JAZZ、FUSION系を中心に手持ちCD・DVDのレビューを書き綴っています。

Open The Next Page / Black Page

今月8日、大阪名物「くいだおれ」が7月をもって閉店すると発表され話題となった。自分も「くいだおれ太郎」は2回ほど見に行ったことがあり、なんだか寂しい気がする。

asahi.com - 「くいだおれ」閉店、消える「ナニワの顔」 惜しむ声

看板息子の「くいだおれ太郎」は小太鼓奏者、ドラマーである。
自分のイメージでは「くいだおれ太郎」=「菅沼孝三」という図式となっている。
その理由はコチラ

孝三さんについては、手数王シリーズのビデオは勿論、楽器店で行われるドラム・セミナーやライヴもかなりの回数を見に行った。
一番印象に残っているのが、広島の島村楽器でのセミナー。ビデオ「帰って来た手数王」が発売された頃だと思うが、間近で見た孝三さんは小柄だったが、やたら音がデカくて、時折ギャグも織り交ぜつつ手数満載のセミナーはとても驚愕かつおもしろかった。
そのセミナーでたまたま隣の席に座ってたきれいな女性が、黒いYAMAHAのスティック・ケースに「くいだおれ人形キーホルダー」をつけてた。コアな孝三ファンのドラマーなんだろうなーと思いつつ、セミナー終了後、勇気を出しつつその女性に声を掛けてみた。

「あのー、そのキーホルダー。。。」

その女性はこっちをチラ見しながら、そそくさと手数王のもとへと走り去り。。。
(ほぼ完全無視)


そんな切ない思い出は置いといて(笑)、
今日は、孝三さんが参加している幻の超絶技巧バンド、ブラック・ペイジのデビュー作にして唯一の作品「Open The Next Page」。キングレコードの企画「Japanese Rock Legend」でノヴェラとかスターレス、フョーナイン他と一緒に2001年に再発された。
フランク・ザッパの曲名をバンド名にしているだけあって、超絶テクニックに裏打ちされた高度な音楽性とテンションが強めのサウンド。ただ、美しいメロディ・ラインと叙情的な様式美アレンジがとても耳に心地よく、ハードなプログレッシブ・ロックという感じではない。むしろフュージョンに近い。そんな感じで夜寝る前にも聴けたりする。

メンバーは、
Fumiaki Ogawa ( Keyboards, Lead Vocals )
Itsufumi Ogawa ( Guitar, Chorus )
Tsuneo Komine ( Bass, Chorus )
Kozo Suganuma ( Drums )

Tamiko Kubo ( Guest Female Vocalist )


孝三さんの第1作目のビデオ「手数王」ではブラック・ペイジが完全サポート。このアルバム収録の「Lap Lap」を最後に演奏していてこれが泣けた。美しいメロディと漂うようなヴォーカル。
どうしても聴きたかったブラック・ペイジのこのアルバム。キングレコードの再発には拍手です。(そろそろ入手困難な時期になりそうなのでお早めに)

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01. Go On ! / ゴー・オン !
ポップな曲調の1曲目。
しかし、ギター・ソロになるとアラン・ホールズワースの世界へ。

02. A Stick & The Moon Man / 月男とステッキ
ジャケットの絵が月を持った男。
7拍子の幻想的な曲。ギターとシンセがカラフルに絡む。

03. Lap Lap / ラップ・ラップ
ビデオ「手数王」でブラック・ペイジによる演奏が見れる。
これも7拍子で美しく切ないメロディ、浮遊感のあるヴォーカル。
ギター・ソロが超強力!孝三さんも手数出してます。

04. From A Long Distance / 遠くから
1分少々のシンセによる幻想的な曲。

05. Elegy (Ode To S.I.) / エレジー
フレットレス・ベースによるテーマのバラード。
ギター・ソロの部分はプリズムを思わせる。

06. Suite : A Story of Music Stone / 組曲:音楽を奏でる石の話
A : Prelude / 序曲
4部構成による組曲。これがプログレの様式美。
まずはパイプ・オルガンによるバロック風の序章。

B : Looking For (Drum Solo) / あこがれ
孝三さんによるドラム・ソロ
とても音楽的なソロでうるさいという感じは全く無い。

C : A Long Journey / 遠い旅
高速テンポにリズムチェンジ。
5拍子のシンセ・ソロが圧巻。途中、ムソルグスキーの「展覧会の絵」のテーマのフレーズも。EL&Pへのオマージュか。

D : So Long MZ / さよなら
最終章はギターによるテーマで壮大に幕を閉じる。
組曲といっても曲の切れ目も無く各パーツが短いのでとても聴きやすい。

07. Paranoia / パラノイア
本作のベスト。U.K.やブラッフォードを思わせるソリッドなプログレ。
ベースの超速弾きが聴ける。

08. Interlude / 間奏曲
短い弦楽四重奏的なインターリュード。

09. Oyasumi / おやすみ
最後はフレットレス・ベースとピアノが美しく絡むヴォーカル・ナンバー。
しっとりとエンディング。


「お気に入り度」 ★★★★★


# プログレにありがちな仰々しい感じは全く無く、とても聴き易い上品な作品。
# いろんなドラマーのセミナーに行ったけど、孝三さんのセミナーが一番女性が多い。
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