milkybar音盤絵巻

手持ちCD・DVDのレビューを徒然なるままに書き綴ります。JAZZ、FUSION系を中心に週1ペースで更新(目標)

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GRP SUPER LIVE IN CONCERT (LD)

2007.07.29 (Sun)
1987年10月8日、昭和女子大人見記念講堂でのライヴ収録映像。
Larry Rosenと共にGRPレーベルを創設したDave Grusinを中心に、Lee Ritenour、Tom Scott、Dianne Schuurに加え、この時期新たにGRPと契約したChick CoreaがElektric Bandを率いて参加。
このライヴは1987年の年末にTV放映され大反響を呼び、翌年2枚組のCDが発売、LDは1990年に発売されている(ハズ)

とにかく最初TVで見たときは痺れまくりました。ビデオに録画して、アンコール曲でのウエックルとカリウタのソロ回しの所は何度見たことか。。。
翌年発売された2枚組CDは、ほぼツアー曲をコンプリートしているが何故かアンコール曲が未収録。(コレが一番スゴイのに。)
TV放送分と今回紹介するLDとは収録曲が異なり編集の違いもあったりするが、何と言っても「08. Encore」が見れるのがこのLDの肝。

後半のドラムソロの掛け合い部分が好対照で、複雑なキメの合間に緻密に音を埋めていくウエックルと、逆に空間を作り出していくようなカリウタ。
特にカリウタの16分音符の5つ割り、3連譜の4つ割りで構成されたソロはインパクトが強烈。すごい迫力で、その凄さは見て貰うしかない。
この伝説のソロプレイ、CDには未収録、DVDは未発売ですから、LDを買うしかない(笑)

drumaga_34.jpg
ドラマガ№34(1990年12月号)にカリウタの特集記事があり、このソロの譜面が載っている。
この号には他にもヴィニーの最高のプレイと言われている「Secrets /Allan Holdsworth」から「City Nights」のイントロでのドラムプレイ譜も掲載。カリウタファン必読の書です。

(GRP SUPER LIVE カリウタのソロ)
colaiuta_solo.jpg
(譜面だけでは全く凄さが伝わらない...LDを買うべし)

その他見所はやはりElektric Bandのアンサンブル。TV放送では一部カットされていたOvertureがフルで見れるし、Patitucciのコントラバスの弓弾き、ウエックルのハイパーソンゴプレイが見れる「No Zone」等
GRPレーベルが最も勢いのあった時代の貴重な映像だと思います。

Musicians :
Dave Grusin (Keyboards)
Lee Ritenour (Guitars)
Tom Scott (Saxophones)
Diane Schuur (Vocals)
Barnaby Finch (Synthesizers)
Tim Landers (Bass)
Vinnie Colaiuta (Drums)

Chick Corea Elektric Band
Chick Corea (Keyboads)
John Patitucci (Bass)
Eric Marienthal (Saxophone)
Dave weckl (Drums)
Frank Gambale (Guitar)

-----------------------------
Lee Ritenour
01. The Sauce

Tom Scott
02. Target

Diane Schuur
03. Deedles' Blues

Dave Grusin
04. An Actor's Life

Chick Corea Elektric Band
05. Overture
06. No Zone
07. Light Years
08. Encore


「お気に入り度」 ★★★★★


# コンプリートでのDVD化を望む。
# Tom ScottのTargetも名演!
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Distortional Theory / FAZJAZ.jp

2007.07.22 (Sun)
バンド名のとおり、自由な解釈でスタンダードなJazzをハードにしかも強烈に歪ませるFAZJAZ.jpの1stアルバム。

~FAZJAZ.jp~
矢堀 孝一(Guitar)
松本 圭司(Piano,Keyboad)
水野 正敏(Electric Bass)
村石 雅行(Drums,V-Drums)

FAZJAZを聴くようになったキッカケは、DRUMMER JAPANさんで村石氏の動画を見てから。
村石氏が開発段階から携わっているRolandのエレドラ「V-Drums」を使用し、本作にも収録の「A NIGHT IN TUNISIA」のデモ演奏が見れます。サイト内のMovie Magazineでは村石氏のインタヴューもあり、ドラム観の一端を垣間見ることが出来るし、デモ演奏も半端なくカッコイイです。

本作は、無敵の闘魂ドラム+「V-Drums」がキーワード。
強烈な生ドラムと現時点でエレドラの頂点に君臨する「V-Drums」とのハイブリッドな組み合わせ。チョイスされたスタンダードナンバーもそそられるものばかり。
アレンジは01.を除き矢堀 孝一氏。(01.は水野さん)
村石氏の凄さはある程度想像していたが、驚いたのが松本 圭司氏のプレイ。SQUAREとか本田雅人バンドでのそれとは全く違った。強烈です。

各曲の解説は水野さんのサイトで紹介されているのでそちらへ。
(黒背景でフォントを弄る典型的なスタイルはホンマにおもしろい。FAZJAZ脱退済みですが...)

とにかくかなりアツクなれるアルバム。特にジャコのビッグバンドでお馴染みの「05.Invitation」は最強。暴走モードに突入している。
自分の中で思い入れのある馴染みの曲が激しく生まれ変わるFAZJAZ.jp。ライヴが見たい。


01. A NIGHT IN TUNISIA / D.Gillespie/ F.Papareli
02. Elegant People / W.Shorter
03. The eye of Hurricane / H.Hancock
04. Palladium / W.Shorter
05. Invitation / Kaper/Washington
06. Maiden Voyage / H.Hancock
07. Naima / J.Coltrane
08. In a sentimental mood / D.Ellington


「お気に入り度」 ★★★★★


# 2ndのSEASONⅡも強力!
# 我が家のエレドラはRolandのTD-5(打面がカタカタうるさい前世紀の遺物(涙)


TIN DRUM(錻力の太鼓)/ JAPAN

2007.07.15 (Sun)
1981年に発表されたスタジオ盤としてのJapanのラストアルバム。
先週書いたロキシーの"Avalon"とかYMOの諸作と一緒に当時よく聴いていた。
デヴィッド・シルヴィアンのヴォーカルがクセが強く、梅雨時期に聴くにはいささか憂鬱になりそうな内容ではあるが、掛け値無しの最高傑作であると安定した評価を得ている作品。

まずポイントがこのジャケット。毛沢東の写真、丼の大盛りライスにスプーンが刺さってます。サウンド面でも“中国への憧憬”が随所に見られる。
当時はYMOも人民服を着て、中国をイメージした曲も多かったし、チョットした中国ブームだったのかと。

自分の中では毛沢東といえばゴルゴ13でのイメージしかない(笑)
(「毛沢東の遺言」というゴルゴの出生の秘密について触れた傑作がある。)
中華人民共和国を建国した人だが、文化大革命の際に紅衛兵による大量殺戮を首謀した独裁家というイメージがある。YMOにしろJAPANにしろなぜ当時中国を意識していたのかよくわからないですが、このめくれかけた毛沢東の写真は中国への憧憬ではなく、共産主義の限界を示唆したものであると理解しています。

そしてもう一つのポイントが「プロフェット5」というシンセのサウンド。
当時のYMOのサウンドと非常に共通点が多い。だから普通に聴けたんだろう。
YMOは今聴くと少々古さを感じるが、この「錻力の太鼓」はそれが無い。ヨーロピアン・モダーン・ミュージックのロマンティシズムが時代を超えているということか。
近くのCDショップに2枚組で追加収録曲有のリマスター盤が置いてあるので買おうか迷っているが、CCCDなので止めている。

台風も近づいてきていることもあり、ずっと雨だった今週、この「錻力の太鼓」やYMOばっかりなぜか聴いていた。このあたりの音楽を聴き出すと、しばらくこの世界から抜け出せなくなるので困りモノです。早く台風が抜けてくれないと。。。


David Sylvian : keyboads,keyboad programming,tapes,guitar,vocals
Steve Jansen : drums,percussion,electronic & keyboard percussion
Richard Barbieri : keyboads,keyboad programming,tapes
Mick Karn : fretless bass,african flute,dida

-----------------------------------

01. The Art Of Parties
オリエンタルな曲調とは裏腹な前衛的なギターソロが超カッコイイ。
裏でずっと鳴ってるタムタムもオリエンタル。

02. Talking Drum
「ブリキの太鼓」というタイトルの主題となる曲。
ミック・カーンのフレットレスベースが独特の歌い方。
時折入るヴァイオリンや邦楽っぽいギミックが憂鬱かつ攻撃的。

03. Ghosts
全英4位となったジャパンの代表作。
“世界一の被害者意識を持った男”デヴィッド・シルヴィアンの世界が全開。
東洋的でもありヨーロッパ的でもある必聴の名曲。

04. Canton
広東をイメージしたインストゥルメンタル。
金属的な「プロフェット5」の音色。

05. Still Life In Mobile Homes
東南アジアのモバイル・ホームでの生活(水上の小船での生活者)への憧憬を描いた曲。
ここでもミック・カーンのベースが独特。カーンによるアフリカン・フルートもあり。

06. Visions Of China
若干憂鬱な中国風。
憧れていたはずの中国は幻影だったと歌っている。

07. Sons Of Pioneers
アフリカン・ビートとも言えそうなタムタムのフレーズにミック・カーンの怪しげなフレットレスが絡む。
デヴィッド・シルヴィアンのヴォーカルも怪しさが満点。

08. Cantonese Boy
赤軍に加わろうとする広東少年を描いた曲。後半部分はほとんどYMOの世界。Endingがあまりにもあっさりと終わるので少々びっくり。


「お気に入り度」 ★★★★★


# 82年発売のライヴ盤「オイル・オン・キャンバス」の映像がYouTubeで見れるが、やはりミック・カーンの醸し出すオーラが強烈。土屋昌巳もカッコイイ!
# ジャケットはインチキ臭いが中身は孤高の美しさです。

Avalon / Roxy Music

2007.07.08 (Sun)
梅雨のじめじめした日が続いているが、そんな時期によく聴くアルバムがこれ。
Roxy Music最後のスタジオ録音にして、ロック史に残る不滅の名盤(1982年リリース)
繊細で滑らかなサウンド、ジャケットから何から全てが“美”

このアルバムを聴いていると、自分の体の中の汚いモノが根こそぎ洗い流されていくような気がする。
森林浴効果、滝の近くのレナード効果、「1/fゆらぎ」みたいなのがまとめて詰まってる感じで、
精神的にすこぶる良い状況を手に入れることが出来る。梅雨の鬱陶しさはこの1枚で充分乗り切れます。

Roxy MusicはYMO繋がりで聴きはじめた。他にJAPANの「錻力の太鼓」(1981年)とかいわゆるヨーロピアン・モダーン・ミュージックに嵌っていた時期で、ミュージック・ライフ(雑誌)をよく読んでいたかな。
ブライアン・フェリーとJAPANのミック・カーンは特にカッコよかった。今でも強烈な印象が残ってる。
フェリーがこの時期発売したジョン・レノンのカヴァー「ジェラス・ガイ」もよく聴いたものです。
最初に聴いたロキシーがこの「Avalon」、初期のロキシー作品も徐々に遡って聴いていったけれどもあまり好きになれず。やっぱりこれが1番。


01. More Than This
車のCMにもなったロキシーの代表曲。
イントロのギターのフレーズからすでにマイナスイオンが発生してます。
フェリーの柔らかい声がタマラナイ。

02. Space Between
オリエンタルでおしゃれなファンク。
SADEに似た曲があるが、多分この曲にリスペクトしていると思う。

03. Avalon
脳みそトロトロのアルバムタイトルチューン。
ジャケット写真そのままの雄大なナンバー。

04. India
静かな波に漂うようなインストゥルメンタル

05. While My Heart Is Still Beating
本作で1番のお気に入り。
強い精神性を感じさせるバラード。

06. Main Thing
やっぱりこれが1番のお気に入り。
テクノポップ?ニュー・ウェイヴ?

07. Take a Chance with Me
前半の不思議系からポップな展開。
この曲もいいなー、1番候補が続いてるのが本作を名盤にしてる所以。

08. To Turn You On
この打ち込みのサウンドが80年代テイスト。
ほっとする1曲です。

09. True to Life
少し狙いすぎの点が気になるクール系。
今聴くとクサイ面はあるかな。

10. Tara
フェリーのキーボード、サックス、ベースのトリオによる短いインスト。
「アヴァロン=楽園伝説」の締めくくり。


「お気に入り度」 ★★★★★


# 80年代を代表する決定的名盤につき聴かないと損!
# ほとんど意識したことが無かったが、アンディー・ニューマークのドラムが心地よさの源かも。

Summerhill / Dieter Ilg

2007.07.01 (Sun)
ドイツ生まれのベーシスト、Dieter Ilg(ディーター・イルグ)のリーダー作(1991年発売、LIPSTICK RECORDS)
彼の経歴はほとんど知らない。ランディー・ブレッカーに見出されブレッカークインテットに参加、最近では渡辺貞夫さんの2005年のライヴアルバム「Sadao & Charlie Again 」にクレジットされている。
今週、YouTubeでミシェル・カミロのライヴ映像を見てたらディーター・イルグがベース弾いてたので今日の記事は彼の作品を取り上げることにした。

発売当時、ふらっと寄ったタワーレコードで購入。ディーター・イルグの名前は全く知らなかったけれども、CD紹介の店員手書きのPOPに“コレは絶対オススメ!”と書いてあった。参加メンバーもすごかったので騙されたと思って買ってみた。
これが大正解!
ディーター・イルグがアコースティック・ベースのみプレイしていることもあり、とてもシンプルな音作り。マイ・フェイバリット・ドラマーであるピーター・アースキンのプレイがすごく良くて、自分が持ってるアースキン参加作品の中でも5本の指に入るほど気に入っております。

Dieter Ilg - bass

Featuring:
Mike Stern - guitar
Bob Berg - saxophone
Randy Brecker - trumpet
Jim Beard - keyboard
Peter Erskine - drums

とにかくメンバーがスゴイ。
全曲ディーター・イルグのオリジナルだが、クルセイダーズ風あり、ステップス風あり、マイクスターン風あり、ブレッカーブラザーズ風ありと楽しめる。
リーダーのディーター・イルグは黙々とベースラインを刻んでる。実質、マイク・スターンとボブ・バーグの双頭バンドのような趣。
曲の良さ、参加ミュージシャンの素晴らしいプレイからも、90年代屈指のフュージョン作品だと思ってます。若干入手困難かもしれないが...

01. It's Getting Better
最初のスネアの一発、痺れまくり。
マイク・スターンのコキコキしたイントロのバッキングも素晴らしい。
クルセーダーズ風のファンキーなテーマから、マイクスターン風のBメロへ。
とにかくアースキンのタイコがバッコシハマリまくっている。名演!

02. Springfever
ファーストテンポのサンバフィール。
こういうの叩かせたらアースキンの右に出る者無し。
いつもはシンプルなジム・ベアードがザビヌルみたいになっている。

03. The Shadows of the Fall
ボブ・バーグのテナーが泣くステップス・アヘッド風のバラード。
曲がステップス風なのでマイケル・ブレッカーを彷彿とさせるが、二人とももうこの世にいないのかと...

04. Summerhill
軽快なフォービートナンバー。
ウネウネのマイクスターン節。ギターソロの最後で得意のディレイを踏むところがアツイ(山びこ奏法)
ボブ・バーグの咆哮も聴きモノ。

05. All Childrens Love Song
レゲエフィールのかわいらしい曲。ベースがテーマを弾く。

06. Somersault
ブレッカー風のファンクナンバー。
ところどころで激しいキメあり。
マイク・スターンのソロが主役。

07. Under the Skin of the Earth
5拍子のテーマが印象的なファンキーなナンバー。
後半のアースキンのドラムソロが炸裂。


「お気に入り度」 ★★★★★


# シンプルな音作り、各楽器が生き生きと。名盤!
# マイク・スターンのソロアルバムか?ぐらい目立ってるが。

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