JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

Little Secrets / Andy Narell

最近、日増しに蒸し暑くなってきた。涼しくなりたい時によく聴くのがこのアルバム。かれこれ20年近くのお付き合い。
スティール・パン(スティール・ドラム)奏者、アンディ・ナレルがウィンダム・ヒルから発売した「Little Secrets」(89年)。

ジョージ・ウィンストンで有名なウィンダム・ヒル・レコード内には、その昔ジャズ部門(ウィンダム・ヒル・ジャズ)があり、その中にまた“HIP POCKET”というシリーズがありました。
HIP POCKETからはアンディ・ナレルの諸作のほか、元PMGのマーク・イーガンの「モザイク」や、ドン・グロルニック&マイケル・ブレッカーの「ハーツ&ナンバーズ」などの名盤がリリースされており、かなり注目していましたが、いつの間にかウィンダム・ヒル・ジャズ自体が消えたのかな?

そんな感じでレーベル買いしたこのアルバム。梅雨時期のこの季節にピッタリ。
スティール・パンの音色が醸し出す清涼感はなんとなく想像出来そうですが、曲づくりやアレンジ面に当時流行していたクワイエット・ストーム系の香りが感じられ、それがまた気持ち良い。ミディアム・テンポの曲が中心で、ソフト&メロウな時間が流れていきます。就寝前に聴くと寝苦しい夜でもすぐにzzz。。。

スティール・パン以外の楽器が派手にソロをとることもなく、ひたすらアンディ・ナレルがメロディを紡いでいきます。歌モノの曲で、歌入れをする前のベーシック・トラックを聴いているような感覚。嫌味の無いとてもシンプルな音づくり。
ブラス・セクションの入ったラテン系の曲もありますが、温度は低め、クワイエット・ストーミーなティンバレス・ソロとなっております。暑苦しくて眠れぬ夜にオススメしたい一枚。


Andy Narell (Steel Pans,Acoustic Piano,Keyboads)
Steve Erquiga (Electric and Acoustic Guitars)
Keith Jones (Bass)
Paul van Wageningen (Drums)

Luis Conte (Percussion)
Karl Perazzo (Congas,Percussion)
Jeff Narell (Congas)
Bill Ortiz (Trumpet,Flugelhorn)
Marc Baum (Alto sax,Tenor sax)
Dan Reagan (Tromborn)
Kit Walker (Synthesizer Programming)


01. Heads or Tails
02. Llittle Secrets
03. We Kinda Music
04. Chamcha's Cha Cha
05. Armchair Psychology
06. Don't Look Back
07. The Songlines


アンディ・ナレルの最近の作品はコチラで試聴できます。
マイク・スターン参加の「TATOOM」が良さそう。
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I'm Fine How Are You? / Airto Moreira

アナログLP時代には「ブラジルからの御挨拶」というタイトルで発売されていたアイアート・モレイラの1977年の作品。
ウェザー・リポート在籍時のジャコ・パストリアスが「08. 誕生」に参加していることで有名。同時期にジャコはアイアートの奥方であるフローラ・プリムの名盤「エヴリディ・エヴリナイト(1978年)」にも参加している。

このアルバムも夏によく聴く。(夏にしか聴かない)
「ブラジルからの御挨拶」というタイトルどおりブラジルの“熱”を感じさせてくれる。フローラ・プリムの「エヴリディ・エヴリナイト」はアメリカのマーケットを意識した作品で、クールなサウンドに仕上がっていたが、このアイアートの方は最初から最後まで激アツ。ブラジルの血と汗と涙と汁がほとばしっている。

メンバーは、

Airto Moreira (Per)
Laudir de Oliveira (Per)
Manolo Badrena (Per)
Hugo Fattoruso (Key)
Byron Miller (Bass)
Abraham Laboriel (Bass)
Jaco Pastorius (Bass)
Tom Scott (Sax,Flute)
Raul de Souza (Trombone)
Charles Johnson (Guitars)
Oscar C.Neves (Guitars)
Ruben Rada (Vocals)
Flora Purim (Vocals)

LPで聴いていたが、2006年に紙ジャケでリマスターされた国内盤CDを購入。
インストが5曲、歌入りが3曲の計8曲。
魂の叫びのごとき詞の内容(実際叫んでいる)、情熱の国ブラジルを体感できます。

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01. アイム・ファイン、ハウ・アー・ユー?
I'm Fine How Are You? (Moreira)
印象的なリズムのイントロからアイアートの笑い声。
ブラジルの乾いた風を思わせるテーマからトム・スコットのサックス・ソロへ。
むー、素晴らしい。

02. メニ・デヴォル
Meni Devol (Fattoruso,Rada)
曲の後半、Ruben Rada (Vocals) の狂気じみた叫びが出てくる。イアン・ギランもびっくり!
サンバとかボサノバしか聴いたことない人は衝撃を受けるはず。
ビリンバウの音も特徴的。

03. ラ・トゥンバドーラ
La Tumbadora (Fattoruso,Rada)
トゥンバドーラとはコンガの事。「俺のコンガを聴いてくれ!泣いてるだろ俺のコンガ!」という曲。
コンガは恐らくマノロ・バドレーナが叩いていると思う。コンガもスゴイが速いサンバのグルーヴ感を作っているのがアイアートのトライアングル。これは必聴!強烈にグルーヴしてます。

04. ハッピー・ピープル:彼の名はサンバ
The Happy People (Moreira)
タイトルどおりのハッピーでリラックスした雰囲気のサンバ。

05. 苦難を乗り越えて
The Road is Hard (But We're Going To Make It) (Purim)
このフローラ・プリムの曲が最高!
フローラの作り出す哀愁のメロディ・ラインに絡むトム・スコットのソプラノ・サックスが無茶苦茶カッコイイ。本作のベストか。タイトルもカッコイイじゃないですか。

06. ラ・クンビア・デ・アンドレス
La Cumbia De Anders (Fattoruso,Rada)
バンパイプをフィーチャーした牧歌的なナンバー。
南米の高地での暮らしをイメージするインスト。

07. ブラジルの祝賀祭
Celebration Suite (Moreira)
この曲はサッカーファンにはお馴染み。サッカー番組ではしょっちゅう流れてます。
Belliniが「Samba De Janeiro」という曲名でこの曲をカヴァー。


そして、アイアートのオリジナルはこんな感じ。
最初はパーカッションによるソロで、曲の後半あの特徴的なメロディが出てくる。
ブラジリアン・パーカッションによる物凄いグルーヴ!



08. 誕生
Nativity (McNabbe,Moreira,Pastorius)
そして本作の目玉!ウェザー在籍時のジャコが参加。
フローラ・プリムのレコーディングで交流を深めたジャコが、ベースを持ってふらりとスタジオに現れてセッションが始まったとの事。
最初はゆったりと浮遊感のあるソロを弾いているジャコ、そして速いパッセージの部分はウェザー・リポートを彷彿とさせる。必聴の名演でしょう。


「お気に入り度」 ★★★★★

# ブラジルの花、「アンスリウム・アンドレアナム(オオベニウチワ)」が咲き乱れているジャケットが秀逸。
# トム・スコットがいいなー!

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