JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

Flower Bed / 渡辺美里

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渡辺美里の89年のアルバム「Flower bed」。ロス、N.Y.、東京での録音。
先日NHK-BSで、ばんばひろふみ司会の「BSまるごと日本のポップ&ロック大全集」を見た。懐かしいバンドのライヴ映像などが生放送で4時間たっぷり見れて、なかなか感慨深かった。80年代以前が中心で、40代以上向けの番組だったかな。(特にレベッカの「Love Is Cash」の映像は泣けた!)
最近はその影響で80年代のJ-POPをよく聴いている。
この渡辺美里のアルバムも、参加ミュージシャンやスタッフがスゴイことになっているということで、当時結構聴いていた。

まず、日米ドラム合戦の様相を呈しているドラマー陣。
(米)
ビニー・カリウタ
リック・マロッタ
ジェフ・ポーカロ
スティーブ・フェローン

(日)
村上“ポンタ”秀一
山木秀夫
青山純


「どんだけ集めれば・・・」

当時のバブリーな音楽業界が垣間見える作品だといえそうです。
そして1曲のみ「01.NEWS」の参加だが、タワー・オブ・パワーのホーン・セクションを召集。
この曲が無茶苦茶にカッコいい! Horn Arrengement by グレッグ・アダムスです。

あとマニアックなところでは、ミキサーにニール・ドーフスマンを起用。
STINGの「Nothing Like The Sun」のプロデューサーで、フル・デジタル・レコーディングの達人と言われていた人。
キラキラと透明感のあるサウンドは、「Nothing~」に通じるものがあります。

豪華なミュージシャンを集めたアルバムですが、サウンドのキーマンはアレンジャーの清水信之氏。
クレジットには、“Sound Cooking Consultant”と記されていますが、上品かつ洗練されたサウンド作りは清水さんのアレンジに負うところが大きいと思う。

他にも聴きどころはたくさんあって、
小室哲哉氏が提供した「05.ムーンライトダンス」がいい。80年代だからまだ“小室ファミリー”の呼び名が無かった頃のコラボです。切ない楽曲で、山木さんのドラムもいいですー

ポーカロ兄弟(ジェフ・ポーカロ(ds)&マイク・ポーカロ(bass)が参加している「07.パイナップルロマンス」も必聴!
特にジェフのものすごいハードなプレイが聴けます。“ダカドコドコ、ダカドコドコ、ダッ”も炸裂します。

何れにしても、製作費がものすごい額になっていると思われますが、サウンドが上品なので嫌味が全くない。
バックの録音が上質なので、美里さんの歌唱力がより引き立つ形になっている。80年代を代表する名盤だと思います。
amazonなら1円、Book-Offでも250円でゲット出来ます!


01. NEWS
02. やるじゃん女の子
03. 一瞬の夏
04. 跳べ模型ヒコーキ
05. ムーンライト・ダンス
06. 彼女が髪を切った理由
07. パイナップル□ロマンス
08. グッドバイ
09. 冷たいミルク
10. ホワイト・デイズ
11. すき

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Souvenir ~ Mariya Takeuchi Live / 竹内まりや

souvenir.jpg

ジモティーの星、竹内まりやさんが2000年7月、実に18年ぶりに行ったライヴの模様を収録したアルバム。
バンマス山下達郎のほか、伊藤広規(Bass)、青山純(Drums)、土岐英史(As,Ss)、佐々木久美(Cho)等、超強力メンバーが参加したライヴ盤。

竹内まりや(Vo,G)
山下達郎(G,Key,Per,Cho)
佐橋佳幸(G)
伊藤広規(B)
青山純(Ds)
難波弘之(Acp,Elp)
重実徹(Syn,Org)
土岐英史(As,Ss)
佐々木久美(Cho)
国分友里恵(Cho)
三谷泰弘(Cho)


先日、ドラムマガジンのバックナンバー約90冊をオクで購入。総額3,000円だったので一冊あたり33円となかなかいい買い物でした。送料のほうが高くつきましたが、単身赴任生活の暇つぶしに夜な夜な読みふけっております。
2001年2月号の特集記事“歌とドラム”の中で、青山純さんと山下達郎さんのインタヴューが載っており、発売間もないこのライヴ盤「Souvenir」について、18年ぶりのライヴに向けてのリハの様子や達郎さんと青純さんの歴史について語られていました。
このアルバムは聴いたことが無かったので、早速近くのCDショップへGO!
(置いてなかったので、CDレンタルしました。)

「08.プラスティック・ラブ」~「09.駅」の流れが良かったー♪
特に「プラスティック・ラブ」の後半、コーラスがリードをとる部分でタツローさんが出てくるところがこのアルバムのハイライトでしょうか。土岐さんのソプラノ・サックスのソロなど、タツローさんの2枚組ライヴ盤「JOY」のバージョンと聴き比べるとより楽しめます。
「駅」も泣けますー。この曲も土岐さんのアルトのソロが素晴らしいです。

そして、青純さんのドラム。
ドラマガの記事によると、「バンドとしては特別変わったことはあまりしていないけれども、ミックス・ダウンの段階で、スタジオで録ったものと差がないっていうクオリティになっていることがわかって、逆にあまりにも色気がないっていうんで、オーディエンスの歓声をちょっと上げたりしたくらい。ステージ上でレコーディングしたっていう感じ。」という信じられないようなコメントが(笑)
「JOY」もそうでしたが、ライヴのガサガサした部分が無い、とてもしっとりと落ち着いたライヴ盤でした。
このライヴを生で観た人はどれだけ幸せな時間を過ごせたことでしょう。

まりやさんにはこれからも地元の星として頑張ってほしい。
たまにはタツローさんと共に里帰りライヴもお願いしたいです。

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01. アンフィシアターの夜
02. 家(うち)に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)
03. Forever Friends
04. マンハッタン・キス
05. 五線紙
06. 元気を出して
07. カムフラージュ
08. プラスティック・ラブ
09. 駅
10. リンダ
11. 不思議なピーチパイ
12. SEPTEMBER
13. J-Boy
14. LET IT BE ME
15. Closing~純愛ラプソディ(Instrumental)

歌とドラム

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Welcome Back / 矢野顕子

welcome_back

台風も過ぎ去り、ここ数日は爽やかな秋晴れが続いている。各地で『秋桜(コスモス)』祭が開催されているようだ。秋風に揺れるコスモス・・・いいですねー

コスモスは秋の風物詩というか日本の風土や日本人の心にも住み着いている感じがしますが、国産種ではなくメキシコ産のようです。意外にもラテン系の花だったんですね。メキシコメキシコー(byジミー大西) です。
メキシコから渡来当時“あきざくら”という読みだった秋桜は百恵ちゃんの歌の大ヒットにより「コスモス」という読み方に一般化されたらしい。中南米のメキシカンな花を秋の風物詩にしてしまう、日本人の季節感を定着させた山口百恵伝説の一つでしょうか。

そんな感じで、秋によく聴くアルバムを。
矢野顕子さんの「Welcome Back(1989年発売)」です。
運動会や実りの秋を題材にした秋がテーマのしっとりとしたアルバム。
CO-PRODUCED BY RYUICHI SAKAMOTO
ARRANGED BY AKIKO YANO AND RYUICHI SAKAMOTO

この作品のポイントがパット・メセニーの参加。
ライル・メイズとの共作「As Falls Wichita,So Falls Wichita Falls」収録の「“It's For You”」のカヴァーが1曲目に。これがとにかくスゴクてこの曲だけで買いが確定!

イントロからコスモスを揺らす秋の風を感じます。アッコちゃんのピアノが最高。
メセニーのギター・ソロもくそかっこいい。
個人的にピーター・アースキンの参加が大ヒットで、曲後半のドライヴ感は相当気合い入ってます。
ライル・メイズとのオリジナルver.と聴き比べるのもおもしろい。 名演!

091012_180200_M.jpg


2曲目以降、YMOと繋がりの深い元ABCのドラマーDavid Palmerのパッツンパッツンのドラムに面食らいますが、根底には秋の気配がそこかしこに。
メセニーは他2曲に参加、「09. Watching You」のギター・ソロは秋らしく贅沢に。
ピーター・アースキンも彼の真骨頂のようなプレイが「05. ほんとだね」で聴ける。この5曲目、チャーリー・ヘイデンのベース・ラインも最高に気持ちよい。フォスターの「08. Hard Times, Come Again No More」も絶品です。

坂本龍一&矢野顕子の家族愛に満ちたアルバム。そういう時期の作品。
秋にぴったりの『Welcome Back』、残念ながら現在廃盤か?


01. “It's For You”
Piano : 矢野顕子
Guitar : Pat Metheny
Drums & Percussion : Peter Erskine
Bass : Charlie Haden

02. しんぱいなうんどうかい(Field Day)
Synthesizer : 坂本龍一,矢野顕子
Drums : David Palmer
Guitar : 大村憲司

03. みのりのあきですよ(Autumn Song)
Synthesizer : 坂本龍一,矢野顕子
Piano : 矢野顕子

04. 悩む人(A Worried Girl)
Synthesizer : 坂本龍一,矢野顕子
Drums : David Palmer
Electric bass : Anthony Jackson
Piano : 矢野顕子

05. ほんとだね。(It Will Take A Long Time)
Piano, synthesizer : 矢野顕子
Drums : Peter Erskine
Bass : Charlie Haden
Trumpet : Wallace Roney

06. How Beautiful
Piano : 矢野顕子
Guitar : Pat Metheny
Clarinet : 秋山かえで

07. かぜのひきかた(How To Catch Cold)
Piano : 矢野顕子
Synthesizer : 矢野顕子,坂本龍一
Drums : Peter Erskine
Bass : Charlie Haden
French Horn : John Clark

08. Hard Times, Come Again No More
Piano : 矢野顕子
Bass : Charlie Haden
French Horn : John Clark

09. Watching You
Piano : 矢野顕子
Guitar : Pat Metheny
Drums : Peter Erskine
Bass : Charlie Haden

10. Little Girl, Giant Heart
Synthesizer : 坂本龍一,矢野顕子
Drums : David Palmer
Electric Bass : Anthony Jackson
Trumpet : Wallace Roney
Background Vocals : 福岡ユタカ、矢野顕子

Nothing Will Be As It Was...Tomorrow / Flora Purim

単身赴任生活も1ヶ月が経過し、なんとなく日々の生活の流れが見えてきたので、多少落ち着いてきた感じ。
ようやくネットのほうも開通したので、ブログ更新もぼちぼち開始します。

今回はフローラ・プリムの「Nothing Will Be As It Was...Tomorrow 」。
名盤の誉れ高きアルバム「Everyday Everynight」の一つ前の作品で、過渡期のフローラと言われているようだ。過渡期と言われる所以は、とにかくゴチャゴチャごった煮の選曲&ミュージシャンの起用にある。

ミルトン・ナシメントの曲、アース・ウインド & ファイアーのギタリスト、アル・マッケイの曲(本人も参加)、そしてマイルスバンドのレジー・ルーカスまで参加している。
ライナーには、まさに“フュージョン音絵巻”のごとき作品とある。要するにごった煮系。
アルバム全体の統一感は無いが、なぜか気に入っており、夏にはよく聴いている。

参加ミュージシャンは、

Flora Purim (Vocals)
Raul de Souza (Trombone)
Al Mckay (Guitar)
Reggie Lucas (Guitar)
Jay Graydon (Guitar)
Toninho Horta (Guitar)
Dawilli Gonga[George Duke] (Keyboards,Synthesizer)
Patrice Rushen (Keyboards,Synthesizer)
Byron Miller (Bass)
Leon "Ndugu" Chancler(Drums)
Airto Moreira(Percussion)

and others

ミュージシャン名を見ただけでは、どんなサウンドなのか全く見当がつかないのでは?
国内盤ライナーの中で関連アルバムが紹介されているので、これを見て音を想像してみてください。

関連アルバム

左上から時計回りに、
「Milton / Milton Nascimento」
「Native Dancer / Wayne Shorter」
「太陽神 / アース・ウインド & ファイアー」
「A Brazillian Love Affair / George Duke」


ブラジル系なのはなんとなくわかりますが・・・
関連アルバムが超重要!ということはハッキリしていますネ。
フローラのアルバムのほうも是非聴いてみてください。

01. You Love Me Only
02. Nothing Will Be as It Was (Nada Sera Como Antes)
03. I'm Coming for Your Love
04. Angels
05. Corre Nina
06. Bridges
07. Fairy Tale Song
08. Angels (Reprise)


Giving You The Best That I Got / Anita Baker

“珠玉のシルキー・ヴォイス”アニタ・ベイカーのエレクトラ/ワーナー移籍第2弾。前作「Rapture」に続き大ヒットしたアルバム。
プロデュースがMichael.J.Powell、アニタ自身がエグゼクティヴ・プロデューサーで前作とほぼ同じ路線のクワイエット・ストーム系。
1988年発売だからもう20年も経っているけれども、いまだに聴き続けている。特に秋冬の必須アイテムとして。


Rapture (1986)
Giving You The Best That I Got (1988)
Compositions (1990)

この時期のアニタの3枚は絶対に外せない。心に染み入ります。
バックのミュージシャンも超豪華!
核になるメンバーが、

Omar Hakim (Drums)
Nathan East (Bass)
Paul Jackson.Jr (Guitar)
Michael .J.Powell (Guitar)
Paulinho da Costa (Percussion)
Vernon Fails (Keyboads)
Robbie Buchanan (Keyboads)

オマー&ネイザンのリズム隊も見逃せないけれども、やはりアニタのサウンドを形作っているのは、マイケル.J.パウエル&ロビー・ブキャナンのコンビ。アニタの歌にこの2人が絡むと脳ミソがとろとろになってしまう。前作同様バッキングのコーラスを生かした音作りも最高。クワイアット系の王道にして全く飽きのこない名盤。

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01. Priceless
前作「Rapture」の1曲目“Sweet Love”にも似たイントロのドラムのピックアップ。オマー最高だ(涙)
後半部、サビをはさんでのコーラスのスキャット(たったっ、たったー♪)が大好きだー(涙)

02. Lead Me Into Love
スゥィート系バラードの本流。
コーラス&コーラスアレンジのペリー・シスターズが奇跡的。
本作のベスト。死ぬぞw

03. Giving You the Best That I Got
さわやかにシルキー・ヴォイスが空へ舞い上がっていくタイトルナンバー。
後半のピアノ・ソロも極上の雰囲気。

04. Good Love
どっしりとしたミディアムテンポのソウルフルなバラード。
アニタ自身がコーラスも担当。

05. Rules
シンクラヴィアを使用したホーンアレンジが聴けるファンキーなナンバー。
アメリカのチャートを意識。

06. Good Enough
アコースティック・ピアノをベースにしたボサノヴァ。
サックスにジェラルド・アルブライトを起用。
スゥィート系だけでなく、こういったジャズっぽい曲も歌いこなすアニタはやはり女王。

07. Just Because
イントロのシンセを聴いただけでもう。。。
マイケル.J.パウエル&ロビー・ブキャナンによるクワイエット系王道サウンド。
朗々と歌い上げるアニタを優しいストリングスのアレンジが包み込む。
サビのバックコーラスも最高!

08. You Belong to Me
最後はパーッと明るくホーンセクション入り。
割とクセの強いアニタの節回しだが、アルバムをとおして曲調がヴァラエティに富んでいるため飽きさせない。


「お気に入り度」 ★★★★★

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