるビバップ形式のテーマで、オリジナル同様メセニーのギタープレイが聴きどころ。ドナルド・ハリソンやマクブライトのプレイも必聴。

08. Good For The Soul (Donald Harrison)
最後はハリソンのオリジナルで、メセニー抜きのカルテット。
落ち着いた雰囲気のナンバー。ホッとしますね。


「お気に入り度」 ★★★★★


# チャーリー・パーカーやレスター・ヤングと共演してた人が今でも現役バリバリって恐るべしですな。

Live Stuff / Stuff

伝説のバンド、スタッフが
日本のファンと一緒に作った
名盤中の名盤が
紙ジャケットで初登場!
(2005年10月に発売された際の宣伝コピー)

1978年11月20日、東京郵便貯金ホールでのライブ盤。
日本限定でのリリースで、
○監修:松下佳男
○解説:熊谷美広、金澤寿和

ということで、発売当時ADLIB誌上(2005年11月号)で特集も組まれた。
ライヴ・アルバム傑作選[フュージョン編]の冒頭特集として。
本作を含めて40枚近い名盤を紹介しているこの記事はとても楽しく読めました。

adlib.jpg

ちなみに、
左上から8:30、深町ニューヨークオールスターズ、カジノライツ
右上から本作、ジャコのツインズ、ストレイト・トゥ・ザ・ハート
(フュージョンファンには今さら説明不要ですけども。。。)

それにしてもフュージョン系ミュージシャンのライヴアルバムには名盤が多い。駄盤を探す方が難しいほど。やはりフュージョンはライヴが一番。

スタッフの本格的な来日公演となった本ライヴ、ドラムのクリス・パーカーが急病のため来日していない。しかし、ガッドがいるから大丈夫。ツインドラムによるウネル様な重厚なグルーヴは無いものの、ガッドのプレイが際立った格好。
少しこもった様な録音で、演奏が荒い部分もあるが、本作をスタッフの人気№1の魅力盤にしているのが観客の熱狂的な反応。すごい盛り上がりです。
スタッフの別のライヴ盤、ニューヨークのミケールズでの「Live in New york」はフルメンバーながら、曲がフェードアウトしていたりと妙な編集が施されており、アレ?と感じる部分があったが、本ライヴはまさに一発録り。会場の熱気とともに、ガサツなところが最大の魅力。
すでにリチャード・ティー、エリック・ゲイルは他界。二度とオリジナルメンバーでの演奏は聞けないわけで、この貴重な音源は必聴モノ。

Cornell Dupree :Guitar
Gordon Edwards :Bass, Vocal
Steve Gadd :Drums
Eric Gale :Guitar
Richard Tee :Keyboads, Vocal

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01. Foots
スタッフといえばコレという人も多い。
このイントロのギターは永遠です。

02. Junior Walker Medley
 a)Road Runner
ティーのピアノソロから始まるゴードン・エドワーズのヴォーカルナンバー。
スタッフはR&Bのバンド。

 b)Pucker Up Butter cup
ガッドのロングソロあり。ここまで長いソロは珍しいのでは?
ドラムが一人ということでガッドが気合い入りまくってる。
時折入るゴードンのヴォイスもライヴっぽい。

03. Need Somebody
リチャード・ティのヴォーカルとローズに酔いしれてください。
エリック・ゲイルのソロも涙モノ。

04. Signed, Sealed, Delivered I'm Yours ~ Stuff's Theme
本ライヴのメイン。
お馴染みのリチャード・ティとガッドのデュオからドラムソロへ突入。
そして長いギター・ソロへ。このギター・ソロのバックでのガッドが鬼気迫るプレイ。
ガッドの3連系のフィルの後、ベースのブンブンプレイ?からテーマに雪崩れ込むところが最高。

このプレイは、ジャズ評論家である村井康司さんのブログ「Egg Radio」にて、四谷「いーぐる」で開催したスティーヴ・ガッド特集のソングリストに選ばれている。
このガッド特集、これを聴けばガッドの全てがわかるであろう素晴らしい選曲。現在私もこの20選のコンプリートを目指しています。
大部分は持っていますが、中には入手困難なものもあり。スタッフが全面参加しているジョー・コッカーの「スティングレイ」を探していますが、なかなか見つからない。

05. Love Of Mine
ゴードン・エドワーズがあのガラガラ声で歌うこの曲。スタッフの作品の中で一番のお気に入り。
観客も大盛り上がりです。

06. Dixie
最後はインストのバラードでしっとりと。
いやぁースタッフってほんとにいいもんですね。


「お気に入り度」 ★★★★★

# 熊谷氏のライナーにあるとおり“音楽世界遺産”ともいうべきアルバム。
# スタッフのオリジナルメンバーによるライヴ映像作品も発掘してほしいところ。
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