JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

「ビバ!カルロス」~哀愁のギター・トリビュート

トーンセンター・レーベルのこのギター・トリビュート・シリーズ、なぜか買ってしまう。
参加ギタリストの多彩さに加え、今回はドラムがデイヴ・ウェックル。サンタナのトリビュートだからラテン色の強いものであることは想像出来る。ウェックルのラテン・ドラミングを聴きたくて買った完全なウエックル買い。
前回のスティーリー・ダン・トリビュートはこのブログでも取り上げた(記念すべき第1号記事)が、ドナルド・フェイゲンのヴォーカルパートをギターでなぞることの違和感を強く覚えた作品だった。
自分の中で、このシリーズのイメージは、レストランでBGMとして流して聴くことを想定したような曲づくり。耳ざわりは確かに良いが、どこか中途半端な印象を受ける。ライナーからもわかるように、最初に作ってあるベーシックなバンドのパートに後から別のスタジオでギターをオーバーダブしている。何だか取って付けたような印象を受ける部分はそのせいか。しかし、コルトレーン→マイルス→スティーリー・ダン、そして今回のサンタナと、このギタートリビュートシリーズはまだまだ続きそうな勢い。それだけ“売れている”ということなんでしょう。
ただ今回のサンタナ版、前回のスティーリー・ダンと比べてとても自然な感じ。初めて聴くギタリストも多く新鮮だったこともあり、とても楽しめました。スティーリー・ダン・トリビュートは曲に縛られてる感じがあったが今回のはそれが無い。やはり同じギタリストへのトリビュートということが大きいのかも。

ベーシックなバンドのメンバーは、

Percussion - Luis Conte
Bass - Abe Laboriel
Rhythm Guitar - Jeff Richman
Drums - Dave Weckl
Keyboads - Peter Wolf

カリウタ&ハスリップ組から交代したリズム陣、ラボリエル&ウエックルは珍しい組み合わせ。
ラボリエルはベーシックなプレイに徹し、ウエックルは2曲でドラムソロを叩いています(手数は少し抑え気味)。
主役のギタリスト陣の中で印象に残ったのは、サンタナが乗り移ったマイク・スターンの「オエ・コモ・バ」、あのエリック・ゲイルと勘違いしてたエリック・ゲイルズの「ジンゴー」、そしてやはりこの人だけは外せないロベン・フォードの「サルバドールにブルースを」。
サンタナがギターを弾いてないサンタナ曲集。新鮮かも。

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1. 全ては終わりぬ
SE A CABO(Jose Areas)
featuring: Vinnie Moore
どこかで聴いたことのある感じだなー。。。と思ってたら、TUBEの「あ~夏休み」に似てる。
TUBEの春畑さんはサンタナをイメージしてあの曲を作ったんじゃなかろうか。

2. 哀愁のヨーロッパ
EUROPA(Carlos Santana/Tom Coster)
featuring: Jeff Richman
サンタナといえばこの曲。本シリーズの仕掛け人&総監督のジェフ・リッチマンがギター。
今まで聴いたヨーロッパ のベストはスティーヴ・スミスのVital Informationの“East Meets West”でのライヴ。マイク・ミラーのギターソロに絡むスティーヴ・スミスが最高でした。
今回のテイクは普通です。

3. ジンゴー
JINGO(Aaron Copland)
featuring: Eric Gales
初めて聴くギタリスト。サンタナにも絶賛され競演したこともあるとのこと。
魂の黒いギター、ウエックルのソロもあり。

4. 僕のリズムを聞いとくれ
OYE COMO VA(Tito Puente)
featuring: Mike Stern
最初はいつものスターン節かと思ってたら、後半サンタナが光臨。
エンディングは華麗にキメてくれます。名演!

5. ムーン・フラワー(夜顔)
MOONFLOWER(Tom Coster)
featuring: Pat martino
パット・マルティーノも初めて聴いた。
ジム・ホールとジョージ・ベンソンを混ぜ合わせたようなスタイルか。
とても爽やかなムーン・フラワーです。お気に入り。

6. アクア・マリン
AQUA MARINE(Carlos Santana/Alan Pasque/James Solberg)
featuring: Eric Johnson
これもカッコいい。激渋!
エリック・ジョンソンがアラン・ホールズワース風の浮遊感あふれるスタイルでアクア・マリンを。

7. ソウサリートのサンバ
SAMBA DE SAUSALITO(Jose Areas)
featuring: Frank Gambale
FUSION色の強いアレンジ。このテの曲はギターと他の楽器(KeyやDrs)との掛け合いが聴きたいところだが、いかんせんギターソロがオーバー・ダブのためどことなく単調な印象。
終盤ウエックルのソロはありますが。。。

8. サルバドールにブルースを
BLUES FOR SALVADOR(Carlos Santana/Chester Tompson)
featuring: Robben Ford
やはり本作のメイン。ハマリすぎてます。
文句無し!

9. 君に捧げるサンバ
SAMBA PA TI(Carlos Santana)
featuring: Albert Lee
カントリーギターの大御所アルバート・リー。
爽やかさと哀愁。これも素晴らしい。

10. ジャングル・ストラット
JUNGLE STRUT(Gene Ammons)
featuring: Coco Montoya
これが本作の裏ベスト。
最後にジャングル・ストラットを持ってくるとはたまらん!泣けます!
ニール・ショーンが思い浮かぶ人はサンタナ通。


「お気に入り度」 ★★★★☆


# やはり1曲目は「Black Magic Woman/ Gypsy Queen」にすべきではなかったか。あのイントロから始まってほしい。
# マイルス・ギター・トリビュートも買ってしまいそう。

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Burning For Buddy ~A Tribute To The Music Of Buddy Rich / The Buddy Rich Big Band featuring Steve Marcus

ドラマーのニール・パートがプロデュースしたバディ・リッチへのトリビュート盤。ジャズ・フュージョン系のドラマーのみならず、ロック系ドラマーも多数参加。1994年発売の本作は通称“赤バディ”と呼ばれています。1997年に発売された青いジャケットの続編“青バディ”(vol.2)もあり。
ニール・パートの呼びかけに集まった一流ドラマー達が、多大なる影響を受けたバディ・リッチに敬意を表し、素晴らしいプレイを聴かせてくれます。

ドラマーの聴き比べに耳が行きそうですが、まずスティーヴ・マーカスを中心としたバディ・リッチ・ビッグ・バンドの音が強力。これが本作の最重要ポイントで、tpを中心に管が鳴りまくってる。これは中途半端なトリビュート盤ではない。激オススメ!

また、バディ・リッチの代表曲だけでなく、参加したドラマー達が自分のオリジナル曲を持ち寄ってるところがミソ。特に注目はビル・ブラッフォードの「Lingo」。ブラッフォードがバディ・リッチ?少々意外な感じがしますが、変拍子バリバリのバディ・リッチ・ビッグ・バンドが聴けます。(本作のメインとも言える)
ブラッフォードの他でオススメ曲はスティーヴ・スミスの「Nutville」、スティーヴ・フェローンの「Pick Up the Pieces」等々

これを聴くと多分続編の“青バディ”も買ってしまうはずです(笑)

そこでご提案。結局2枚買ってしまうのならば、赤&青のほとんどの曲が収録されてるメイキングDVD「THE MAKING OF BURNING FOR BUDDY」(DVD2枚組、収録時間約5時間)を最初から購入するのもアリ。(5時間という長さにビビッて私はまだ持っていませんが。。。)

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1. Dancing Men
Drums: Simon Phillips
Solos: Steve Marcus,John Mosca

2. Mercy, Mercy, Mercy
Drums: Dave Weckl
Solo: Steve Marcus

3. Love for Sale
Drums: Steve Gadd
Solos: Andy Fusco,Scott Wendholt,Steve Marcus

4. Beulah Witch
Drums: Matt Sorum
Solo: Steve Marcus

5. Nutville
Drums: Steve Smith
Solos: Steve Marcus

6. Cotton Tail
Drums: Neil Peart
Solos: Steve Marcus,Scott Wendholt,Jon Werking

7. No Jive
Drums: Manu Katche
Percussion: Mino Cinelu
Solo: Steve Marcus

8. Milestones
Drums: Bill Cobham
Solos: Jon Werking,Andy Fusco,John Mosca,Walt Weiskopf,Scott Wendholt

9. Drum Alson Waltzes, Pt. 1
Drums: Max Roach

10. Machine
Drums: Rod Morgenstein
Solo: Walt Weiskopf

11. Straight, No Chaser
Drums: Kenny Aronoff
Solos: Steve Marcus,Chuck Bergeron,Greg Gisbert

12. Slow Funk
Drums: Omar Hakim
Solo: Steve Marcus

13. Shawnee
Drums: Ed Shaughnessy
Solo: Andy Fusco

14. Drumorello
Drums: Joe Morello

15. Drum Alson Waltzes, Pt. 2
Drums: Max Roach

16. Lingo
Drums: Bill Bruford
Keyboards: Jon Werking
Solos: Andy Fusco,Rick Trager,Steve Marcus

17. Ya Gotta Try
Drums: Marvin“Smitty”Smith
Solos: Steve Marcus,Walt Weiskopf

18. Pick Up the Pieces
Drums: Steve Ferrone
Percussion: Kenny Aronoff & Neil Peart

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○The Buddy Rich Big Band
Saxophones: Andy Fusco, Dave D'Angelo, Steve Marcus, Walt Weiskopf, Jack Stuckey
Tronbones: John Mosca, Rick Trager, George Gesslein
Trumpets: Dave Stahl, Ross Konikoff, Greg Gisbert, Scott Wendholt
Bass: Chuck Bergeron
Piano: Jon Werking

○Additional Musicians
Trumpets: Bob Millikan, Craig Johnson, Dan Collette, Mike Ponella, Joe Magnarelli, Tony Kadleck
Tenor Sax & Flute: Gary Keller
Guitar: John Hart, Chuck Loeb, Bill Beaudoin

○Arranged
John Labarbera (1,6,11)
Phil Wilson (2)
Pete Myers (3)
Harold Wheeler (4)
Greg Hopkins (5)
Bob Mintzer (7,12)
C. Barchelor (16)
Sammy Nestico (17)
Arif Mardin (18)

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「お気に入り度」 ★★★★★


# 全国の高校生ブラスバンド部必聴アイテムと考えます。
# 欲を言えば「Ya Gotta Try」はビニー・カリウタに叩いてほしかった。



Way Out West / Sonny Rollins

ココチチ ココチチ ココチ ドン♪
ココチチ ココチチ ココチ ドン♪
テッテレッテ テー ~♪
<I'm an Old Cowhand(俺は老カウボーイ)のイントロ>

ソニー・ロリンズがレイ・ブラウン(b)とシェリー・マン(ds)を加えて西海岸で録音したピアノレス・トリオのアルバム(1957年録音)
ロリンズが終始リラックスした演奏で、とても聴きやすく暖かい気持ちになれる。

特に1曲目の「俺は老カウボーイ」はカリプソのリズムが印象的な曲。シェリー・マンの“ココチチ”から始まるこの曲が聴きたくて、このWay Out Westはヘビー・ローテーション中。
この盤を知ったきっかけはラズウェル細木さんのジャズマンガ「別冊ジャズ批評・ときめきJAZZタイム」の中で紹介されていたから。

マンガの内容は、20世紀末、とあるアナクロ木造アパート(ほわっと荘)に住む二人のジャズマニアの物語。

ほわっと荘で毎日LPレコードで「Way Out West」を聴きながら涙する男。もう1人の男はCD化のうねりの中、所有していたLPレコードをオーディオごと全部売り払う。しかしCD化された「Sonny Clark Trio / Blue Note1579」の曲順がオリジナルと違うことに怒り&ストレスを隠せずにいた。
ある日、CD男は自分の彼女をアナログ男のもとへスパイとして送り込む。別テイクの多数入ってるWay Out West(CD)の良さをアピールすることで、2人が持ってるコレクションのCDとLPレコードをオーディオごと交換しようと企てるが。。。

続きが知りたい方は「ときめきJAZZタイムコンプリート/ ラズウェル細木(英知出版)」をご覧ください。マニアックなジャズファンの生態が浮き彫りになってます。
(マニアックなジャズファンの生態など知りたくないでしょうが(笑)


ロリンズは前年に世紀の名盤「サキソフォン・コロッサス」を吹き込んでおり、絶頂期の演奏であることに間違いは無い。本作は全編を通してとてもリラックスした雰囲気なので、本を読んだり、仕事をしながら聴くのもいいかも。

曲順は自分の持ってるビクターの20bitK2日本盤紙ジャケ仕様に従いました。前述のマンガにあるように、追加収録分はまとめて最後に聴きたいですから、日本盤のほうが自分は良い。うかつに安い輸入盤に手を出すと、同じ曲を連続で聴かされますからね。追加収録盤は要注意ということで。

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1. I'm an Old Cowhand
2. Solitude
3. Come, Gone
4. Wagon Wheels
5. There Is No Greater Love
6. Way Out West

7. I'm an Old Cowhand [Alternate Take]
8. Come, Gone [Alternate Take]
9. Way Out West [Alternate Take]

Sonny Rollins(ts)
Ray Brown(b)
Shelly Manne(ds)

1957年3月7日 L.A.録音


「お気に入り度」 ★★★★★


# シェリー・マンの“ココチチ”は気持ちいい~♪
# 「ときめきJAZZタイムコンプリート」もオススメ


サイト名変更!

音盤研究所→音盤絵巻へ、ひっそりとサイト名を変更。
音盤について全く研究していないので微妙な感じに改めました。

今後は絵巻物のごとく、ビジュアル的かつストーリー性のある記事を書けるように努力していきたいと思います(汗)


管理人  milkybar

「RYDEEN 79/07」 / イエロー・マジック・オーケストラ

今日初めてネット上で配信されてる曲を購入した。
何か形の無いイメージのモノを金を出して買うことへの抵抗から今まで避けてきた分野だったが、HMVの3曲無料フリーダウンロードカードを貰ったので初挑戦。

お目当ては、“配信限定”のイエロー・マジック・オーケストラ「RYDEEN 79/07」
キリンクラシックラガーのCMを見て気になりまくってた。

無事ダウンロード成功。ネットから1曲ずつ曲を購入というのも今後はアリかな。(あまり抵抗なく出来た。タダだったし)


キラキラした透明感のあるサウンド、そしてアジアンテイストもたっぷり。素晴らしかったです。
もう2曲ぐらい追加で発売してくれないかな。。。

digi3free.gif

The Concert in Central Park / Simon and Garfunkel(DVD)

1981年9月19日、ニューヨーク市のセントラル・パークでの再結成チャリティコンサート。53万人もの観衆を動員した伝説のコンサートが日本盤でDVD化。

「Ladies and gentlemen, Simom and Garfunkel!」
エドワード・コッチ、ニューヨーク市長の紹介でコンサートは始まる。

二人がステージに現れると、大熱狂のオーディエンス。
思ったよりこじんまりとしたステージ(レコードで聴いてた頃はすごく広いステージを想像してました。)

夕暮れ時から始まったコンサートも曲を追うごとにいい感じで暮れていきます。81年の収録にしては映像も綺麗だし音も良い。

1時間26分のコンサート、あっという間に終わってしまう。聴いてて全然疲れない。
この映像を見てると、「この当時のアメリカっていいな」と心底思う。

日本語の字幕もついてるので、二人の表情とともにMCの内容もよくわかる。
唯一残念なところは、ほとんどが二人のアップで、バックバンドの様子があまり見れないこと。主役はあくまでこの二人なので仕方のないことですが、ガッドがほとんど映ってないので最初はほんとに居ないのかと思ったぐらい。(追憶の夜や50WAYではバッチリ映ってるのでご安心を!)


とにかく“永遠”を感じる作品。これを見てサイモン&ガーファンクルの歌声に心を洗われてみては?


各曲の解説は多いので省略(笑)
思い入れのある“邦題”を載せました。

ドラマーには「16. 恋人と別れる50の方法」でのガッドのプレイを是非みてほしい。ガッドフリークには“ガッドの50Way”として有名です。包み込むようなプレイにしびれること間違い無し。
その他「13. ザ・レイト・グレイト・ジョニー・エース」での暴漢の乱入も見逃せないポイントです。


Paul Simon (Guitar,Vocals)
Art Garfunkel(Vocals)


David Brown(Guitar)
Pete Carr(Guitar)
John Eckart(Trumpet)
Steve Gadd(Drums)
John Gatchell(Trumpet)
Anthony Jackson(Bass)
Rob Mounsey(Synthesizer)
Jerry Niewood(Saxophone)
Grady Tate(Drums)
Richard Tee(Keyboards)
Dave Tafoni(Saxophone)

David Matthews(Orchestrations)

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1. Mrs. Robinson
ミセス・ロビンソン

2. Homeward Bound
早く家へ帰りたい

3. America
アメリカ

4. Me and Julio Down by the Schoolyard
僕とフリオと校庭で

5. Scarborough Fair
スカボロー・フェア

6. April Come She Will
4月になれば彼女は

7. Wake Up Little Susie
リトル・スージー

8. Still Crazy After All These Years
時の流れに

9. American Tune
アメリカの歌

10. Late in the Evening
追憶の夜

11. Slip Slidin' Away
スリップ・スライディン・アウェイ

12. A Heart in New York
ハート・イン・ニューヨーク

13. The Late Great Johnny Ace
ザ・レイト・グレイト・ジョニー・エース

14. Kodachrome / Maybellene

僕のコダクローム / メイベリン

15. Bridge over Troubled Water
明日に架ける橋

16. 50 Ways to Leave Your Lover
恋人と別れる50の方法

17. The Boxer
ボクサー

18. Old Friends / Bookends
旧友 / ブックエンド

19. 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)
59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィー)

20. The Sound of Silence
サウンド・オブ・サイレンス

(メンバー紹介)

21. Late in the Evening
追憶の夜



「お気に入り度」 ★★★★★


# 映像を切って音声だけ聴くのもアリ
# ポール・サイモンってナイナイの岡村さんにそっくりだよなー(笑)

Electric Rendezvous / Al Di Meola

哀愁のラテンロックが存分に楽しめる一枚。
今聴くと少し笑ってしまうようなアレンジが随所に出て来ますが、何よりも様式美を重んじる70年代ロック世代には充分訴えかけてきます。サンタナ好きの人には特にお薦め。
ディメオラの他の作品に比べて一般的に評価が低く、B級モノ扱いされてる本作ですが、自分はかなりのお気に入り。(ラテン歌謡系が好きなもので。。。)

(3.)のパコ・デ・ルシアとのスパニシュギターDuo等、聴かせどころはありますし、アンソニー・ジャクソン、スティーヴ・ガッドの鉄壁のリズム隊が作り出す“包み込むような”グルーヴ感はディメオラの哀愁のギターにジャストフィットしている。
全体のサウンドメイクはヤン・ハマーが仕切っていると思われるほどKeybordの比重が高く、ギターの速弾きよりも曲全体で聴かせるという意向が感じられます。

Al dimeola (Guitar)
Philippe Saisse (Keybords)
Jan Hammer (keyboads)
Anthony Jackson (Bass)
Steve Gadd (Drums)
Mingo Lewis (Percussion)
Paco De Lucia (Guitar)

-1982年発売-

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1. God Bird Change
アルバムの冒頭に相応しいラテン・フュージョン。
ミンゴ・ルイスのティンバレスソロ、ヤン・ハマーのソロに続きディメオラの泣きのソロ。
最後はガッドの1拍半フレーズできれいに締め。

2. Electric Rendezvous
哀愁のカサブランカ的なイントロから、ガッドの得意なカウベルを使ったリズムパターンへ。
その後、6/8拍子→ロック・フィールへとめまぐるしくリズムアレンジが動きます。途中、ツェッペリン風になるところもあり。
ガッド印のフレーズが随所に顔を出してくるので楽しめます。ドラマガ創刊号にドラムの完コピ譜が載ってたこともありよくチェックした曲。

3. Rassion, Grace And Fire
パコ・デ・ルシアとのスパニシュギターDuo。本作の聴かせどころ。
速い!速い!

4. Crusin'
ラテンポップとも呼べそうなナンバー。B級モノ扱いの原因はこの曲か?笑ってしまうアレンジです。
シリアスな「3. Rassion, Grace And Fire」の後だけに差が激しい。(俺は好きですが)

5. Black Cat Shuffle
ジャケットの黒猫をイメージしたかのごとく、エレキギターを前面に押し出したクールなシャッフルナンバー。

6. Ritmo De La Noche
出ました!哀愁のラテン歌謡。ベサメムーチョ系です。
しかしそれだけでは終わらない。速いテンポのサルサにリズムチェンジした後はノリノリで。
ヤン・ハマー→ディメオラと情熱のソロを展開。

7. Somalia
聴かせるアコースティックなバラード。ヤン・ハマーとディメオラのDuo。とても悲しい響きの曲です。内戦の続くソマリアへの政治的メッセージと受けとってます。

8. Jewel Inside A Dream
「7. Somalia」とセットになってる感じで、これもヤン・ハマーとディメオラのDuoのバラード。
“宝石”を思わせる優しくきらびやかな曲。


「お気に入り度」 ★★★★☆


# サンタナとかディメオラ系が最近心に染みてくる。
# とにかく安いのでおススメ(剥がし難いナイスプライスシール付)


Road Games / Allan Holdsworth

“魂が震える瞬間を大切に”

音楽を聴いている時、パチスロを打っている時、よく思い出す言葉。秘かにマイ・テーマ(座右の銘)にしてる好きな言葉ですね(笑)

今回紹介するRoad Gamesを初めて聴いたときの“震える”感覚は忘れられない。厳密にはこの盤ではなく、日本ツアーのビデオ「TOKYO DREAM / ALLAN HOLDSWORTH IN JAPAN」を初めて見た時ですが。
メタル少年だった自分にはこの先の読めない展開の曲、ウネウネと浮遊するギター、そして切り込むようなドラムスタイル、全てが新鮮でした。
特にチャド・ワッカーマンのプレイには目が点に。線の細い体で驚愕のポリリズミックなフレーズ、口径の小さいスプラッシュシンバルをガチガチに締めてカキコキカキン♪と連打するカラフルなシンバルワーク。初めて見るドラムスタイルでした。ドラムといえば“ドンパンドドパン、ドコドコドコドコジャーン!”だと思ってましたから。。。

このRoad Gamesはヴァン・ヘイレンの紹介でワーナーから発売されたホールズワースのメジャーデビュー作品(1983年発売)。エグゼクティブ・プロデューサーにヴァン・ヘイレンのプロデュースでお馴染みのTed Templeman。収録時間がたった24分15秒しかないミニアルバムですが、自由で美しい曲のオンパレード。眠くなるほどに気持ち良すぎて、今でも寝る前に時々聴いてます。
アランの作り出す音はそのギタースタイルからかクラシックを聴いてるような感覚になります。上質なシーツに包み込まれてるような感じ。Ted Templemanとの音楽性の衝突によりミニアルバムの形式になってしまったとの事ですが、あまり気にしなくて良し。絶対のオススメ作品です。アラン本人は「失敗作だった」と語ってるようですけれども(笑)
CDも再発され容易に入手出来るようになりました。プログレ系でなにか取っつきにくいイメージのアランですが、この作品はとても聴きやすいのでまずはこのRoad Gamesから!



Allan Holdsworth: Guitar
Jeff Berlin: Bass
Chad Wackerman: Drums

Jack Bruce: Vocals
Paul Williams: Vocals
Paul Korda: Backing Vocals
Joe Turano: Backing Vocals

Ted Templeman : Executive Producer
Tom Voli and Eddie Jobson : Re-Release Executive Producers

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1. Three Sheets To The Wind
2. Road Games
3. Water On The Brain-Pt. 2
4. Tokyo Dream
5. Was There?
6. Material Real


「お気に入り度」 ★★★★★


# Jeff Berlinのバリバリのプレイも必聴。震えてヨシ!
# 日本ツアーのビデオは観客の盛り上がりがスゴイ! ジミー・ジョンソンのベースもいいので是非DVD化を!

Smokin' in the Pit / Steps

今回でマイケル・ブレッカー追悼特集は最終回とします。(そろそろネタ切れのため。。。)
最後はやはりこれしかない。フュージョン系ミュージシャンによるエレクトリックサウンドからアコースティックサウンドへの回帰。六本木ピットインでのステップスの伝説のライヴ盤「Smokin' in the Pit / Steps」
1999年にマイク・マイニエリのレーベル「NYC RECORDS」からリマスター盤が再発され、2曲の新曲、3曲の別テイクが追加収録されました。

このアルバムのマイケル・ブレッカーはテナーの音もデカく太い。この後、1981年にワンホーンアルバムの頂点に君臨すると言われる大名盤、チック・コリア「スリー・カルテッツ」を吹き込んでいることから、絶好調時期の記録であることは間違いない。得意のブレッカー節をブリブリに吹き倒しています。

Michael Brecker - Tenor Sax
Steve Gadd - Drums
Eddie Gomez - Bass
Don Grolnick - Piano
Mike Mainieri - Vibraphone

Special guest
Kazumi Watanabe - Guitar

recorded live at the Pit-Inn Tokyo 12/15 & 12/16 1979


折りたたみジャケットの2枚組レコード → 今では珍しくなった背幅の広い2枚組CD(Better Days) → NYCのリマスター盤 と買い進めてますが、最初はすごく散漫な印象を受けました。
1番の理由はバラード曲がやたら長いこと。延々マイニエリのソロのみの曲もあり2枚組を集中しつつ通しで聴くには結構体力が必要かと。昔はバラード系は全てすっ飛ばして、派手な曲だけ聴いてました(笑)
音楽雑誌にも度々登場し、ミュージシャンからも大絶賛の本作ですが、正直なところ自分はあんまり好きではなかった。自分の中でチョットしたストレスのようなものを長年感じてた。

そんな感じで最近はしばらく聴いてなかった本作ですが、NYCから追加収録ありのリマスター盤が再発されたのを知り購入。改めて聴いてみると以前とは違った印象で、すーっと引き込まれるように聴ける。以前はすっ飛ばしてた「Lover Man」や「Soul Eyes」のドン・グロルニックのソロが染みるようになってきました。歳とったおかげかな。。。

リマスター盤で別テイクが収録された「Not Ethiopia」、ゴメス - ブレッカー - ガッド の鬼気迫るプレイで、本ライヴを伝説たらしめたマイケル・ブレッカーのオリジナル曲ですが、オリジナルの鬼気迫る感じと比べると面白い。ガッドのプレイが主原因ですが、リラックス風味の「Not Ethiopia」です。
その他追加収録された「Uncle Bob」はとても良い。「STEP BY STEP」収録の個人的にとても好きな曲。ただ「Recorda me」は明らかに違う気がする。ガッドの長いソロもあり楽しめますが、この曲はスモーキン・イン・ザ・ピットに相応しくない。お蔵入りさせとくべきだった。

最終回なのにダメ出しが多くなってしまったのも、スモーキン・イン・ザ・ピットに対する自分の思いが出てしまう。やはりストレスからか少々混乱気味の記事になってしまった。結局のところ、オススメなのかそうでもないのか、良いのか悪いのか、自分でもさっぱりですわ(汗)

名盤といわれつつもあまり好きでは無いことが改めてわかった気がする。なぜ好きになれないのか理由はよくわからない。

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DISC 1
1. Tee Bag
2. Uncle Bob(New Addition)
3. Fawlty Tenors
4. Lover Man
5. Fawlty Tenors(Alternate Take)
6. Song to Seth
7. Momento(New Addition)

DISC 2
1. Young and Fine
2. Not Ethiopia
3. Soul Eyes
4. Recordame(New Addition)
5. Not Ethiopia(Alternate Take)
6. Saras Touch


「お気に入り度」 ★★★☆☆


# 自分の中では永遠の不思議盤です。
# 「Not Ethiopia」でのガッドのソロがあまり好きではないのが主原因かも


Hearts and Numbers / Don Grolnick featuring Michael Brecker

マイケル・ブレッカー追悼特集第6弾。STEPSでマイケルとも共演、惜しくも96年に他界したキーボードプレイヤー、ドン・グロルニックがウインダムヒルから出したリーダー作「Hearts and Numbers」。85年の発売以降、かれこれ20年近く聴き続けてる大愛聴盤であります。

購入の理由はSTEPS AHEADの「Pools」が入っていたから。ピーター・アースキンのドラム、そして“featuring Michael Brecker”のタイトルに惹かれました。

ウインダムヒル系のHip Pocket Recordsからリリースされているだけあって、サウンドがそれっぽい。ウインダムヒルといえばジョージ・ウインストンのジャケット写真に代表されるように、目の前に大自然の風景が広がっているような作品イメージ。しかし、本盤は参加ミュージシャンがクセのある個性的なFusionスター達ですので、いわゆるニューエイジ系にはなっていない。黒いウインダムヒルという感じでしょうか。

“featuring Michael Brecker”のとおり全編マイケル・ブレッカー。ホーンはマイケル一人で、実質マイケルのリーダーアルバムと言ってもよいほど。空間の多い曲をベースにマイケルがエモーショナルな暖かいテナーを聴かせてくれます。
リーダーのドン・グロルニックはステップスの諸作でも目立たずサポートに徹するタイプのミュージシャンで、本作でもアルバムのイメージを崩さないセンスあふれるプレイ。決して派手さは無いですが心に染みます。

マイケル以外に本盤の見所としては、ウイル・リーが弾く「Pools」のベースライン、ウインダムヒル系なのになぜか参加しているハイラム・ブロック&スティーヴ・ジョーダン(この御二方が黒くしてます。)、ピーター・アースキンとスティーヴ・ジョーダンのツインドラムの曲もあります。ジェフ・ミロノフのギターソロもハマりますね。

そしてやはりドン・グロルニックの曲作りのセンス。特にマーカス・ミラーが参加してる「The Four Sleepers」はFusion史に残る名曲だと思います。


Don Grolnick(p, syn)
Clifford Carter(syn)
Michael Brecker(ts)
Jeff Mironov(g)
Bob Mann(g)
Hiram Bullock(g)
Will Lee(b)
Marcus Miller(b)
Tom Kennedy(ab)
Steve Jordan(ds)
Peter Erskine(ds)

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1. Pointing at the Moon
2. More Pointing
3. Pools
4. Regrets
5. The Four Sleepers
6. Human Bites
7. Act Natural
8. Hearts and Numbers

「お気に入り度」 ★★★★★

# とにかく気持ちよい作品。一度聴くと絶対にハマリます。
# 激オススメなんですが、若干入手困難か?

  • ALLAN HOLDSWORTH IN JAPAN (05/05)
  • アナログ音源のデジタル化 その4 (07/23)
  • アナログ音源のデジタル化 その3 (05/11)
  • アナログ音源のデジタル化 その2 (05/05)
  • アナログ音源のデジタル化 (05/04)
  • 廉価盤1,000円CD (12/29)
  • SON / 松岡直也&WESING (Romantic Version) (05/03)
  • 結晶~SOUL LIBERATION / ORIGINAL LOVE (04/14)
  • first / 夜総会BAND (03/23)
  • ブラームス 間奏曲集他 /グレン・グールド (03/04)
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