milkybar音盤絵巻

手持ちCD・DVDのレビューを徒然なるままに書き綴ります。JAZZ、FUSION系を中心に週1ペースで更新(目標)

指定期間 の記事一覧

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WIND UP / NANIWA EXPRESS

2006.11.26 (Sun)
NANIWA EXPRESSは1982年に清水興(b)、東原力哉(ds)、岩見和彦(g)、中村建治(key)、青柳誠(p)というメンバーでデビュー。上方フュージョンとも呼ばれ、カシオペア、スクエアとともに80年代の日本フュージョンシーンをリードしてきました。1986年に解散後、メンバーのソロ活動のかたわら、何度か単発的にリユニオン・ライヴを行なってきましたが、2002年に完全復活。再結成後は2枚のアルバムをリリース、来年には結成30周年記念アルバムも発売される予定です。

今日紹介するのは、彼らのアルバムの中で一番売れたと言われる3枚目のアルバム「WIND UP」(1983年発売)です。代表曲<JASMIN>を収録。
<JASMIN>はNANIWA EXPの公式サイトでの結成30周年記念企画 “ファンの選ぶNANIWA EXPのFavorite Songs” でも堂々第1位を獲得。本盤に収録の<OLINO>も第3位に。これほどファンの支持を得ている「WIND UP」ですがなぜかこの盤だけ入手困難のようです。

NANIWAといえばやはり“裸足のドラマー”東原力哉氏のことになりますが、力哉氏はNANIWA解散後もいろいろなツアーで地方によく来てくれました。渡辺香津美MOBO、峰厚介さんとのセット、清水興氏とのウルトラトリオ等など。。。生で見る機会が一番多かったドラマーです。

最初に見たのは渡辺香津美MOBO。小さいライヴハウスでたまたまドラムセットの真横から見ることが出来ました。紫色の上下のツナギ、冬なのにもちろん裸足、ライブの間でスネアのヘッドが2回破れました(驚) とにかく音がデカかったですが、全くうるさく感じませんでした。強烈な印象でしたが、力哉氏はすごくいい匂いがしてたのを今でも覚えています。ちなみにポンタさんもすごくいい匂いがします(笑) 一流ドラマーはセクシー系のいい匂いがする。

力哉氏の得意フレーズで、タム→バスドラム→タム→バスドラムの順に超高速で叩く(踏む)っていうのがあります。5連や6連譜で構成されてますが、ドワドワドワドワドワ~♪と聴こえます。トニー・ウィリアムスのパ○リという話もありますが、ソロの途中これが出ると盛り上がります。出た~~!!みたいな感じです(笑)

NANIWAで一番印象に残ってるのは、やはり86年の解散ライヴの映像です。超高速テンポの<JASMIN>、涙涙の<METEOR>です。力哉氏も泣いていた。あの感動の解散ライヴのビデオどこにいってしまったんだろうか(涙)


○NANIWA EXPRESS
青柳 誠(ss,ts,p)
岩見 和彦(g)
中村 健治(key)
清水 興(b)
東原 力哉(ds)

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1. JASMIN -Kazuhiko Iwami-
ナニワの代表曲でファン投票第1位。
キレイなシンセのフレーズから始まるイントロ。永遠の名曲です。
青柳氏のローズソロから岩見氏のギターソロのあたりが聴きもの。


2. MANHATTAN EXPRESS -Kazuhiko Iwami-
さわやかな曲想の裏で超高速サンバキックが炸裂します。
カシオペアの<SPACE ROAD>や<TIME LIMIT>より2割増の速さ。
もしかして世界最速のサンバキックかもしれません。


3. FAR AWAY -Kazuhiko Iwami-
青柳氏のサックスをフィーチャー。
ソロのバックで力哉氏のセンスあふれるフィルが堪能できる爽やかな曲。


4. SHOCK LAND -Makoto Aoyagi -
本作のベストと信じてるクール&ハードなフュージョンナンバー。
ベースのスラッピングがカッコイイファンキーなイントロから、リズムチェンジして青柳氏のテナーソロ。バックはフリーっぽく。
再びイントロのリズムアレンジに戻ってのギターソロが超COOLです。


5. MIL' MAMA -Koh Shimizu-
ライヴでも人気のシャッフルナンバー。
青柳氏が超ロングトーンを披露するライヴ映像がありました。(音を途切れさせずに延々と音を出しながら、しかも息も吸っているという神業的奏法)。奏法名は思い出せません。


6. BACK LASH -Kazuhiko Iwami-
青柳氏がソプラノに持ち替えてこれまたナニワらしい爽やかなナンバー。ソプラノソロの後半で力哉氏の繰り出す手数が最高。


7. SEVEN TASTE CIGAR -Kenji Nakamura-
自家製のショルダーキーボード“ケンジター”の作者、中村健治氏の曲。七味唐辛子という意味?
途中、力哉氏がマーチング風のおもしろいフィルを入れてます。


8. OLINO -Iwami-Shimizu-Nakamura-
ナニワの魅力が全開のハードなナンバー。めまぐるしく変化する曲調が緊張感を煽ります。力哉氏の音楽的なドラムソロあり。このソロは必聴です。もちろんドワドワもありで、最後はドラをゴーン♪


9. MISSING MOMENTS -Makoto Aoyagi-
アルバムの最後はしっとりと浮遊感のある青柳氏のバラードで気持ちよく。


「お気に入り度」 ★★★★★


○80年代のサウンドに近いと噂される30周年記念アルバムの発売が待たれます。
○「WIND UP」の再発はもう無いのか。
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NOBU CAINE / NOBU CAINE

2006.11.25 (Sat)
NOBU CAINEは、斉藤ノブを中心に、村上“ポンタ”秀一、島村英二のツインドラム、青木智仁、松原正樹、難波正司、小林信吾という超有名スタジオ・ミュージシャン達で1988年に結成されました。
1988年に斉藤ノブ、村上“ポンタ”秀一、青木智仁が角松敏生インストツアーに参加したことがきっかけとなりNOBU CAINE結成に到ったとか。5枚のアルバムを残し1999年に惜しくも活動を停止してしまいましたが、本作はエグゼクティブ・プロデューサーに角松敏生を迎えたNOBU CAINEの記念すべき1stアルバム(1989年発売)です。ジャケットの赤がカッコイイです。勿論中身も。


今日はいきなり曲紹介ということにします。

1. ASIAN WIND (Nobu Saito)
波の音から静かにスタート。壮大のテーマ部がアジア大陸の神秘。
サックスのような音は全部シンセか。
後半部分、テーマをバックにしたポンタ氏のフィルが最高。


2. YOU ARE A GREAT GIRL (Christopher Parker)
~interlude香港の朝市~ (Nobu Saito)

スタッフのミケールズでのライヴ盤「ライヴ・イン・ニューヨーク」収録の名曲。斉藤ノブ氏はファースト・ソロ作「ヴァージン・テリトリー(1978)」でもこの曲を取り上げているほど、スタッフをリスペクトしているようです。以前紹介した「ノブケイン2」でもスタッフの2ndアルバム「モア・スタッフ」収録の<AND HERE YOU ARE>をエンディングテーマとして取り上げています。

ノブケインの<YOU ARE A GREAT GIRL>もウネリまくってます。青木氏のベースがそのウネリの素で、いつもベースだけ聴いてしまいます。リズムアレンジがチェンジするギターとシンセのソロのバックで恐ろしくカッコイイベースプレイが聴けます。ギターとシンセのソロの応酬も聴き応えアリ。


3. SAVANNA MOON (Nobu Saito)
アジアン・テイストたっぷりのミディアムナンバー。こういうのやらしたらほんとウマすぎです。職人の技というか大人の音。
後半の松原正樹のギターソロが渋いっ!


4. BAN-COCK (Nobu Saito)
ツインドラムを生かしたこれもウネリまくりのナンバー。
重厚なシンセのテーマと青木氏のベース。松原正樹のギターソロがカッコイイ~!!!


5. JESSICA (Richard Betts)
ライヴ録音。
オールマン・ブラザーズ・バンド「Brothers And Sisters」収録の名曲をカヴァー。
シンセソロ、ギターソロともに超強力です。ツインドラムが綿密に組み立てられている。


6. NIGHT IN KOZA (Toshiki Kadomatsu)
イントロのアレンジ聴いただけで誰の曲か判ります。
角松の「SEA IS A LADY」、TOKYO ENSEMBLE LAB「BREATH FROM THE SEASON」、青木智仁「DOUBLE FACE」等 この時期のBMGビクター“サマー・メディスン”の音です。意味不明な表現ですが、わかる人にはわかるハズ(笑)


7. CARIBBEAN PIRATES (Tadashi Namba)
ポップなフュージョンナンバー。シンセ系が大活躍。女子には大人気のナンバーですがアジアンテイストは皆無。このアルバムは前半がノブ色が強く、後半に行くほど角松色が強まる。バランスとしてはいいのかもしれません。


8. ソバカスのある少女 (Shigeru Suzuki)
松本隆&鈴木茂の名曲を角松のヴォーカルで。

なぜここで角松なのか?
「ノブケイン2」でも同じことを書いた気が。。。
角松のレーベルからのデビューアルバムだから当然ですかね。


9. I'M GONNA FORGET YOU (Toshiki Kadomatsu)
~Back to the Island (Nobu Saito)

なんと斉藤ノブと角松のデュエット曲。ノブ氏も味わい深いヴォーカルですが、おいしい所は全部角松が持っていってます(笑)
エグゼクティブ・プロデューサーの特権ということで。

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○Musicians

Nobu Saitoh (Percussion, Vocal)
Shuichi"Ponta" Murakami (Drums, Percussion)
Eiji Shimamura (Drums, Percussion)
Tomohito Aoki (Bass, Percussion)
Tadashi Namba (Keyboards, Percussion)
Shingo Kobayashi (Keyboards, Percussion)
Masaki Matsubara (Guitar, Percussion)


○Guest Musicians

Toshiki Kadomatsu (Guitar, Computer Programing, Keyboards, Percussion, Vocal, Backgraound Vocal)
Kayoko Jackey Takahashi (Backgraound Vocal)
Shigeru Suzuki (Guitar)
Kan-ichiro Kubo (Computer & Synthesizer' Manipulator)


「お気に入り度」 ★★★★★


○ノブケインのテーマは「ズカッとくる音楽」、納得です。
○前半の5曲を聴くべしです。

月のしずく / RUI

2006.11.23 (Thu)
2003年公開の映画「黄泉がえり」のオリジナル・テーマソング。カリスマ・ヴォーカリスト“RUI”の3曲入りMaxi Singleです。
PONDSダブルホワイトのCMでブレイク、最近はDr.コトーでもお馴染みの柴咲コウがRUI名義でリリース。「月のしずく」はミリオンセラーとなりました。

映画内でRUIが歌ってた曲が気に入って買ったこのMaxi Single、これがまたイイの。

まず曲の良さ。2曲作曲の松本良喜氏は、中島美嘉/雪の華 の作者で、本作でもドラマティックな曲作り。ストリングス系のアレンジがマイナー調の曲と相まって哀愁たっぷりです。
その他のこだわりとして、CDラベルに印刷されてる歌詞が全て“毛筆書体の縦書き”で英語の歌詞は一切無し。ビジネス電報見てるみたいです(笑)

カリスマ・ヴォーカリストだけに“RUI”は歌うまい。雰囲気あります。
ライナーが無いので参加ミュージシャンは不明ですが、ドラマティックな展開でのドラムフィル等、超一流の香りがします。

3曲しか無いのであっという間に終わってしまいますので、一度聴くと最低でも3回はリピートしてしまう愛聴盤であります。

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1. 月のしずく        
作詞:Satomi/作曲・編曲:松本良喜

2. 風の果て
作詞:前田たかひろ/Satomi/作曲:福士健太郎/編曲:松本良喜

3. 泪月 -oboro-
作詞:前田たかひろ/作曲・編曲:松本良喜


「お気に入り度」 ★★★★★

○女優業が超多忙な柴咲さんですが、こういう聴かせる系のアルバムを松本良喜氏とのコラボでどんどん作っていってほしい。


JUST THE TWO OF US / Ralph MacDonald

2006.11.20 (Mon)
パーカッション奏者として、またプロデューサーとして数々の名曲を生み出してきたラルフ・マクドナルド。彼が過去に提供してきたヒット曲を新しいアレンジで“セルフ・カヴァー”したアルバム、1996年発売の「JUST THE TWO OF US」。

この人はただのパーカッション奏者ではありません。グローヴァー・ワシントンJr.の<ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス><ミスター・マジック>やロバータ・フラック&ダニー・ハザウェイの<ホエア・イズ・ラヴ>、渡辺貞夫の<フィル・アップ・ザ・ナイト>等のヒット曲は、全てこのお方の曲です。コンポーザーであり、超売れっ子プロデューサーであります。

ナベサダのライヴで何度も来日したり、ドリカムの吉田美和と共演したりしてるので結構有名かも。見た目、いつも汚い格好でパーカッション叩いてる脳天気なオッチャンに見えますが、このお方がプロデュースした作品は全くのハズレ無し。出すアルバム全部ヒットですからムチャクチャ金持ってるハズです(笑)

個人的には80年代前半のナベサダ作品が印象的です。ラルフ・マクドナルドがプロデュースした「FILL UP THE NIGHT」とか「RENDEZVOUS」の頃。特にロバータ・フラック参加の「RENDEZVOUS」は絶品でした。当時は日本公演の模様を毎年のようにテレビで放送してて、録画したビデオでガッドとラルフ・マクドナルドのドラムス&パーカッションソロを何度も見てました。そのビデオテープも月日が経ってダメになってしまいましたが。。。

本作は大ヒット曲<ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス>ほか全11曲。優しい南の風を感じる暖かいサウンドが心地良いです。ミュージシャンもマイケル・ブレッカー、トム・スコット、スティーヴ・ガッドほか超一流どころが参加。ラルフ本人による各曲のライナーノーツも実に興味深い。夏に聴くと最高に気持ちいいアルバムですが、秋冬に聴いてもいい(笑) まさに“COOL BREEZE”で“HERE'S TO LOVE”な一枚であります。

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○参加ミュージシャン
ラルフ・マクドナルド(perc)
スティーヴ・ガッド(ds)
クリス・パーカー(ds)
エイブラハム・ラボリエル(b)
アンソニー・ジャクソン(b)
ロブ・マウンジー(key)
ジェフ・ミロノフ(g)
トム・スコット(sax)
グローヴァー・ワシントンJr.(sax)
マイケル・ブレッカー(sax)
デニス・コリンズ(vo)
ナディラ・シャクール(vo)
ほか

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01. Angel
(Featuring: Grover Washington Jr.,Alto Saxophone)

いきなりの気持ちよいココナッツブリーズ。
グローヴァーの柔らかいアルト最高。

02. Just The Two Of Us
(Featuring: Dennis Collins,vocal)

このイントロのベースフレーズは永遠ですね。
グラミー賞2部門受賞の不朽の名作。あえてグローヴァーでは無くトム・スコットがYAMAHA WX7でメロウなソロ。スティールドラムがいい味。

03. Charade
(Featuring: Tom Scott,Yamaha WX7)

ナベサダ風の爽やかサンバ。
ここでもRobert Greenidgeのスティールドラムが南国の風を運んでくれます。

04. You Do Me So
(Featuring: Nadirah Shakoor,vocal)

素晴らしく気持ちいいレゲエ。
幻のバンド“ガッド・マクドナルド・プロジェクト”の作品。
ガッドとの共作。

05. Where Is The Love
(Featuring: Dennis Collins & Nadirah Shakoor,vocal)

ロバータ・フラック&ダニー・ハザウェイのデュエットで大ヒットした名曲。マイケル・ブレッカーのソロが聴けます。

06. Ativa
(Featuring: Ralph Macdonald,Yamaha Electric Drums)

ラルフの息子、アティバ・マクドナルドの名前から取った。
ブレッカーのソロがいい。本アルバムで唯一色の違うクールな曲。
クリス・パーカーがドラム叩いてる。

07. With You In My Life
(Featuring: Dennis Collins,vocal)

作曲にビル・ウィザースが一枚噛んでいる1970年代の作品。
今まで日の目を見ていないが「ワインライト」用に書いたものかもしれないとのこと。

08. J'ouvert Jam
(Featuring: Grover Washington Jr.,Soprano Saxophone)

グローヴァーのソプラノが美しいグルーヴナンバー。
ガッドのタイコが気持ちよく。

09. Fill Up The Night
(Featuring: Nadirah Shakoor,vocal)

渡辺貞夫の1983年「Fill Up The Night」のタイトルチューン。
もともとはジルベルト・ジルをアメリカで売り出すために用意された曲とのこと。今回は女性版ですが、80年代ライヴでのウィル・リーのヴォーカルを思い出します。

10. Take A Holiday
(Featuring: Robert Greenidge,All Steel Drum)

これもジルベルト・ジルのために用意された曲。
スティールドラムとコーラスの絶妙なアンサンブルが南の島の楽園に連れて行ってくれます。

11. Mister Magic
(Featuring: Tom Scott,Tenor Saxophone)

グローヴァーでお馴染みですが、あえてトム・スコット。
最後はキッチリとタイトに決めてくれます。ジェフ・ミロノフのギターソロもCOOL!!やっぱり名曲です。


「お気に入り度」 ★★★★★


○ラルフ・マクドナルドのキャリアの集大成的作品。
○この冬、暖かい飲み物と一緒にリラックスして聴きたいですね。

in Concert / Grover Washington Jr. (DVD)

2006.11.18 (Sat)
今月のブログ記事はSteve Gadd(ds)参加作品が多く、さながら“ガッド月間”の様相を呈してきましたが、今日は数あるガッド物の中でも特松級にオススメの映像作品を紹介します。

1999年に惜しくもこの世を去ったサックスプレイヤー、グローヴァーワシントンJr.のライヴDVD「in Concert」。グローヴァーワシントンJr.といえば、ビル・ウィザースのヴォーカルで大ヒットしたシングル<JUST THE TWO OF US(邦題:クリスタルの恋人たち)>が有名ですが、その<JUST THE TWO OF US>収録のアルバム「WINELIGHT」発売直後の1981年のライヴ映像作品がこれです。

このライヴの最後に収録されている曲<Mister Magic>で繰り広げられるガッドとラルフ・マクドナルド(per)によるドラムス&パーカッションソロは、ガッドフリークには結構有名です。ガッドを語る時には必ず出てくるこのライヴ、“伝説のミスマジソロ”と呼んでます(笑)

まずいいのがカメラの寄り具合。ガッドの正面から寄ってきて下方向からの近接。汗と唾液が飛んで来そうな迫力です。ドラムソロが終わった後のガッドの眼光を見てください。しびれます。カメラクルーのお兄さんGOOD JOB!!

YD-9000シリーズのドラムセット、割れたシンバル類、ガッドが着るとやたら似合うヤマハシステムドラムスの販促T-Shirts、全てが完璧です。
(リチャード・ティーもこのライヴでお揃いのT-Shirtsを着ていますが、全然似合ってません。)


あまりに良いので掟破りではありますが、YouTubeにうpされた<Mister Magic>の映像を貼ります。過去に“真の音楽愛好家”として2度とリンクを貼らない宣言をしていましたが、禁を破らざるを得ない(汗)


Grover Washington jr.- Mr magic part 2


うpされた映像はドラムソロの一部がスローモーションに編集されている。自分が持ってるのはタワーレコードで買った激安の輸入ビデオ(VHS)ですが、そのような編集は無い。ソロの一番オイシイ部分がDVD版では妙な編集が施されている可能性がある。オリジナルマスターの映像にノイズがあり、このような編集になってるようです。マニアックな方はビデオで買ってDVDに焼いてください(笑)

ただ、今年の6月にジェネオンエンタテインメントから日本版のDVDが発売されました。amazonのレヴューによると、オリジナルLDのマスターから作り直したとのことで、このあたりの不具合が解消されてるかもしれません。この日本版のDVD、かなり期待出来ます。もしドラムソロが非編集なら買い直します(笑)

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Grover Washington Jr. (tenor,alto & sopranosax)
Richard Tee (keyboads)
Eric Gale (guitar)
Steve Gadd (drums)
Ralph McDonald (Percussion)
Anthony Jackson (bass)
Paul Griffin (synthesizer)
Zack Standers (Vocal)


1. Winelight
2. Let It Flow
3. On The Dark Side
4. Make Me A Money
5. Just The Two of Us
6. Mister Magic


「お気に入り度」 ★★★★★

○<Just The Two of Us>も勿論収録されてます。(知らないオジサンが歌ってますが。。。)
○アンソニー・ジャクソンがノリノリです。



DID YOU FEEL THAT? / JOE SAMPLE AND THE SOUL COMMITTEE

2006.11.16 (Thu)
どうしようもなく好きな1曲のためだけに、ついつい聴いてしまうCDというのが誰にも必ずあるはず。自分の場合はコレ。
ジョー・サンプルがソウル・コミッティ名義で1994年に発売したアルバム「DID YOU FEEL THAT?」です。70年代中期頃のクルセイダーズを彷彿とさせる無骨なファンキーサウンドです。

メンバーは、

Steve Gadd(ds)
Freddie Washington(b)
Auther Adams(g)
Michael Landau(g)
Lenny Castro(per)
Oscar Brashear(tp)
Joel Peskin(ts)

マイケル・ランドゥがソウル?黒いイメージが無いので少し意外な感じを受けましたが、ガッドが参加してるので買いました。ホーンセクションの2人もよく知らなかった。
実際に聴いてみると、


コレがやたらいい!!
特に1曲目の「Mystery Child」


ミディアムスローのファンク。
一度聴いたら病みつきになりました。フレディ・ワシントンのベースラインに乗っかったガッドの重たいビート。飾り気の無いホーンセクションのテーマ。頑なにシンプルにビートを刻むリズム隊をバックにジョー・サンプルがこれまたファンキーで渋いエレピソロ。テーマ後に来るトランペットのソロも絶品。決して派手さは無いものの一音一音に魂の叫びが聴こえます。

この1曲を延々とループさせて聴いてます。
何でこんなに気持ちよいのか理由がわからない。
わからないまま10年以上聴き続けてます(笑)
全10曲入りですが、この「Mystery Child」が強力すぎて、他の曲はあまり印象に残ってないですね。
アルバム全体を通してジョー・サンプルの色が希薄、ただ実直にリフを刻むのみという感じです。歌モノのバックを歌なしで収録したようなイメージです。それが気持ちいい!

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1. Mystery Child
2. Sidewinder
3. Viva de Funk
4. While It's Good
5. Brother, Can You Spare Your Car?
6. Dirty Rice
7. Did You Feel That?
8. Last Buzz
9. Give It Here
10. Just Chillin'


「お気に入り度」 ★★★★★

SLIT / 安部恭弘

2006.11.13 (Mon)
80年代ジャパニーズ・シティ・ポップの旗手、安部恭弘の“早すぎた名盤”1984年発売「SLIT」を紹介します。
約20年ほど前、大学生の頃に女子の先輩の間で安部恭弘がやたら流行ってました。大学の音楽サークルの中で安部恭弘を演ってるバンドが2つもありました。今考えるとあり得ない流行っぷりだったと思います。
この盤の一つ前に発売された「MODERATO」収録の<TIGHT UP>とかコピーしてる男中心のファンキーなバンドと、より洗練された「SLIT」を愛してる女子が多い叙情派のバンド。自分は勿論「SLIT」チーム所属ですが(笑)

<My Dear>の片手チクチクハイハットを随分と練習しました。(16ビートの高速片手チクチクはドラマーの壁の1つです)。 その他は<砂色の夜明け>とか、本作には入ってませんが、安部恭弘が稲垣潤一に提供して大ヒットした<ロングバージョン>とか。。。どろどろの叙情派だったですね。

本作はアレンジャーに清水信之氏(「部屋とYシャツと私」で有名な平松愛理さんの元旦那)、デヴィッド・フォスターの影響を色濃く受けた「アイリーン」が収録された日本CITY-POP界の超重要盤なんですが、なぜかいつも入手困難。
一時期ヤフオクでもスゴイ高値で取引されていましたが、2004年にリマスター化され再発!GOOD JOB!!自分もテープしか持ってなかったので、この再発時にリマスター盤「MODERATO」と「SLIT」の2枚を購入しました。しかしまたもや製造中止か?。。。何でこんな名盤が売れないのかさっぱりわかりません。

安部恭弘氏の魅力はソフトで甘いボイス、そして洗練された音楽性です。「MODERATO」ではジノ・ヴァネリの「ナイトウォーカー」のサウンドを目論み、アレンジャーにチャーリー・カレロを起用、ドラムもビニー・カリウタを全面起用という徹底したこだわり。本作もデヴィッド・フォスターを意識した本格派の洋楽サウンド。当時の日本は杉山清貴とか安全地帯がブレイクしてた頃。あまりにも“早すぎた”ということでしょうか。

アレンジャーの清水氏が全楽器を担当してる曲が3曲、その内、本人が生ドラムを叩いているハードなナンバー「6.Heart Trick」が新鮮です。他の参加ドラマーが青山純氏、ポンタ氏、山木氏ですから、その荒削りなドラムサウンドがすごく目立ってます。素人っぽい(スイマセン)ですが、とても生き生きしたプレイだと思います。1曲目の「Thrill Down」のドラムも清水氏っぽい。すごいマルチプレイヤーです。

シティ・ポップ系はあまり持ってないですが、これは頻繁に聴いてます。安部恭弘氏の甘い歌声は切ない。この季節にぜひオススメであります。

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1. Thrill Down(詞:康 珍化/曲:安部恭弘)

2. アイリーン(Irene)(詞:康 珍化/曲:安部恭弘)

3. My Dear(詞:吉田美奈子/曲:安部恭弘)

4. New York Night(詞:康 珍化/曲:安部恭弘)

5. Double Imagination(詞:松宮恭子/曲:安部恭弘)

6. Heart Trick(詞:康 珍化/曲:安部恭弘)

7. 'Cause I Love You(詞:康 珍化/曲:安部恭弘)

8. 砂色の夜明け(詞:大貫妙子/曲:安部恭弘)

9. 君の愛がすべて (詞・曲:安部恭弘)

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Drums : Nobuyuki Shimizu、Jun Aoyama、Shuichi"Ponta"Murakami、Hideo Yamaki
Bass : Nobuyuki Shimizu、Kenzi Takamizu、Yasuo Tomikura、Chiharu Mikuzuki
Guitars : Nobuyuki Shimizu、Shigeru Suzuki、Takayuki Hijikata、Yasuhiro Abe
Keyboads : Nobuyuki Shimizu、Hiroyuki Nanba
Synthesizers : Nobuyuki Shimizu
Synthesizers programming : Hideki Matsutake、Jun Tohyama
percussions : Nobuyuki Shimizu
Horn Section :
Trumpet : Shin Kazuhara
trombone : Shigeharu Mukai
Saxophone : Jake.H.Concepcion
Strings : Asuka Kaneko Team
Chorus: Kiyoshi Hiyama、Yasuhiro Kido、Yasuhiro Abe

All Instrumental by Nobuyuki Shimizu(on-5,6,8)


「お気に入り度」 ★★★★★


○今聴いても全然古くない。名盤!!
○吉田美奈子、大貫妙子の作詞にも注目です。

Another Hand / David Sanborn

2006.11.12 (Sun)
91年発売のデイヴィッド・サンボーンの問題作「Another Hand」。秋の夜長にぴったりで大好きな作品ですが、一般的には人気薄のようです。
人気の無い理由は、ビート系のほとんど無いバラード中心のjazzアルバムだからです。共演ミュージシャンもビル・フリゼル(g)、チャーリー・ヘイデン(b)など、サンボーンとの接点がよくわからないECM-JAZZ系の大御所の方々。

<スラム>で有名な88年「close up」と92年発売でR&B系の超人気盤「upfront」に挟まれた本作は明らかに“アナザー・ハンド”な異色作。
サンボーンファンからも「暗~い。」とか「雰囲気が寒~い。」とか言われてます。

しかし、誰が何と言おうとこの作品はいい。
大好きです(笑)


○まず、周りがアコースティックなサウンドだからサンボーンがひときわ浮き出ていること。サンボーンの歌がストレートに入ってくる。「upfront」とか周りのホーンアレンジがカッコよすぎてサンボーンが埋もれてないですか?

○次にビル・フリゼルの参加。背筋が凍るようなスペイシーなギターサウンド。(サンボーンファンが敬遠してる一番の理由かと)
自分はベース・デザイアーズ以来の大ファンなので問題無し。むしろフリゼル目当てで買いましたが、少し遠慮気味に弾いてます。

○あと、寝る前に聴いてみてください。無茶苦茶気持ちよく眠れます。


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1. First Song(Charlie Haden)
いきなりサンボーンとフリゼルのデュオから始まります。ECMのサウンドです。サンボーンが歌い上げている。フリゼルのオブリガードも気持ちいい。

David Sanborn (as)
Bill Frisell (g)
Charlie Haden (b)
Joey Baron (ds)

2.Monica Jane(Bill Frisell)
ビルフリゼルのオリジナル。
1曲目と同様に サンボーンとフリゼルのデュオから。
テーマの後、チャーリー・ヘイデンのベースソロ。
ドラムが入って来てからはロッカ・バラード風の3連系リズムでサンボーンも熱くブローしてますが、あくまでもサウンドはECM(笑)

David Sanborn (as)
Bill Frisell (g)
Leon Pendarvis (org)
Charlie Haden (b)
Joey Baron (ds)
Don Alias (per)
Lenny Pickett (ts)
Art Baron (tb)

3. Come To Me, Nina(Terry Adams)
テリー・アダムス作、サンボーンにぴったりの美しいバラード。
サンボーンがいいですねー。ピアノソロも美しいので、この3曲目あたりで眠りにつくと最高に気持ちいいかもしれません。

David Sanborn (as)
Marc Ribot (g)
Terry Adams (p)
Greg Cohen (b)
Joey Baron (ds)
Don Alias (per)

4. Hobbies(Terry Adams)
さっきの曲で寝とけば良かった。。。という感じの変なR&B。
サンボーンがやる気無さげにテーマを吹いている。ソロもわざと暗い雰囲気で。全くの謎だ。
Steve Jordanの参加は次回作「upfront」に繋がってるかも。

David Sanborn (as)
Syd Straw (vo)
Al Anderson (g)
Terry Adams (p)
Greg Cohen (b)
Steve Jordan (ds)
Don Alias (per)

5. Another Hand(Marcus Miller)
タイトルチューンはマーカス・ミラーのオリジナルでジャズバラード。
ドラムに大御所ジャック・ディジョネットを起用、ピアノがマルグリュー・ミラー。“アナザー・ハンド”というタイトルにふさわしいメインストリームのジャズです。

David Sanborn (as)
Marcus Miller (b)
Jack DeJohnette (ds)
Mulgrew Miller (p)

6. Jesus(Lou Reed)
何でルー・リードなのか。パンクロッカー達のカリスマもサンボーンに影響を与えていた。

David Sanborn (as)
Dave Tronzo (ag)
Marc Ribot (g)
Charlie Haden (b)
Joey Baron (ds)
Don Alias (per)
Syd Straw (vo)

7. Weird from one step Beyond(Harry Lubin)
アメリカのTVドラマ・シリーズ『ONE STEP BEYOND(邦題「世にも不思議な物語」)』のサウンド・トラックのカバー。悲しいメロディのテーマが哀愁。

David Sanborn (as)
Marc Ribot (g)
Dave Tronzo (g)
Bill Frisell (g)
Greg Cohen (b)
Terry Adams (p)
Joey Baron (ds)
Don Alias (per)

8. CEE(David Sanborn and Terry Adams)
テリー・アダムスとの共作ながら、本アルバム唯一のサンボーンのオリジナル。レゲエっぽいカリプソ?よくわからない内に終わってしまう2分30秒の短い曲。

David Sanborn (as)
Marc Ribot (g)
Dave Tronzo (g)
Terry Adams (p)
Greg Cohen (b)
Joey Baron (ds)
Don Alias (per)

9. Medley:
prayers for Charlie from the devil at four o'clock(George Dunning)/The lonely from the Twilight zone(Bernard Hermann)
これもサントラから。サンボーンのハイノートが切ない。
5分過ぎからアヴァンギャルドな雰囲気に。ジョーイ・バロンのドラムソロもありで、サンボーン初のフリー。これも“アナザー・ハンド”ですね。

David Sanborn (as)
Lenny Pickett (contra cla, eb cla)
Art Baron (tb, bass tb)
Marc Ribot (g)
Bill Frisell (g)
Charlie Haden (b)
Greg Cohen (b)
Joey Baron (ds)
Don Alias (per)

10. dukes & counts(Marcus Miller)
最後はマーカス・ミラーのオリジナルでメインストリームなジャズバラードで締めくくり。改めて全体を聴いてみると、やはりこのアルバムは問題作だった(笑)

David Sanborn (as)
Marcus Miller (b)
Jack DeJohnette (ds)
Mulgrew Miller (p)


「お気に入り度」 ★★★★★


○これの後が「upfront」って誰も想像できない。
○日本盤と輸入盤はジャケットが違います。今日紹介してるのは日本盤です。

HEADS / BOB JAMES

2006.11.11 (Sat)
今日は少しFUSIONの歴史について考えてみます。
まずFUSIONの歴史を語るとき外せないテキストがあります。音楽ライターの熊谷美広氏のサイト「くまがでるぞ!!」のコンテンツ内にある「FUSION年表 1967~1996」です。
クリード・テイラーがCTIレーベルを立ち上げ、『ア・デイ・イン・ザ・ライフ/ウェス・モンゴメリー』が発表された1967年をフュージョン元年と設定、その後の30年間のFUSION界の主な出来事・代表作品がまとめられたものです。シンプルな構成ですが、とてもわかりやすく、かつ内容の濃い年表でFUSIONの歴史が一発でわかります。

この年表にはかなり個人的に思い入れがあります。ジョン・コルトレーンが死去しクリード・テイラーがCTIをスタートさせた1967年、私milkybarはこの世に生を受けました。それからFUSIONの輝かしい歴史とともに私も小さく成長し、マイク・マイニエリが「FUSIONは終わった。」と語った1995年の翌年、私にも息子が生まれ、そしてこの年表が終わっています。
ただならぬ運命を感じます(笑)

なぜ今FUSIONの歴史かといいますと、あと2ヵ月足らずで2007年、FUSION元年の1967年から丁度40周年を迎えることになるわけです。私も40歳ということに(涙
息子も10歳になりました。熊谷美広氏には年表の1997年以降の10年分を更新してほしい。是非、よろしくお願いしま~す!!


今日紹介するのは今さら説明不要の超有名盤BOB JAMES「HEADS」です。
ボブ・ジェームスがCTIから独立して立ち上げたタッパンジーレーベルの第1弾。
これが発売された1978年はFUSION(クロスオーヴァー)界が最も華やかな年でした。「FUSION年表 1967~1996」でも怒涛の23行扱いです。(本年表中最多)
勿論この盤も<この年の主なアルバム>に載ってますが、他にも『スタッフ・ライク・ザット/クインシー・ジョーンズ』、『虹の楽園/ジョー・サンプル』、『ヘヴィ・メタル・ビ・バップ/ブレッカー・ブラザーズ』他という超豪華さ。
その上、ウェザー・リポート来日、ニューヨーク・オールスターズ日本ツアーって。。。当時の日本はとんでもない事になってたんじゃないでしょうか(笑)

「HEADS」を聴きながらそんな時代に思いをはせる秋の夜長であります。

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ボブ・ジェームス(kbds)
ランディ・ブレッカー(tp,flh)
デイヴィッド・サンボーン(as)
マイケル・ブレッカー(ss,ts)
グローヴァー・ワシントンJr.(ss,ts)
エリック・ゲイル(g)
スティーヴ・カーン(g)
リチャード・ティー(p)
マイク・マイニエリ(vib)
ウィル・リー(elb)
アルフォンソ・ジョンソン(elb)
スティ-ヴ・ガッド(ds)
ラルフ・マクドナルド(perc)
パティ・オースティン(vo) 他

1977年5月~9月 NYC録音

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1. Heads
キンコンカン♪ キンコン カンキン コンキンコン♪
このシンセの音が好きですね。何故か落ち着きます。
中間部のボブ・ジェームスのピアノソロがいい。
ホーンの鋭いキメが入る部分のガッドの“トコロテン×2”も気持ちよい。

2. We're All Alone
ボズ・スキャッグスの大ヒットナンバーをアレンジしたクロスオーヴァーの代表作品。ランディ・ブレッカー、ジョン・ファディスのTpのキレ具合、マイニエリのVib、ボブ・ジェームスのローズソロ等超豪華。ガッド先生のブラシワークも必聴でございます。

3. I'm in You
CTIっぽい。今聴くと少し笑ってしまう古さがある。
若き日のサンボーンが聞けます。この頃からすでにサンボーン節が回ってる。

4. Night Crawler
本作での一番のお気に入りがコレ。
フルート&フレンチホルンの響きが哀愁を掻き立てます。
サンボーンのソロの後、ホルンによるテーマ部、そしてエリック・ゲイル登場!このギターソロ聴いてみてください。絶対に泣けます。
(泣けなかったらスイマセン)

5. You Are So Beautiful
ビリー・プレストンの曲で、今は亡きグローヴァー・ワシントンJr.の美しすぎるソプラノサックスが聴けます。コーラス隊にパティ・オースティンも参加。ここでもエリック・ゲイルが泣いている。

6. One Loving Night
イギリスのクラシック作曲家、ヘンリー・バーセルの曲。
この美しくも悲しい曲、ボブ・ジェームスの音楽的ルーツが垣間見れます。

7. Foot Fetish(日本盤ボーナストラック)
全編ボブ・ジェームスのローズが美しい。ただ、このアルバムは「One Loving Night」で終わらないとダメなので、あんまり聴いてません。


「お気に入り度」 ★★★★★


○レコード時代の見開きジャケットは高級感(お得感)がありました。
○「We're All Alone」のライブ音源もあるようなので是非聴いてみたい。

Made In America(A Remembrance of Richard Tee) / Stuff

2006.11.06 (Mon)
最近はラッパ物ばっかり聴いてたから少々頭がお疲れ気味。そんな時に癒しを求めて思わず手に取ってしまうのがスタッフの諸作です。

この「Made In America」はスタッフのオリジナルメンバーであり核でもあったリチャード・ティーが亡くなった93年、ドラムのクリス・パーカーの呼びかけでスタッフのメンバーが13年ぶりに集まって録音したリチャード・ティー追悼盤。

メンバーは、
Gordon Edwards(bass)
Eric Gale(guitar)
Cornell Dupree(guitar)
Steve Gadd(drums,percussion)
Christopher Parker(drums,percussion)
James Allen Smith(acoustic piano,keyboards)

リチャード・ティーの後任は、Stuff2のメンバーであるジェイムス・アレン・スミス。往年のスタッフの名曲を13年ぶりに再演してるベスト盤的な色合いの作品。
ブックレットのレコーディング風景の写真ではメンバーが一様に沈痛な表情。リチャード・ティーを失った深い悲しみに溢れています。
さらに悲しいことに、本作発売の翌94年にエリック・ゲイルが他界。もはやスタッフは永遠に。。。

そして、さらに悲しいことに、(まだ悲しませるんかぃ)
このCD、どうやら日本のみでの発売?らしく、発売元がトイズファクトリーレコード。ミスチルとかケツメイシの会社ですが、全く再発する気配無しでほぼ入手困難。自分の持ってるCDもうっかりキズを付けてしまい、1曲目の「Made In America」が聴けない状態。奇跡的にi-tunesに落としてたので、パソコン or i-podで聴いてます。
どうにかなりませんか>トイズファクトリーさん。

中身のほうですが、ワン&オンリーだったリチャード・ティーの居ないスタッフということで評価は分かれるところでしょうが、自分は大のお気に入りです。ティーの後任、ジェイムス・アレン・スミスはStuff2のメンバーでもあり、順当な参加と言えます。左手の人差し指と中指が無いというハンデは全く感じさせません。さらに70年代の録音に比べ、各楽器の音が立ってるので迫力が増してます。(特にドラム陣)

収録曲も1stからのものが5曲、「My Sweetness」や「Foots」が新しい音で蘇ってます。エリック・ゲイル最後のスタッフでの録音でもありますから見つけたら即買いです。2ギター&2ドラムというスタッフ独自のリズムのうねりをぜひ聴いてみて下さい。
今さらですが、スタッフはフロントマンがいません。全員がリズム隊なんです。それがスタッフの最大の魅力であります。

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1. Made In America [James Allen Smith, Beverley Hanshaw]
新加入、ジェイムス・アレン・スミスのオリジナル。
ガッドのマーチング風スネアのフレーズをバックにスミスが入ってくる。卒業式のちょっと前みたいな切ない雰囲気。そしてバンドが鳴り出すともうスタッフの世界。13年前と何一つ変わってない。
エリック・ゲイルの入魂のソロが聴けます。

2. My Sweetness [Richard Tee]
そして「いとしの貴女」です。「軽音楽をあなたに」ですよ。
音が立ってる分、少し泥臭いMy Sweetnessになってます。

3. Do You Want Some Of This [Richard Tee]
これも1stからリチャード・ティーの名曲。今回ティーの曲を多く選んだのは、遺族に印税が多く渡るようにとメンバーの配慮があったとのことです。泣かせるエピソードですなー
テーマ部のギターのビブラートも必聴ですが、なんとドラムソロの掛け合いもあります。泣ける。。。

4. Reflections Of Divine Love [G.White]
これまた1stから。
ほんとにあの1stは名曲の宝庫でした。エリック・ゲイルとコーネル・デュプリーのコンビネーション?あうんの呼吸?素晴らしすぎ。

5. Subway [Cornell Dupree]
2ndの「モア・スタッフ」から。
コーネル・デュプリーのブルージーなギターが泣ける。パイプ煙草が世界一似合う男ですね(笑)
ペコペコした音のエリック・ゲイルのソロもいい味です。

6. I Don't Know [Gordon Edwards]
ゴードン・エドワーズのブルース。
ガッドとの不仲説などいろいろありましたが、やはりこの人がスタッフの屋台骨。

7. This One's Foe You [Richard Tee]
これもリチャード・ティーの名曲。
ドラムソロの掛け合いあり。前半がクリス、後半がガッドです。
ミケールズでのライヴ盤「LIVE IN NEWYORK」での激しいソロの応酬とはまた違う趣のある味わい深いソロ回しです。

8. Natural Autumn [J.E.Davis]
これは誰の曲かよく知りませんが、スタッフにあってます。ライヴでよくやってたんでしょうか。

9. How Long Will It Last [Eric Gale]
この脳天気なエリック・ゲイルの曲が一番スタッフを感じさせます。1st収録のマイ・フェイバリット・ソングです。

10. Foots [Stuff]
これもスタッフの代表曲。
スネアをパラパラと転がしグルーブを作ってます。これも1stのオリジナルに比べて泥臭い仕上がり。迫力は2割増ですが。

11. Tee, When You're Near Me [Christopher Parker, Will Lee IV]
クリス・パーカーがリチャード・ティーに捧げて書いた曲。ティーのヴォイシングを意識して作ったとライナーにあります。書いてる途中涙が止まらなかったとか。。。
ちょっとドラムがバタバタしてるところはご愛嬌。

12. My Blues [Cornell Dupree]
最後はコーネル・デュプリーのバリバリのブルージーなバラードで。


「お気に入り度」 ★★★★★


○98年にゴードン・エドワーズがスタッフ名義「NOW」を出しましたが、ガッド&クリス・パーカーのいないスタッフなんて。。。

ベスト ニュー・サウンズ・イン・ブラス100 / 指揮:岩井直溥 東京佼成ウインドオーケストラ他

2006.11.04 (Sat)
ニュー・サウンズ・イン・ブラス(New Sounds in Brass)は、さまざまな音楽を“吹奏楽に編曲”したシリーズである。
1972年から2006年までに34集と特別企画として6枚発売されている。楽譜はヤマハ音楽振興会、CDは東芝EMI(1972年の第1集のみCBSソニー)より発売されている。
収録に際しては岩井直溥の指揮で東京佼成ウインドオーケストラが演奏している。

ウィキペディア(Wikipedia) 「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」 より


ブラバン経験者なら誰でも知ってるこのシリーズ、開始以来35年の歴史を刻む吹奏楽界の超名門シリーズです。その歴史の全てがわかるBOXセット「ベストニュー・サウンズ・イン・ブラス100」が発売されました。100曲収録の6枚組で定価4,800円、1曲あたり48円。安いっ!

もともとアマチュア吹奏楽団の現場に向けて発信されていたこのシリーズ、何で35年も続くのか?

その不思議を考える前に、自分の経験した高校生ブラバンの活動について少しまとめてみます。
ブラバンでの最も重要な行事が夏に行われるコンクールです。
それが全日本吹奏楽コンクール(社団法人全日本吹奏楽連盟&朝日新聞社が主催)で、アマチュア吹奏楽団体を対象とした音楽コンクールです。日本の吹奏楽界では最大規模の大会で、県大会、支部大会を勝ち上がり全国大会に出場出来る学校は相当レベルが高い。全国大会での演奏はCD化されることもあり、出場校はかなりの栄誉です。自分は高校3年間で1度だけ県大会を抜けて支部大会へ出場することが出来ました。(あとは県大会で敗北ですが。。。)

コンクールが終わると学内で行なわれる文化祭や、うまい学校は学外で開催する定期演奏会に向けて練習してるところもあるでしょう。
文化祭等ではコンクールで演奏した曲もやりますが、それだけでは淋しいので他の曲もやりたいから各パートの譜面も揃ってる「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」はとても重宝します。「ミュージック・エイト」が出してる譜面もよく使ってました。
毎年1回発売されてる「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」、全国の高校吹奏楽部が相当買ってるハズです。市民団体のオケも含めるとかなり売れてるから35年も続いてるんでしょう。

そして学祭や定演シーズンが終わると。。。春まで何してたんだろ?記憶が飛んでる(笑)
受験勉強のため吹奏楽部は一時活動を停止します。(受験大詰め時期の補修時間中にプープー吹かれたらうるさいですからね。)

そんな感じで過ごした3年間、「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」の曲や譜面には愛着があります。ドラム譜はおおまかなキメが記載してある程度で、あとは自分で周りの音を聴きながら好きに叩く。譜面を追うのに必死で指揮者なんか当然見てません(笑)
吹奏楽団にはエレキベースがありません。ベースパートをチューバ等の低音楽器が吹いたり、音量の小さいコントラバスのみの場合が多々あります。イメージ的に「ブン、チャ♪ブン、チャ♪」という感じで、ボトムが極端に薄くドラムがやたら浮いてしまいます。それでドラムが好き勝手叩いていたらどうなるか。。。(予想通り悲惨なモノでした)

でも、いろいろ文句を言われながらも、吹奏楽のドラムはかなり気持ちよかった。

今改めて冷静にこのベスト100を聴くと、“吹奏楽によるポップス”は、かなりダサいと言わざるを得ない(笑)
当時はやたらかっこ良く聞こえてたんですが。
しかしこの35年間もの長い間支持を得て来た理由に、この独自の文化がアマチュア吹奏楽団の現場以外、一般の鑑賞目的のユーザーも取り込んだ珍しいケースとライナーにあります。

初めてドラムソロを経験した「ハード・デイズ・ナイト」や冒頭のユーフォニウムのソロを誰が吹くかで揉めてた「サムシング」。「黒いジャガーのテーマ」が収録されてないのが納得いかないが。。。

まあ何れにしても青春の1ページですね(遠い目)

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指揮者:岩井直溥
演奏:東京佼成ウインドオーケストラ、東京アンサンブル・アカデミー、ニューフェスティバル・シンフォニックバンド

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DISC1
1. ゴッドファーザーの愛のテーマ
2. レット・イット・ビー
3. 栄光への脱出
4. ララのテーマ
5. ミッシェル
6. 輝く星座(アクエリアス)
7. エリナー・リグビー
8. 駅馬車
9. ある愛の詩
10. イエスタデイ・ワンス・モア
11. 幸せの黄色いリボン
12. デイ・トリッパー
13. シング
14. トップ・オブ・ザ・ワールド
15. 明日に架ける橋
16. アンド・アイ・ラヴ・ハー
17. パピヨンのテーマ

DISC2
1. 愛のテーマ
2. サニー
3. マイ・ラヴ
4. ボルサリーノ
5. オリーブの首飾り
6. サバの女王
7. サムシング
8. マスカレード
9. オー・シャンゼリゼ
10. アフリカン・シンフォニー
11. ハード・デイズ・ナイト
12. 恋のアランフェス
13. キャラバン
14. スティン・アライヴ
15. ゲット・バック
16. ダンシング・クィーン
17. 宇宙のファンタジー

DISC3
1. ティコ・ティコ
2. ライズ
3. マッカーサー・パーク
4. フィール・ソー・グッド
5. パリのアメリカ人
6. ピンク・パンサーのテーマ
7. サンバ・デ・ミネルバ
8. バードランド
9. レッツ・ダンス
10. シエリト・リンド
11. 愛のコリーダ
12. さらばジャマイカ
13. ハロー・ドーリー
14. ビギン・ザ・ビギン
15. 真珠の首飾り
16. サンチェスの子供たち

DISC4
1. シボネー
2. ファンダンゴ
3. ルート101
4. イエロー・サブマリン(シンフォニック・ヴァージョン)
5. 心の愛
6. スターダスト
7. ケアレス・ウイスパー
8. ヴァイブレーションズ
9. すべてをあなたに
10. ジャングル・ファンタジー
11. フール・オン・ザ・ヒル
12. ストライク・アップ・ザ・バンド
13. ハイ・プレッシャー
14. チュニジアの夜
15. 慕情
16. ラウンド・ミッドナイト

DISC5
1. 酒とバラの日々
2. サンタが街にやってくる
3. ホワイト・クリスマス
4. イパネマの娘
5. ニューヨーク・ニューヨーク
6. ひき潮
7. トゥルース
8. マンボNo.5
9. サテン・ドール
10. ドレミの歌
11. セサミ・ストリート
12. グラナダ
13. マシュ・ケ・ナダ
14. モーツァルト・ポップス・シンフォニー
15. オエ・コモ・バ
16. ワン・オクロック・ジャンプ
17. スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス
18. マンボ・ジャンボ

DISC6
1. サンダー・バード
2. トリステーザ
3. ジュ・トゥ・ヴ
4. ハリウッド万歳
5. イン・ザ・ムード
6. ショウほどすてきな商売はない
7. スパイ大作戦のテーマ~鬼警部アイアンサイド(挿入曲)
8. ジャパニーズ・グラフィティⅢ~青島幸男作品集~無責任一代男~ホンダラ行進曲~スーダラ節~ハイ それまでヨ
9. シャル・ウィ・ダンス?
10. アルフィー
11. 翼をください
12. エスパニア・カーニ(3本のトランペットとバンドのための)
13. 聖者の行進
14. NSBミレニアム2000~ツァラトゥストラはかく語りき~喜びの歌
15. ルパン三世のテーマ~ルパン三世愛のテーマ
16. ジャパニーズ・グラフィティⅧ~ウルトラ大行進!~ウルトラマンのうた~ウルトラセブンのうた~ウルトラマンタロウ~帰ってきたウルトラマン


「お気に入り度」 ★★☆☆☆


○35年間何一つ変わってない。岩井のじっちゃん(指揮、アレンジャー)元気だよなー
○今でもこのシリーズが現場で受け入れられてるとしたら、ある意味吹奏楽界終わってる。

ホルスト 組曲《惑星》 / カラヤン指揮:ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

2006.11.03 (Fri)
少し前にフジテレビで放送してたドラマ「結婚できない男」。我が家でも家族揃ってよく見てましたが、その中で阿部チャン扮する主人公の男が“座椅子に座ってクラシックを聞きながら目を閉じつつ指揮をする”という場面がありました。
結婚できそうにないキモイ男を笑う場面として取り上げられていましたが、かなり気持ち良さげでした(笑)

これに触発され「座椅子型プレジデントチェアー」を購入。
総皮張り、回転機能付、それがたったの5,980円だ。
(近くのホームセンターで買ったから多分タイワン製で合成皮革だろうけどな。。。)

最近はこのプレジデントでクラシック三昧の日々なんですが、今日紹介する盤はまさに“座椅子de指揮者”の気分を味わえる超定番モノ。カラヤン指揮、ベルリンフィルの組曲《惑星》です。1981年の録音。
素人の俺にもわかる感動を絵に描いたような作品です。高校生の頃、音楽室にあるステレオで大音量で聴いた覚えがあります。

作曲家のグスターヴ・ホルスト(1874-1934)が、第一次大戦勃発前の1914年~1916年にかけて作曲、初演は1919年とライナーにあります。作曲当時ホルストは惑星や占星術に興味をもっておりこの組曲が生まれました。

地球を除く太陽系の惑星をテーマに壮大なオーケストレーション。
最近惑星から降格した冥王星は1930年に発見されたため、ホルストが作曲した時点ではまだ発見されていなかったため含まれていない。

オススメはダースベーダーが出てきそうな「火星」、平原綾香でお馴染みの「木星」、きらびやかな「天王星」


「何も考えることは無い。ドバーッと聴けばいいのだ。」
という感じであります。

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グスターヴ・ホルスト
GUSTAV HOLST
(1874 - 1934)

組曲《惑星》作品32
The Planets,op.32


1. 火星 - 戦争をもたらすもの (7:14)
2. 金星 - 平和をもたらすもの (8:34)
3. 水星 - 翼のある使者 (4:11)
4. 木星 - 快楽をもたらすもの (7:27)
5. 土星 - 老年をもたらすもの (9:20)
6. 天王星 - 魔術師 (5:59)
7. 海王星 - 神秘をもたらすもの (8:41)


ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
RIAS室内合唱団[海王星]

指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
録音:1981年1月、3月 ベルリン


「お気に入り度」 ★★★★★

○クラシックのCDってどれも安い。交響曲とか人件費かかってそうだけど不思議。
○座椅子はやっぱり回転機能付に限る。

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